シンガポールで老舗茶商を探す2019(6)チャイナタウンで

8月3日(土)
散策3

今日はついに疲れ果て、朝はゆっくり起きて、部屋に居た。この宿も気が付けば6日目。今日の夜は何と週末料金が適用され、S$20も値上がりするので、ちょっと他のホテルをのぞき見しても良いかと考えたが、今更他に移る気もないので、ここに留まる。明日の出発に備えて、残った菓子や飲み物を処理する。昼前に宿を出てまたバスに乗る。

 

今日はNさんとチャイナタウンを歩く約束をしていた。地下鉄駅で待ち合わせて、例のコンプレックスに向かう。先日訪ねた店は週末休みのようで、扉は閉まっている。1階の小売りの店は開いており、すぐに優しいオーナーが相手をしてくれ、お茶が振る舞われ、会話が始まる。王三陽、こちらも安渓人である。戦後店舗を構えた後発で、現在も小売りがメインのようだ。以前は福建茶を多く商っていたが、今ではプーアル茶などがよく売れるらしい。

 

腹が減ったので2階のホッカーで食事を探す。珍しい麺があったので食べてみる。肉と水餃子と麺が1つの皿に載っている。特性のたれはやや甘めだが私の好みだ。それから先日も訪ねた路面店、白三春に行ってみる。残念ながら今日もオーナーはおらず、歴史の話は結局聞けなかった。ただシンガポールに来たばかりのNさんにとっては、誰かを案内する時、こういう小売りの店を知っていればいいのかなとは思う。

 

それからTea Chapterに行く。昨日は1階のショップに立ち寄っただけだったが、今日は2階に上がっていく。ここでは靴を脱ぐ。座敷もあるが、テーブルにする。隣はエリザベス女王が座った場所らしいが、特別料金がかかるので止める。ゆっくりと自分で茶を淹れて飲む。人のために茶を淹れるなんて、一体何年ぶりだろうか。色々と話しているとすぐに時間は過ぎていき、日が傾いてくる。この店は相変わらずお客が多く、シンガポールの若者も茶芸には興味があるようだ。

 

歩いて地下鉄に向かう途中、なぜか和食の店が並んでいる一帯があった。海外に活路を求めた日本人が開いたのか、はたまた商機を感じたシンガポール人が経営しているのか。ここなら客単価は高いだろうが、店舗賃料や人件費など、コストも高いに違いない。収支は見合うのか。

 

地下鉄で一本、宿の最寄り駅まで戻る。Nさんと一旦分かれて宿で休み、夜また再会して四川料理屋へ。ゲイラン中華ツアーも最終日だ。ところが店に入ると、何とまさかの日本人団体の宴会中。何かの打ち上げなのか、酒が入って大騒ぎ。まあ貸し切りに近いので良いのかもしれないが、どうせなら貸し切りにして欲しい。隅っこの我々はどうなるのだろうか。

 

麻婆豆腐が出てきたが、どうもその辛さ、ちょっと雰囲気が違う。水煮牛肉、色が違うし、肉の歯ごたえも違う。何だか中国で食べる四川料理とは思えない。ここは湖南の人がやっているのだろうか。それでもちょっと違う気がする。ゲイランは全て本格的な中国料理かというと、かなりアレンジされたものも混ざっているということだろう。

 

8月4日(日)
ペナンへ

今日はついにシンガポールを離れる。1週間も泊っていると宿にも愛着がわく。そういえば、滞在中はずっと天気が良く気持ちがよかった。雨も一度スコールが来たほかは、殆ど降らなかった。今は雨期ではないのか。これは日頃の行いがよかったということだろうか。宿をチェックアウトして地下鉄駅に歩いて向かう。

 

空港までは簡単に行けたのだが、今日乗る飛行機はエアアジア。それは第4ターミナルだと言われるが、どこにあるのだろうか。昔はなかったターミナルに何とバスで移動したが、そこは新しくて、きれいだった。エアアジアは大きなスペースをとっているが、基本的にチェックインは機械だった。最初は不慣れで戸惑うが、慣れるとこれは便利だ。後は如何に慣れている人の後ろに並ぶかが勝負だった。預け荷物も機械で預けるので最初は戸惑う。

 

出国審査は長蛇の列で疲れた。やはり外国人乗客が多い。シンガポール人はあっという間に抜けてしまうが、中東系の人などは時々別室に連れていかれている。30分以上かかってようやく解放された。ゲートまではかなりおしゃれなデザイン空間、色々と趣向を凝らしている。特に待合室の椅子のデザインが何ともよい。無味乾燥な同じ形のものではなく、皆独特で個性が感じられる。TWGの店舗も出店するなど、とてもLCCターミナルとは思えない。これならLCCに乗るとしても、気分良く出立できる。さすがシンガポール、この辺のサービス精神、きめは細かい。

 

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