杭州・安徽・北京茶旅2017(8)ついにシェアバイクをに乗る

6月27日(火)
シェアバイクで

今朝は朝9時に銀行へ行く。理由は昔開設した口座のセカンド口座を作るためだった。セカンド口座、聞きなれない言葉だったが、中国人の知り合い全員がこれを勧めた。私はアリペイを使うために、決済口座を必要としていたのだ。だが、これまでの口座を使い、何か問題が発生すると困るので、今や中国人はアリペイやWechatペイ専用口座を作っているという。それで近年銀行の口座数が急増したわけだ。それほどに詐欺事件、情報流出などが多いということだろう。

 

銀行窓口では簡単に口座が作れた。そして口座間転送の金額制限などを細かく示される。銀行側もセカンド口座の利用方法を知っており、詐欺などにあった場合でも、被害を最小限に済ませるためだ。そして作ったばかりの口座をすぐにアリペイに繋いで見た。思いの他簡単に繋がった。そのまま銀行の外へ行き、自転車を見付けてQRコードを読み取る。すると暗証番号は提示され、鍵は解除される。

 

自転車にあっと言う間に乗れた。実に快適だ。もし乗っている自転車が壊れていたり、空気が甘かったり、不具合があれば、すぐに他の自転車を見つけることができた。建国門から昨日の雍和宮まで渋滞もなく20分ぐらいで着いてしまった。昨日危険だと思った自転車の群れ、今日は私もその一員になる。天気も良いので気分もよい。

 

孔子廟の中に入り、ぐるぐる回る。以前にも来たことはあるが、今回は牌坊などをじっくりと眺める。碑林という建物もあり、中には凄い数の石碑が並んでおり、圧倒された。それから南羅鼓巷に向かう。地下鉄だと乗り換えも必要だが、自転車ならすぐに行ける。ただ古巷は歩行者天国で、自転車すら走れない。この付近の以前にも調べた古い建物を見て回る。

 

お昼は張自忠路駅の上にある老舗店、天興居で、Tさん夫妻を会った。店はきれいになっていて、昼時はかなり混みあっていた。Tさんのご主人、北京人の張さんが全てを注文してくれた。老北京菜、内臓系を含め、どれも美味しい。偶にこういうものを食べると、北京に来たな、という気分が出る。胡同の現状についても詳しく教えてもらう。

 

午後も自転車を駆使して、ホテルまでゆっくりと帰る。ホテルの入り口まで乗り込んで終了した。入会キャンペーンということで何と料金は2日間無料!有料でも1時間1元程度だから、これほど便利な乗り物はない。ただ見ていると違法駐車は普通で、放置自転車も散見される。真の便利というものは、ルールの無いところに存在するのだな、と強く感じる。日本ではこの便利さは許されない。今日だけでもぶつかっている自転車にも何度か遭遇した。中国を知らない日本人には信じられないかもしれないが、今や中国人は自転車に慣れていないのだ。

 

自転車に乗りなれていないのは私も同じ。快適だとは言っても、相当に疲れが出て、足も痛い。宿でぐったり休む。暗くなってから、夕飯を食べるために外へ出た。昔働いていた懐かしい場所を歩き、蘭州ラーメンの店に入り、12元のラーメンを食べた。その代金を初めてスマホで払おうとしたが、どうしたらよいかわからない。店員に聞くと彼はウイグル人で、私のスマホ画面の英語が読めないと言って困惑する。二人でちょっと格闘して、何とかQRコードを読み込み、無事12元の支払いを終える。やっと人並みになった気分だ。

 

6月28日(水)
銀行で

今日は海淀に行く用事があったので、懸案にチャレンジしに行く。実は数年前、私の銀行口座のATMカードを息子が紛失したが、本人でないと再発行できないと言われていた。既に北京を離れていた私はすぐに申請が出来ず、2年ぐらい経ってからその申請に行ったのだが、『カードの再発行には1週間かかる』と追い返されそうになった。何とか係員を説得して、うまく事が運びそうになったものの、何と口座開設時からパスポートが更新されており、古いパスポートもなければ本人確認が出来ず、手続きできないと追い返されていた。

 

今回2年ぶりにその支店に行き、案の定、一から説明して悪戦苦闘することになる。何しろ最初の担当者は『口座はない』と言い放ち、ここでごねてようやく口座番号に辿り着くも、上級職員が本店を説得しきれず、タイムオーバーとなる。結局取り敢えずこの支店あてにカードを再発行してもらい、次回取りに来ることにしたのだが、果たして取りに来てもすんなり出てくるか。この辺は中国の困った部分だ。ただパスポート更新時に番号が変わってしまうという日本の方式も困りものだ。

 

時間が迫っていたので、シェアバイクでランチの約束場所へ乗り付ける。本当に便利で有り難い。知り合いの王さんと食事をして北京情勢などを聞く。料理は四川だが、それほど辛くなく、あっさりと食べる。皆ある程度歳を取ると健康に問題が出てくるのだから仕方がない。特に中国人は基本的に食べ過ぎなので注意が必要だ。

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