マレーシア老舗茶荘探訪2019(8)KLをフラフラ

他に当てもないので、バス停に戻ろうとしたが、途中にショッピングモールがあり、タクシーがいたので、クラン港まで乗せてもらった。今やマレーシアでも普通の人はGrabでタクシーを呼ぶので、彼らもその料金を念頭に請求してくる。運転手は日本に行きたい、などと言いながら陽気に運転する。港まで5㎞もあった。そして港はほとんど見えない。観光船が出るターミナルで降ろされる。

 

何だかフェリーに乗って海鮮食べに行く、という感じらしいが、どうも今日はそんな気分でもない。天気も曇りで心も晴れない。取り敢えず腹が減ったので付近を歩いていると、マレー料理があったので、そこでチキン麺を食べた。これが意外とうまく、またマレー系は優しいので、ちょっと癒された。

 

クラン港駅はすぐそこにあったので、列車で帰ることにした。一応バスターミナルも見たのだが、KLまで行くバスはここからは出ない。というより、この付近、殆ど人家もなく、何とも寂しいのだ。列車は朝も乗ったので、途中で地下鉄に乗り換えて、別ルートで帰ったが、路線図が頭に入っていないので苦労した。初めてのクランの旅は完全に空振りに終わった。

 

今晩は、以前台湾で一度会っただけの知り合い、Iさんと会う約束になっていた。彼女は台湾の後、メキシコで働いているとばかり思っていたが、いつの間にか、KLにいたようで、連絡があり、再会した。場所はKLセントラル駅。何だか丁度良い店がなかったので、華人系の麵屋に飛び込む。麺をすすりながら気が付けば3時間近く話しており、店の客も全員帰っていた。メキシコからKLに移り住む、凄い。更には行ったことがない南の島に移住するとか、彼女の話は面白過ぎる。

 

宿へ戻る時、前を盲人が歩いていた。実はここに来てからずっと気になっていたのが、盲人が沢山歩いていることだった。しかも必ず誰かが肩を貸すなど、ごく自然にサポートに入っているのがよい。日本はなかなか優しくなれない社会であるが、ここには優しさがある。盲人が多い理由は、どうやらこの付近に盲人按摩の店がいくつもあるかららしい。それで夜も出歩いていることが分かる。

 

8月24日(土)
KL散歩

今日は午前中特に予定がなかったので、適当に動いてみることにした。まずは博物館に行こうと思い、パサールスニの先でバスを降りたが、なかなか見つからない。観光客向けの道があり、更に行くと大きな広場があった。そこに博物館はあったのだが、何とそれは繊維博物館?のような専門的な物だった。

 

ここで無料バスに乗り、国立博物館に向かおうとしたが、バスの乗り場が分からず、結局歩くことになった。2駅ほど行くと、古めかしい建物が登場する。元々鉄道局のビルだったようだ。その向こうにはマジェスティックホテルがある。KLの老舗ホテルで恰好がよい。

 

晴れてはいなかったが、汗だくになってようやく博物館に到着した。ここも敷地が広く、入り口を探すのも苦労した。入場料10リンギ、先日のシンガポール博物館の5分の1以下だ。中の展示はかなりまとまっており、マレーシアの歴史の外観は掴めた。1階では子供向けの絵画教室が行われており、皆楽しそうだった。

 

無料バスを見つけて乗り、駅の反対側まで来た。腹が減ったので、そこにあったケンタッキーに入ったが、そのサービスは良くなかった。マレーシアのファーストフードにサービスを期待する方が間違いだろうか。午後は地下鉄でKLCCまで行く。旧知のHさんとの待ち合わせは、紀伊国屋。

 

だがそこから延々歩いてブキビンタンまでやってきた。以前も行った肉骨茶屋に入る。以前ミャンマーにいたHさん、そこのミャンマー人店員と親しくなっていた。やはり肉骨茶はうまい。実は昨日行ったクランが発祥と言われているが、食べなかったので、ちょうどよかった。帰りはモノレールで帰る。夜は腹一杯で食べず、早く寝ようとしたが、何と外でお祭りのパレードが始まる。鳴り物の音がすごい。

 

8月25日(日)
スマトラへ

今日はインドネシアに向けて出発するため、宿をチェックアウトした。空港へはバスが安いのでそれに乗る。1時間ほどで到着。エアアジアのチェックインと預け荷物の処理は全て機械化されている。最初は戸惑うが、慣れると早い。ただイミグレはとても混んでいて、30分以上通れなかった。シンガポールほどではなかったが、それでもなかなか機能的な空港ではある。これから6年ぶりのインドネシア、そして初めてのスラバヤへ行く。どうなるのか、ちょっとワクワクだ。

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