スラバヤ・メダン 突撃インドネシアの旅2019(1)スラバヤ空港の珍事

《スラバヤ・メダン 突撃インドネシアの旅2019》  2019年8月25日-9月1日

インドネシアを訪ねたのはもう6年も前のこと。ジャカルタの渋滞に嫌気がさし、言語の通じなさを嘆いて、それ以来脚が遠のいていた。だが、台湾茶の歴史には必ずインドネシアが出てくる。今回は何の足掛かりもないまま、取り敢えずビザ免除にもなっているので、第2の都市スラバヤと、第4の都市メダンを訪ねてみることにした。かなり困難な旅が予想されるが、果たしてどうなるのか。

 

8月25日(日)
スラバヤで

KLを離陸したエアアジアに乗っていた。スラバヤまでの飛行時間は約3時間。そんなに遠いのかと思い地図を広げると、確かにジャワ島の東の端だから、遠いのだ。6年前は香港人のトミーの後ろに付いて、ジャカルタ入りしたのだが、今回は一人。しかも何の情報もない中を行く。ただ一つ、日本人はビザ免除になっているのが救いだった。

 

だがインドネシアはそれほど甘くはなかった。スラバヤ空港は大きくなく、すぐにイミグレに辿り着く。パスポートを出したところ、『帰りのチケットは?』と聞くではないか。『これからメダン経由でKLに戻るので帰りは未だ手配していない』というと、すぐに別室に案内されてしまった。これは恐ろしいことになるかもしれない。最悪KLに戻ることになるかも、と悪いことが頭を過り、緊張が走る。

 

それからさんざんすったもんだの挙句、ビザ免除のスタンプを得たのは1時間後だった。預けていた荷物も無事に回収できた。昔のインドネシアなら、わいろを要求されるところだろうが、今はきちんと正規の要求、手続きをしてくれたのは良かった。まあ、旅にはトラブルが付きものであり、また何とか解決法があるのだ、と久しぶりに旅の醍醐味を感じる。

 

出口を出て、まずはスマホシムカードを探す。色々と手続きがあるとか聞いていたのだが、あっという間に購入完了。すぐにスマホは起動した。そしておじさんがタクシー要るかと聞いてきたので、一応料金を聞くと、15万ルピア。ちょっと高そうだったので、断って背を向ける。するとすぐに言い値が下がり、見事にタクシーゲット。スラバヤ空港も市内行バスはないとのことで致し方ない。

 

スラバヤ郊外は緑豊かで快適だった。日曜日のせいか、道は比較的空いており、1時間弱で市内に予約しておいたホテルに入った。大型の古めのホテル、料金はそれほど高くなかったが、何だかビジネススイートという部屋に通される。入口に机があり一部屋だが、使うことはない。それでも居心地は悪くなさそうだ。

 

隣にショッピングモールがあるというので行ってみる。かなり小さな店が入っている、タイなどによく見られるタイプだ。両替所でもあれば、と思ったのだが、何とエスカレーター故障で上の階に登れず。ATMの機械に銀聯カードなどを差し込んでみたが、空港同様現金は出てこない。

 

急激に空腹を覚えたので、そのビルにあった吉野家に駆け込む。インドネシアで牛丼か。メニューを見ると、チキンやベジもある。私は迷わず、マヨ玉牛丼をチョイスした。ここでこれが食べられるとは何だか幸せだ。このメニュー、日本にはあるのだろうか。マヨ玉、やはり美味い。インドネシア入国初日にこれはないだろうか。

 

ホテルのフロントに聞くと、両替は1㎞ほど歩いたショッピングモールにあるというので、散歩がてら出掛けてみる。すでに日は暮れていたが、交通量は多く、信号などはないので歩行者にはかなり厳しい環境だ。それでもライトアップされた古い建物もあり、歴史を感じさせる。ようやくたどり着くと、そこは立派なモールで、日本関連の店もいくつもあった。

 

ただ両替所では『米ドルの旧札は両替しない』と言われてショック。空港では両替してくれたのになぜと聞いても取り合ってくれない。取り敢えず持っていたマレーシアリンギを両替した。さっきのモールでドリンクを買おうとしたが、レジが大行列だったので、こちらのスーパーで買う。既にインドネシアの国民飲料となっているポカリスエットは勿論、ビタミンウオーターなど日本製のドリンクが並んでおり、日本より安いのがよい。きっと生産はインドネシアで行われているのだろう。

 

部屋に帰って何気なくテレビを点けると、バドミントンの世界選手権を生中継で放送していた。昔バドミントンはインドネシアの国技とも呼ばれていたが、最近は日本の方が上回っている。男子の桃田は圧勝、女子の奥原はなぜかインド選手には勝てない。女子ダブルスは日本勢同士の対決となり、最後の男子ダブルスでインドネシアペアーが日本を下して、実況席も大騒ぎになった。こんなのをインドネシアで見られるとは面白い。

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