ベトナム縦断茶旅2017(4)ハノイ散策

フラフラ散歩しながら、帰る。午前中も通った教会、中に入ってみる。ハノイ大教会は高さが30m以上あるゴシック建築。フランスの統治が始まった1882年に着工されたというから古いはずだが、中は何となく新しい。改修でもしたか。おやつ代わりにバンミーを買って帰って食べてみる。久々に食べると何とも美味しい。だが値段は2年前と比べてかなり上がっているように感じる。

 

夜は10年以上のお知り合い、ズンさんが来てくれた。ハノイの有名店で食事をした。料理はどれも美味しい。ズンさんは日本企業の通訳などをしているが、最近は通訳依頼も多くなり、忙しいという。日本企業のベトナム詣でが続いていることを窺わせる。このレストランには中国人や韓国人だけでなく、世界中の人が来ている。ベトナムは今注目の国なのだ。

 

ズンさんと別れて、夜のホアンキエム湖を散歩する。ここは歩行者天国になっており、夜も3年前よりかなり明るくなっており、賑やかだ。お茶を飲む人々がいる。大道芸人が人気を集めている。静かな湖とは対照的だ。何だかちょっと前では想像できない新しいベトナムだった。

 

11月11日(土)
ハノイ散策

翌朝はゆっくり起き上がる。宿の朝食はトーストとバナナ、そしてお茶だけだった。何とも寂しい。食べる場所も特になく、適当な場所で食べる。今日は自由行動、食事を終えるとその辺を歩き回る。朝方は暑くないので、快適な散歩となる。今日は土曜日で、出勤する人の姿はまばらだ。

 

昼前に荷物を降ろして、宿を出た。昨日行った宿へ行くと、何と部屋は5階、エレベーターはなし。これは結構きつい。バスタブもあり、部屋も広いのだが、昨晩の宿と同様、机がない。これはかなりのダメージだ。Wi-Fiが繋がってもここで文字を打てないのは辛い。一々1階に降りていくのも大変だ。困ったものだ。

 

昼ごはんをどうしようかと外へ出る。食べ物は色々とあるのだが、これは、というものがない。結局昨日食べたにもかかわらず、またブンチャーを食べることにした。今日はブンチャー専門店だから、期待が持てる。お客も多く、満員の中、何とか席を見付けて座り込む。

 

予想通り立派なブンチャーが出てきた。肉も格段に多く、全体量が違う。野菜がふんだん、そして何と言ってもつゆがうまい。外国人もいるが、ベトナム人が多いのが特徴だろう。今やハノイの食と言えば、ブンチャーになってきているのかもしれない。オバマ効果、凄い。

 

午後は歩いて行ける史跡として、ホアロー収容所を訪ねる。外観はフランス時代のマンション。だが、ここはベトナム独立運動の志士たちの収容所だった。1930年代以降、多くに人々が捉えられ、拷問され、処刑された場所だという。足を繋がれ、狭い独房に入れられた人々の思いはどうだったのだろうか。展示品の数々を見ると心が痛む。

 

ベトナム独立後、今度はアメリカとの戦争が始まる。我々はこれをベトナム戦争と呼ぶがベトナムでは対米戦争だろう。その時に捕虜になった米兵がここに入れられていた。ホテルヒルトンと呼ばれていたとある。待遇は独立運動闘士とは全然違っていたのだろうか、それとも皮肉か。アメリカはベトナムで一体何をやって来たのだろうか。

 

 

ちょっと暑くなっていたが、何となく気分良く歩く。所々にある古い建物などを見ながら、またホアンキエム湖に出た。若い女性がアオザイを着て踊っていた。皆楽しそうだ。今やベトナムでもアオザイは普段着ではない。イメージとしてはチャイナドレスを着ておしゃれする中国人のようなものか。皆インスタ映を狙っている。そういえば今日は中国の独身の日。今日1日でどれだけの売り上げがあるかばかりが注目されている。

 

一度宿に引き上げると、外に出るのが辛い。暑いのもあるが、5階から降りてきてまた上がることを考えると躊躇してしまう。結局シャワーを浴びると夜腹が減るまで動き出せない。またフラフラ歩いていると、鶏と目が合った。今日はこれだな、と指さすとおばさんがすかさず作り出したが、鶏肉麺にしようとしたので、それを制して、鶏肉ご飯にしてもらう。いつも麺なので、たまのご飯は美味しい。

 

夜のハノイの繁華街、かなり賑わっており、どこの食堂も満員だ。食後少し散歩するとまたのどが渇く。私のお気に入りはレモンジュースなので、ジュース屋さん?に入って、注文するもなかなか通じない。値段が安いからか、メニューにも載っていなかったらしいが、無事にゲットして一休み。

 

11月12日(日)
茶の道

翌朝は雨が降っていた。8時頃下に降りていくと、白人ばかり数人が朝ご飯を食べている。トーストとフルーツがあり、キッチンには卵とフライパンがある。既に卵は溶かれており、自分で調理するのかと思い、卵を焼いて食べた。翌日気付いたのだが、ここのおじさんが注文に応じて調理するべきものを、接客でいない間に私が勝手に食べてしまったらしい。まあここの朝ご飯は合格だろう。

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