ベトナム縦断茶旅2017(1)ステーキを食べてながらハノイに着くも

《ベトナム縦断茶旅2017》  2017年11月8日-11月22日

 

2年ぶりにベトナムへ行こうと思った。その理由は2つ。1つは台湾拠点の私の周囲には驚くほど多くのベトナム人がいたことだ。数十万人とも言われる台湾在住ベトナム人、その国はどう変わっているのかを見たくなった。そういえば東京の奥さんが日本語を教えているのだが、そこに来る留学生もベトナム人が急増しているらしい。

 

もう一つは台湾で知り合った蔡君の存在だ。彼は台湾人とベトナム華僑との間に生まれたハーフであり、今大学院でベトナム文化、特に茶文化を研究している。その彼が6か月間ベトナムに滞在して研究するというので、ベトナム語が出来る彼を頼ってみようと思った次第だ。さて、結果はどうだったろうか。

 

11月8日(水)
1. ハノイまで
アシアナ航空で

今日は成田発の午後便に乗る。朝の通勤ラッシュを避けるためにはどうすればよいか、色々と考えたが、まずは各駅停車に乗ることにした。8時台でもやはりそれほど混んでいない。先月の台北行きより時間も遅いので、ゆっくり進む。空港に着くとちょうど11時、搭乗口近くで突然『ムンバイ行き』というアナウンスを聞き、なぜかどうしても行きたくなり、その場でPCを開いて、来年2月のムンバイ行チケットを予約してしまった。衝動買い、何とも珍しいことだ。

 

今日はアシアナ航空でインチョン経由ハノイへ向かう。実はベトナムへ行くならベトナム航空が一番安いと思っていたのだが、ネットで検索すると思うような安い価格が出て来ず、その次に安かったのがアシアナ航空だったのだ。韓国とベトナムは、経済的にも強い結びつきを持っており、相当に往来が多いと見え、便数も多い。

 

LCCと違い、アシアナの機内はきれいでちょっと広かった。機内食も美味しく満足した。だが機内プログラムの音楽と映画はどうだろう。日本の物も中国の物も殆どなかった。基本的に韓流、完全な国策だ。コンテンツは強いのだろうが、ここまでやるか。まあ私は寝て過ごそう。フライトは2時間ちょっとでインチョンへ。

 

空港は相変わらず広かった。随分歩いてようやくトランジットのチェック場所へ着く。そこでもちょっと並んで潜り抜ける。やはりインチョンをハブにするのは、未だに続いているようだが、最近は北京や上海などの追い上げで、どの程度伸びているのだろうか。まあ東京などは全く勝てない感じだ。

 

夜のハノイ行きは少し遅れた。まあ仕方がないと待っているとよいことが起こる。何とビジネスクラスにアップグレードされたのだ。何年ぶりのことだろうか。旅行社によれば、アップグレードの基準はいくつかあるが、同条件ならチケットの値段が高い方が優先されるという。私は常に相当安いチケットしか買ってこなかったから、もうアップグレードなどないと思っていたので、何とも幸運だ。いや、もしや高いチケットを買ってしまったのだろうか。

 

ビジネスクラスのシートは広い。夜で辺りも薄暗いのですぐにでも寝落ちしそうになった。だが折角だから夕飯は食べようと思う。実は昨日、どうしてかはわからないが、急に『ステーキが食べたい』と口走っていた。まあ、偶にはそんなものを食べることがあるだろうかと思っていたのだが、何と今目の前にそのステーキが置かれている。夢はかなうものだな。

 

ビジネスクラスの客は殆ど韓国人、それも見た感じ、中小企業の社長などに見える。やはりベトナムへの商売のため、出張で乗っているのだろうか。日本のエアライン同様、そういう客へのCAの対応は実に細かい。私のような外国人に対しても親切ではあるが、英語がうまい訳でもなく、何となく国内線を感じさせる。

 

後は寝ていた。さすがに快適だ。出来れば帰りのフライトにしてくれれば、夜行便だから更に助かったのだが、などと贅沢は言っていられない。フライトは遅れた分だけ遅れ、何とかハノイ空港に到着した。イミグレでは何のチェックもされず(帰りの航空券を準備したのに)、すんなり出られた。スマホシムも夜11時でも簡単に買えた。この辺は極めて便利だ。

 

後は予約したホテルに行くだけだ。ハノイのタクシーではこれまでかなり気を使ってきている。今回も事前にネットで調べ、良いタクシー会社をピックアップしてあった。タクシー乗り場へ行くと客はおらず、タクシーは沢山いたが、その中からタクシーグループをコールすると、ちゃんと前に出てきてくれた。これで一安心と思ったが、以前とは何だかルートが違うような。

 

かなり不安となった。深夜の道だ。どうしてよいかわからない。このタクシーは大型で料金もどんどん上がってしまう。最終的には何とか目的地に着いたが、細い路地にある小さなホテルだった。運転手はお釣りを返そうとしないので、きちんと要求して取り戻す。何となくいや感じでハノイ滞在は始まった。

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