福建茶旅2018(8)厦門⇒金門⇒台中へ

4月22日(日)
厦門へ戻る

昨晩早く寝たのと、鳥のさえずりがかなり煩かったので、早めに目覚めた。下へ降りて行き、資料を確認して、朝ご飯を頂戴する。ここにもっと居たい、と思う。昨日はここの子供たちが週末帰宅で戻ってきており、賑やかだ。この村には学校がないので、街に泊まって学校に通い、週末だけ実家で過ごすという生活になっているという。

 

今日は智送が厦門に行く用事があるのでその車に乗せてもらい、厦門に戻る予定となっていた。ただ都合で、午前9時にここを離れたのはちょっと残念だったが仕方がない。また来ることがあるだろうか。まず昨日行った日塞にもう一度行き、何か歴史的な手掛かりはないか探してみた。残念ながら何も出てこない。

 

続いて、南岩鉄観音発祥の地にも寄る。ここは前回も来たことがある有名な場所だ。母樹が大きく囲われ、横の建屋ではお茶が売られている。確かに歴史的な場所なのだが、後から作られたものが多い、観光地化したところにはあまり用がない。観光客の邪魔になるので早々に退散する。鉄観音茶のルーツもいくつか説があるようで、困る。

 

車は厦門に向かって走る。今日は日曜日、厦門市内に近づくと車が増えて渋滞になる。茶葉市場にある梅記の店に辿り着き、そこで智送の妹に昼飯をデリバリーしてもらい食べる。その後、智送は安渓に帰っていき、私は王さんの車で厦門賓館へ行きチェックインした。この宿は気に入っているので、ここで過す。

 

それに飽きると散歩に出る。近くには烈士の記念碑があり、更に歩くと、かなり古い建物が点在している。その向こうにはビルが連なっていたが、1階の店は全てへ移転していた。張り紙を見ると、ここが解放軍所有のビルだと分かる。賃貸禁止で全て追い出されたのだろう。それにしても昔の一等地に沢山不動産を所有しているな。

 

華僑飯店の近くまでそう遠くはなかった。私が1987年に初めて厦門に来て泊まった宿。ここのチャーハンが美味しかったような。いや、あれは泉州の華僑飯店かな。今日はなぜか小籠包が食べたくなり、店を探して入る。なぜか麺まで頼んでしまい、動けなくなるほど腹一杯。ここで現金で払おうと小銭を探していると、店のオヤジが『面倒だな』という顔をした。アリペイで払ってほしかったようだが、今回福建に来てこのような対応をされたのはここだけだった。日本の報道では中国で現金はもう受け取られないかのように言っているがそんなことはない。

 

4月23日(月)
4. 台中まで
金門

翌朝は早く起き、朝食をしっかり食べて宿を出る。金門行きのフェリーターミナルはいつの間にか五通一か所となり、バスで行こうと探してみたが、ウマく乗り継げずに、タクシーを拾う。タクシーでもかなり距離があったので、9時前にようやく到着する。9時半のフェリーチケットを買い、出国する。

 

今日は金門経由で台中へ行き、そこから埔里まで帰るつもりだった。これは台湾人がよく使うルートで、福建行きの国際線フライトよりはかなり安くあげられるはずだ。取り敢えず12時の金門発台中行のフライトを抑えており、フェリーは10時過ぎに金門に着いたので問題ないと思っていた。

 

ところがバスに乗ろうとすると『あなたはセットチケットを買っていないので乗れない』と断られる。実は厦門からフェリー代、金門内バス代、台中までのチケット代が込みで販売されていたのだが、それを知らずに航空券だけ買ってしまい失敗した。このチケットがあれば、フェリーターミナルで荷物のチェックインも出来る楽々サービスらしい。

 

しかしそこは台湾だ。『領収書が要らなければ200元でバスに乗せるよ』と言ってくれ、難なく空港に到着。ただ荷物を預けるのは1時間前からしか受け付けないという。しかも重量検査はかなり厳しく、少しでもオーバーすれば追加料金だ。まあ飛行機が小さいので仕方がないか。因みにフェリーターミナルと空港で台湾のシムカードを購入しようと思ったが、残念ながら台湾島で扱っているような30日のカードは売っておらず、台中空港で購入することとなった。

 

飛行機はあっという間に台中に着く。しかしここからが厄介だ。台中市内へ行く交通手段があまりないのだ。バスはいつ来るかわからない。すると今回、空港バスが増えていることに気が付いた。しかも高鐵駅へ行くというので、ちょうど停まっていたバスに慌てて乗り込む。100元はかなり高いが、荷物の置き場などもあり快適。

 

これまでの市内行きの路線バスと違い、このバスは速い。30分ちょっとで高鐵駅近くに来たが、何と高鐵駅ではなく、台鉄の新烏日駅の横に着いた。下車したのは私だけ。余程使えないバスなのだ。そこから繋がっているとはいえ、延々と歩いて高鐵駅へ。着いた時には疲れ果て、思わず丸亀製麺でうどんを食べてしまう。元気が出たところで、バスに乗り、今回の旅は終わった。

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