九州茶の歴史を訪ねて2018(4)幕末維新博覧会

幕末維新博覧会

ちょうど図書館を出ようと思ったところで声を掛けられた。こんなところに知り合いがいるはずもない、と思って振り返ると、何とOさんの奥さんではないか。奥さんにはセミナーの件で、色々とご迷惑をかけており、恐縮。図書館の横のカフェの食事がいい、と言われたので一緒に食べたかったが、今日は幕末維新博覧会を見物しようと思っており、図書館の横がメイン会場なので、そこへ移動した。

 

こんな雨の日の月曜日、簡単に入れるだろうと思っていたが、それは甘かった。案内が付くので団体行動となり、これから2回は小学生の社会科見学?で既に埋まっていた。それならばと図書館に戻り、カフェに行ってOさんの奥さんと食事をした。ここの食事は体に優しい。O夫人と、取り留めのない話をしていたのだが、その中で『台湾へ来ませんか?』と思わず誘ってしまった。実は和紅茶のイベントでOさんを招聘しようと考えており、折角だからOさんと奥さん、お子さんで来てもらうのも悪くない、と思ったのだ。

 

時間が来たので会場へ戻り、見学を始めた。このメイン会場では、CGによる紹介有り、劇団員が自ら演じる寸劇あり、明治維新150年を記念しており、実に面白い企画が揃っていた。特に鍋島閑叟(直正)を中心として、維新で活躍した佐賀人、大隈重信や江藤新平、大木喬任、副島種臣などが、生き生きと描かれている。40-50分、次々と場面が展開し、明治初期の歴史を復習するのにちょうどよかった。

 

会場から出てくるとちょうどOさんから電話があり、彼も子供を連れて奥さんを迎えにやって来た。私の子供が小さい頃、奥さんのことを思いやって、子供の面倒を代わりに見てやり、奥さんが一人で好きなご飯が食べられる、そんな環境を用意してあげることなど、全くなかったな。今さら反省しても仕方がないが、時代が変わったということで片づけてはいけないように思う。

 

Oさんの車でお店のところまで送ってもらった。実はメイン会場以外に共通券で入れる会場が2つ、ここにあったのだ。旧古賀邸では昔の藩校、弘道館が再現され、大隈重信や江藤新平などの、その学びを体感する。もう一つは武士の心得、佐賀発祥の『葉隠』を具体的に紹介するものだった。こちらはどちらかというと、子供向けと言う感じ。見終わると、雨も上がっており、いい気持で散歩しながら帰る。途中の大木が歴史を感じさせる。

 

夕方Oさんから連絡があり、夕飯を食べに連れて行ってもらった。ちょっと気難しい、老夫婦がやっている、入りにくい餃子屋さんだった。確かに間口は狭く、カウンターが少しと座敷にテーブルが2つ。とても狭くて、すでにお客さんがいたので、確かに入りにくい。更には餃子を作っているご主人への注文にも気を遣う。焼き餃子と水餃子が出てきたが、手作りで丁寧に出来ているから、ウマい。しかし地元の、しかもこの店を知っている人と一緒でなければ、とてもこの餃子を食べるのは困難だ。

 

6月12日(火)
セミナー2日目、そして人吉へ

翌日はゆっくりホテルで過ごす。10時前にOさんが来てくれ、まずは佐賀駅にあるお茶スタンドに向かった。ここは嬉野茶を宣伝するために作られたブースで、ちゃんとお茶を淹れて、出してくれるという。各茶農家さんが作った煎茶や紅茶、烏龍茶まで取り揃えている。結構おしゃれなブースなのだが、座って飲むところがないのはちょっと残念。駅のベンチで飲む。

 

一昨日同様福岡から来たYさんを出迎えて、またランチに出る。昨晩とは別の餃子屋さんに行ったが、残念ながら閉まっており、お店近くのそば屋さんに入る。ここでもちょっと不思議なメニューがあったが、話に夢中になっていて、よく覚えていない。今日は2回目の上、いつもの紅茶のお話しなので準備には手間取らない。リラックス。

 

平日にもかかわらず、本日もお客さんが聞きに来てくれ、有り難かった。今日は中国紅茶の歴史の中に台湾紅茶も少し入れ、更に九州ゆかりの紅茶関係者、そう可徳乾三の話もちょっとした。やはりご当地ネタがあった方が、一般的に興味が沸くだろうと思ったからだが、どうだったろうか。

 

話は別にしても、紅茶の方が味や香りは分かりやすいし、このお店のお客さんにはちょうどよかったかもしれない。3日間で2回のセミナー、最近では1日2回を普通にこなしているので、何ともゆったりできて有り難かった。また是非呼んでもらえれば、もう少し話を深堀して、また訪問したい。

 

さて、セミナーが終了し、駅まで送ってもらった。Yさんとは別の電車に乗って、私はまた熊本を目指した。3日前に熊本から来た道を、また熊本に向かうのだ。今回は人吉に行くので新幹線が使えると思ったら大間違い。新幹線に乗ろうが乗るまいが、人吉に行く電車は2時間一本ぐらいしかないので、またノロノロと揺られていくことになってしまった。

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