マレーシア老舗茶荘探訪2019(2)フェリーでペナンに舞い戻る

8月15日(木)
アロースター散策

朝はゆっくりと目覚める。この街の茶荘探しは既に終わってしまい、特に必要な作業もないので、お休みモード。ホテルの朝食も悪くないので、十分に味わう。ただ私の課されたただ一つの作業としては、洗濯があった。マレーシアは洗濯天国、というイメージが強く、これまでもボルネオでもペナンでもコインランドリーは沢山あったので、タイでは洗濯せずに持ち込んでいた。ところが何とアロースターを半日歩いても1つもないのだ。これはどうしたことだろうか。

 

取り敢えず雨が降っていなかったので、近所のお寺を目指して歩き出す。そのお寺はタイ寺。さすがにタイに近いアロースター、大仏などタイ様式の寺があったのだ。そこは平日ながら大勢の参拝客があり、イスラム教徒が多いこの地で、華人が集まる場所となっているようだった。

 

その先を歩いて行くと、何とコインランドリーを発見した。思わず宿まで2㎞の道を引き返し、洗濯物を持って出直した。そしてその洗濯中に、ケダ州博物館まで歩いて往復することを思いつく。と言っても洗濯から乾燥は自動ではないので、洗濯終了まで待って、乾燥機に放り込み、そこから40分の間に往復するのだ。

 

1.5㎞ぐらい歩くと、ホテルがあり、その横にはスタジアムがある。その道の向こうにようやく立派な博物館が見える。無料で入場できる。基本的にはケダ州の民族習慣などが展示されており、コマ回しやじゃんけんなど、日本に通じるものは興味深い。だが残念ながら殆どの表示がマレー語しかなく、何が書いてあるのか分からないので、すぐに退散した。

 

コインランドリーに戻るとちょうど乾燥が終了しており、今日の私の任務も終了した。宿に帰ると強い雨が降り出し、部屋に閉じ込められた。ようやく雨が上がり、腹が減ったので夕飯を探しに再度出ていくと、なぜか夕方5時頃に華人系の食堂はほぼ閉まってしまった。何か暗黙のルールでもあるのだろうか。仕方がないので、マレー系の店でアイステダレを頼み、そしてマレー式洋食を食べた。かなりジャンクな食べ物だったが、偶には良いか。

 

8月16日(金)
ペナンへ

翌朝は晴れていたが、もう外へ出る気は無くなっていた。ホテルでゆっくり朝食を食べ、それから歩いて駅へ向かった。一昨日国境から乗ってきた列車、その同じ時間に乗り、バターワースまで向かうことにした。バスターミナルを探すよりこの方が遥かに簡単だと思ったからだ。

 

ところが駅に着くと、先日と違ってすごい数に人々が列車を待っていた。よく考えたら今日は金曜日。マレー系にとっては休日なので、多くの人が遊びに行くために列車を利用することが分かった。まあ切符は買えたし、一番後ろの車両で座れたので、特に問題はなく、1時間ほどで、バターワースへ着いた。

 

ここからフェリーでペナンへ渡ろうと思っていたが、駅からフェリー乗り場までは結構距離があり、表示も分かりにくい。途中にきれいなショッピングモールが出来ており、何とたこ焼きの『銀だこ』が出店していて、思わず食べそうになったが、気を持ち直して、ターミナルへゴーとなった。

 

フェリーは1.2リンギ、20分でペナン側へ着く。まあ香港のスターフェリーみたいなものだろうが、違うのは船が大型で車も一緒に乗っているところか。風に吹かれながらの船旅は気持ちはよい。ペナン側に着くとすぐに無料バスを探す。この辺はもうペナン慣れしてしまったな。

 

コムタまでバスに乗り、今日泊まろうと思っているホテルに向かった。コムタから近いはずなのに、道が複雑で行くのに時間がかかった(実は手前のホテルの中を通ると早いのだが、さすがにスマホ地図には出てこない)。そしてフロントまで辿り着いて尋ねてみると、ネット予約よりかなり高い料金を請求されたので、急いでネット予約に切り替えた。

 

このフロントの女性(インド系)、かなり言葉遣いがきつく、優しい印象のあるマレーシアでもこれか、と思ってしまった。このホテル、便利な場所にある、眺めも良い、新しいホテルできれいではあるが、サービスは相当に雑なようで、後でネットコメント見たら、酷い評価だった。次に行くイポーにもこのホテルがあったが、真っ先に除外した。

 

腹が減ったので周囲を歩いてみたが、鴨肉飯の店は閉めてしまい、何とか麺にありついた。そのままターミナルからバスに乗り、コロニアル風の建物がある場所まで行った。天気は良すぎて暑いので、フォートに入るのは敬遠し(25年前家族でここを歩いて死にそうに暑かった思い出あり)、海沿いを歩くと、風が吹いて気持ちがよかった。石碑が見えたので何の碑かとみると、第二次大戦で亡くなった人の慰霊碑だった。その中に泰緬鉄道で亡くなった人々が含まれているのが目を惹いた。

 

夕飯は何と宿の下にあった江の島という名の日本食レストランに入ってみた。日本人経営らしく、お客は日本人、華人が多かった。かつ丼を注文すると『うちのかつ丼はチキンカツですが良いですか』と聞かれ、なるほどと思った。食べてみると何だか懐かしい味がした。たまに和食を食べるのは良いものだ。マレーシアも和食好きが多い。

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