天津・大連・北京周遊茶旅2018(11)即席茶会、開催される

12月25日(火)
即席お茶会

翌日はゆっくり起き上がり、またホテルの朝食を食べた。昨日の疲れもあってか、動きが鈍い。今日は昼と夜の予定があったが、その間は何をするかも考えていなかった。ちょうど昨日のセミナー関係者が微信グループを作ってくれ、写真のアップや感想などが来はじめる。そうだ、今日の午後は、このメンバーに先日案内してもらった茶荘を紹介しよう。そう思い立ち、突然ながらお声掛けしてみた。思いがけず反応があり、今日の午後と明日の午前、2回の即席お茶会の開催が決まる。さすが北京。

 

取り敢えず午前をゆっくり過ごし、ランチの約束に向かう。場所は望京の韓国焼き肉屋。望京と言えば、10年前はコリアンタウンとも言われ、多くの韓国系、朝鮮系が住んでおり、それに合わせて韓国料理屋が繁盛していた。今では地下鉄も開通して、簡単に行けるようになっていたが、訪れるのは10年ぶりだろうか。やはり韓国語の看板は多い。

 

お会いするのは北京在住35年?というAさん。北京で会うのはこれで2度目だが、いつもFBで近況は見ているので、久しぶりと言う感じはない。中国人の奥様、そのお子さん、お孫さんの話から、今の中国の一面が見えてきて非常に面白い。当然80年代の昔話も出てくる。昨晩の交流会メンバーとも大体お知り合いという、北京の超有名日本人なのだ。ご馳走になり、誠に申し訳ない。

 

地下鉄でホテルに戻ると、すぐに茶荘へ行く。バラバラと参加者が集まり、岩茶などを飲み始める。今日の今日なのに、皆さん予定をやりくりしてきて頂いたので、当然ピタリ集合は難しい。それでもお茶飲んで、無駄話しているだけだから、時間は気にならない。このお店も、日本人客を増やしたい、北京の日本人にもっと岩茶や紅茶など、福建茶を知ってもらいたいという思いもあるので歓迎される。

 

全員揃ったところで、会員制の茶空間に移動して、またお茶を飲み続け、話し続けた。こういう会は気楽で有難い。聞く方も、聞きたいことが思い切って聞けて良いのだろう。話はどんどん弾む。皆さん、この付近に住んでいる方が多いので、今後も利用してもらいたい。尚この会員制個室は、全ての部屋がお客で埋まっていた。やはり密会?のニーズは高いということだろう。

 

夜6時過ぎ、外へ出ると零下10度の表示に凍える。今晩は旧知のTさんと会う約束があり、そこへ向かうのだが、地下鉄は不便、タクシーは渋滞なので、2㎞ほどの道を歩いて行く。風がかなり強く、これが何とも寒い。日壇公園の北側にあるロシア料理店、と言われていたが、危うく行き過ぎる。どう見てもロシアっぽくないし、店名がMangoだからタイ料理と間違える。

 

この付近、ロシア人街で、革のコートなど、ロシア製商品が売られていた場所だったが、今はどうだろうか。中に入るとクリスマスムードが漂う。ロシア教会のクリスマスって今日なのか?既に沢山のお客で満員盛況。Tさんの他、旧知のNさん、そして大学の先輩ながら殆ど面識のなかったOさん他と一緒にロシア料理を食べ、ディナーショーを見た。中国人もこのようなショータイムに興味津々なのか。ショーの時間が長いので、あまり話も出来ずに会食は終了。帰りはOさんの車で送ってもらい、寒さなしでホテルに戻る。

 

12月26日(水)
北京を去る

翌朝も10時からお昼まで、第2回即席茶会を行う。今日も数人が参加してくれ、昨日と同じような感じで、お茶を飲み、話した。もう年末ということで、日本に帰国してしまったとか、バケーションに出掛けてしまった人もいた。もう年の瀬なのだ。休みだと聞いていた店長が突然登場して、自らの好むお茶を淹れてくれた。また北京に来たら、是非立ち寄ろう。

 

北京空港までは、またお車で送ってもらった。今回は本当にお世話になり、気持ちの良い北京滞在となった。誠にありがたい。北京空港は大連のようなサービスはないが、乗客は予想外に少なく、イミグレ、荷物検査共にサクサクと終了した。今回12日前に北京空港に降り立った旅は、ここ北京空港で終わろうとしている。お茶と直接関連の少ない北の地域にも、時々来てみるのも良いかと思う。お茶の歴史、それは探せばどこにでもある。

 

帰りのエアチャイナの機体はとてもきれいで、資金力豊富な中国系の力を見せ始めていた。夜、暮れの羽田に帰り着くと、どこの企業も御用納めなのか、ほろ酔い気分のサラリーマンが沢山電車に乗っていた。日本は平和だというべきだろうか。2018年の旅も今日で終わった。2019年はどんな旅が待っているのだろうか、楽しみだ。

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