九州茶の歴史を訪ねて2018(1)博多でのんびり

《九州茶の歴史を訪ねて2018》

 

台北から戻ってすぐに九州に出掛けた。もうこんな激しい旅はしないはずだったのだが、この後1か月は完全に旅を休む予定なので、その前の最後の追込み、特例として国内旅をすることにした。まあ海外に比べれば大したことはないだろう、と高をくくったのだが、実はかなり大変でとても疲れた。九州も広い。

 

6月8日(金)
福岡で

やはりボーっとしていた。休みが足りないのだろう。今回は強行軍なので、羽田から楽に福岡に入ろうと、ANAを予約してみたが、前日によくよく見てみると、何と成田発だった?!確かにちょっと安いなとは思ったのだが、まさかこんな間違いをするとは。いよいよ来るべきものが来た、と言う感じだろうか。

 

成田で国内線に乗るのはLCCの時ぐらいなので、空港駅には着いたものの、どこへ行けばよいのか一瞬迷う。掲示を頼りに歩いていくと、こんなところがあるのか、という場所だった。勿論混んではおらず、まあ遅刻せずにここまで来れば問題はさほどない。それでも朝起きる時間は1時間以上違っていたが。

 

フライトは2時間弱で福岡空港に着いた。この空港の一番良い所は、何といっても市内に近いところ。スイカも使えるのですぐに博多駅まで移動できる。博多駅では先ずバスターミナルへ行き、明日のバスを確認し、その後、大きなスーツケースをコインロッカーに放り込んだ。実は今晩は明日を考えてこの駅周辺に泊まる予定なのだが、ちょっと変わっており、午後5時からしかチェックインできない。

 

午後1時半に天神の岩田屋本店に行く。東京の人間でいうところの三越本店で、という待ち合わせだと思うが、福岡の地理に暗いので、何度も検索してようやくたどり着く。今日はYさんとランチの予定だが、何とその美貌を大きなマスクですっぽり覆っていた。風邪をひいたという。

 

私のために無理をして頂き、一風堂の本店でラーメンを食べた。今ではアジア各地で見かける一風堂だが、入って食べるのは何年ぶりだろうか。本店はあまり目立たない場所にひっそりとあった。午後2時前ということもあり、お客はそれほどおらず、ゆったりと食事ができた。餃子も食べてしまう。

 

Yさんとはそこで別れてまた後で会うことにした。私はここから博多駅までぶらぶら歩いて見たくなった。天気が良かったのだ。天神の観光案内所で地図をもらい、歩き始めた。すぐ天神中央公園に出る。そこに明治末期に建てられた貴賓館があった。立派な建物だが、3年ぐらい前に夜に通った時は暗くて覚えがない。

 

川にもすぐに出た。30分に遊覧船に乗りませんか、と言われたが、何となく歩きたかった。更に歩いていくと繁華街があり、それも過ぎると櫛田神社があった。何となく寄りたくなるような神社だ。ここが博多の総鎮守。博多祇園山笠が奉納される神社で、飾り山笠が一年中展示されている。門の向こうに牛が寝そべっていた。

 

そこから真っすぐに博多駅まで歩き、先ほどロッカーに入れた荷物を取り出し、駅の反対側を行き、今日の宿泊先を探した。駅から数分とのことだったが、10分以上は歩く。かなり分りにくい場所にその宿はあった。今回敢えて変わり種の予約をした。『男子専用宿』といううたい文句がとても不思議に見えたからだ。

 

午後5時からしかチェックインできないと書かれていたが、4時半過ぎなので覗いてみると、『どうぞ』と言ってくれたので、中に入る。1階はフロント、基本的に2階に部屋がある。そこに行って、初めて男子専用の意味が分かった。部屋は一応仕切られていたが、ドアがなく、カーテンがあるだけだった。これはある意味、病院の相部屋か。勿論シャワーとトイレも共同。それでも最近料金の高い博多において3000円台で寝られるので、外国人などが多く来るらしい。まあ部屋は狭いが寝るだけなら問題なさそうだ。

 

博多駅まで歩いて戻り、地下鉄で姪浜に向かう。今晩はYさんの自宅のある方面で魚を食べる予定だった。姪浜は地下鉄の終点で、かつ福岡空港まで一本で行ける便利な駅として最近人気があるという。Yさんのご主人も出張が多いので、こちらに引っ越したらしい。始発なら座れるし、大きな荷物も持ち込める。

 

駅の周囲は昔ながらの街が残っていて、近所で買い物するのも楽しいという。しかもここには須賀神社があると言われ、一応拝みに行く。どうもあまり機能していなさそうだったが、昔からあるのだろう。それからYさんの家に行き、明後日のセミナーの打ち合わせをしながらお茶を飲む。Yさんには佐賀でお茶入れを頼んでいた。そこへ以前に何度か会ったF夫人が合流する。

 

それから3人で食事に行く。Yご主人は出張中、Fご主人は仕事で遅れるとのこと。取り敢えず漁港付近の店に行くと花金で満員盛況。新鮮な刺身が旨い。私は酒を飲まないのでそちらは女性に任せた。F夫人は近々自らのクリニックを開業するらしい。ご主人は今北九州に出勤しているようで、帰りは遅く、お開き近くにようやく間に合った。

 

帰りはまた地下鉄に揺られ、駅から薄暗い道を歩いていると雨にも降られた。宿へ帰ると、満室になっており、いびきは筒抜け、エアコンは頭を直撃してよく眠れない。これは大変な一日目になった後悔したが、その頃には眠りについていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です