沖縄を旅する2019(3)最北端まで行くも

7月5日(金)
最北端へ

夜中から雨が降り続き、朝になっても止まなかった。今日はHさんが車で沖縄本島観光に連れて行ってくれることになっていたが、あいにくの天候となっている。Hさんには過去何度か車に乗せてもらい、色々な所へ行っている。そろそろ本島ではいく場所がなくなってきており、今回はお茶とは関係なく北部を訪ねることになった。

 

車は小雨の中、ひらすら走っていく。那覇やその郊外までは渋滞などもあったが、その後は車も少なく順調だった。そして2時間後には、ほぼ北の端までやってきていた。まずは沖縄最北端にあるコンビニとして、ファミリーマートに寄った。今はこんなところまでが、撮影スポットになっていることに驚く。まあ、これは商売上のことだろうが。

 

そこから更に20分以上走り、ついに最北端、辺戸岬に到着した。いつもは多少観光客などもいるようだが、この天気では駐車場に車は殆どなかった。車から降りて海を見に行くと、大きな碑が建っていたが、その先は強い風と雨により、傘が飛ばされそうになり、歩くのが難しくなってしまった。折角来たのだが、ゆっくり海を眺める時間もなかった。晴れた日には与論島まで見えるらしいが、残念。

 

ここに長居しても仕方がないと次に向かう。元々の予定では大石林山という奇岩や巨石、亜熱帯の森、大パノラマなどがある、自然環境豊かな場所を散策する計画だったが、さすがにこの雨では難しい。取り敢えず現地まで行ってみると、係員が『博物館だけでも見て行って』と言うので、見学だけした。もし天気が良ければトレッキングして、やんばるの自然を満喫できたのかもしれない。

 

昼ご飯は、この辺で一番有名だという、前田食堂を訪ねた。建屋は昭和の雰囲気だ。午後1時ごろだったが、店内はほぼ満員のお客さんで、辛うじて座ることができた。これは雨のお陰だろうか。名物の牛肉そばを注文した。出て来たものはどんぶりに山盛りのモヤシが乗った麺だった。確かに美味しいのだが、何となく台湾で食べる牛肉麺に通じるところがあるな、と思った。牛肉を入れる発想などはいつ頃からあるのだろうか。

 

雨が少し強くなる。少なくとも屋外活動は難しい状況となっていた。困ったHさんが『塩作りを見に行きませんか』という。まあ行けるところがあるだけよい。車で1時間以上かけて島の反対側、うるま市に向かう。その断崖?の近くに『ぬちまーす』の工場はあった。ここでは塩作りに適した海水を使い、独特の製塩法を用いて、ミネラルの多い、美味しい塩を作っているのだという。

 

工場見学もでき、案内の人が一通り説明してくれた。工場を見ても、機械があるだけで、正直内容はよくわからない。ただショップの方には、この塩を使った様々な商品、飴や菓子からみそなどまで、が販売されており、ちょっと驚く。ソフトクリームは美味しいそうだったが、涼しいのでパスした。社長には著書もあり、かなりの有名人らしい。外に出ると海が見える。断崖に近づくと、遠目に工場が見える。ここなら他社がこの海水を汲むこともできない。

 

それから車は南下して、那覇の方に戻っていく。途中に有名なうるまジェラートという店があり、寄ってみる。ここのジェラートは美味しい。そして味の種類も豊富で、沖縄の紅茶なども使われている。ただこの店の周囲、殆どが閉店しており、実に寂しい状況だ。この店にも客はいなかった。今後は那覇などでの展開が主になるのだろうか。2種類注文したら、もう1種類おまけでくれた。

 

徐々にあたりが暗くなる。那覇に戻る前に夕飯を食べようと、検索して沖縄らしい食堂に行くも、今日はもう閉店していた。仕方なく近くのモールへ行き、その食堂街を歩いてみたが、なぜか韓国料理が食べたくなり、ビビンバ定食を頼む。ここは食券制で事前に購入する。だが券を買ったのは我々だけで、他のお客さんは別のメニューを見て注文し、現金で払っている。きっとメニューも韓国語で違うのだろうし、料金も違うのだろう。キムチなどの小皿も沢山ついているらしい。この店の客は韓国系なのだろうが、こういう韓国的な取り扱いには不愉快になる。せめて分からないようにやって欲しいものだ。

 

一日中、何となく雨の中、Hさんには大変お世話になり、沖縄本島を北から南まで走ってもらった。やはり沖縄は車がないと何もできない。特に雨の日は動けない。明日明後日、バスに乗って出かける予定だが、どうか雨が降らないで欲しい。畳部屋には洗濯ひもが下がっており、濡れた衣服を掛けて寝る。

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