杭州・安徽・北京茶旅2017(1)良渚までの長い道のり

《杭州・安徽・北京茶旅2017》  2017年6月20日-29日

2か月に一度の中国遠征、茶旅にも少し慣れてきた。今回は前回ほど遠くない2つの場所、杭州と安徽省祁門を選んで、紅茶の旅してみることにした。ところが突然のプラン変更があり、何とそこから北京にまで行くことになってしまう。やはり中国の旅は疲れることを実感するが如何とも仕方がない。

 

6月20日(火)
1. 杭州まで
ラッシュの上海を抜ける

東京から上海へ飛び、北京から東京へ戻る。こんなフライトがそんなに高くない料金で乗れるのはやはりエアチャイナの良いところだ。ただ成田から浦東へ行かなければならないのは、その後杭州に行く人間にとっては厄介なことだった。もし虹橋行きならすぐに高速鉄道に乗り、杭州に行けるのに。世の中全てがうまくいくということはない。

 

しかも浦東着は午後5時過ぎ。ちょうど上海市内のラッシュ時間に当たっており、バスやタクシーでは何時着くか分らない。上海に泊まることも考えたが、やはり一気に杭州まで行きたくて、今回初めてリニアを使ってみることにした。空港のイミグレはスムーズで思いのほか早く出られたが、リニアの駅までは歩いてちょっとかかる。乗車券は50元、地下鉄なら虹橋まで7元で行けることを考えると極めて高い。しかも列車は出たばかりで待たなければならない。

 

列車が入る時間にしかホームに入れないという中国式は変わらない。特にすごい車両でもなく、乗り込むとすぐに発車し、何と僅か8分で竜陽路駅に着いてしまう。ほとんど何も見ないうちに、そして写真も撮らないうちに終わってしまった。まるでジェットコースターに乗っているような気分だった。

 

竜陽路駅で地下に潜り、2号線に乗り換える。これで直接虹橋駅まで行けるのだが、当然ながらラッシュ時で混んでくる。荷物を持っているので、むしろほかの乗客がよい迷惑だったろう。特に浦東中心部から浦西に渡る付近は滅茶混みで、体の体制を維持するのに苦労するほど。今や上海の地下鉄は東京の込み具合を越えており、昔のように次を待つ余裕もなく、無理やりに乗ってくるのだ。

 

何とか虹橋駅で降りて、すぐに切符売り場に並ぶ。上海はネット化が進んでおり、並んでいる人が少ないので、すぐに買えるのが嬉しい。杭州東駅まで迎えに来てくれるという馮さんに連絡を入れてみる。切符を買うまで何時に着くか分らないのだから仕方がない。案の定、彼女はお嬢さんの都合で迎えに来られないという。まあタクシーで行けば済む話だと思ったのだが。

 

杭州東駅までは約1時間。何とも速くなったものだ。駅でタクシーを拾うが、場所を告げても運転手は分らないという。ただ最近は道行というナビがあるので住所を入れれば、すぐに探せる。それを見た運転手が『なんでそんなところに行くの?杭州市内に泊まった方が便利なのに』と言い出すほど辺鄙なところらしい。途中まで高速道路に乗り、更に一般道を30分以上走ったから、確かに遠い場所だった。そしてその住所近くに来ると、突然それまでの中国の街からカリフォルニアあたりの街並の雰囲気が出てくるから驚く。

 

だが今日泊まる予定のホステルは見付からず、色々と聞きまわる羽目に。最後は馮さんに電話して何とかたどり着く始末だった。そのホステルも何となくモダンな感じで若者が泊まるイメージだった。馮さんが予約してくれ受付で待っていてくれたので、助かった。ここ良渚文化村には外国人が泊れるホテルは3つしかないらしい。受付の女性はなぜか日本語も話し、ビックリ。

 

2. 杭州
夜食

ホテルは迷路のように階段があり、意外と広い。部屋は何となく屋根裏部屋と言った感じだが清潔でよい。料金も高くない。結構暑さを感じるのでクーラーをつけた。そして移動に心を奪われて夕飯を食べていないことに気が付く。しかしどう見ても周囲に食べるところなどない。受付に聞いたが、コンビニすらなく、辛うじてスタバが開いているかもしれないという。一体ここはどういうところなんだろう。

 

取るものも取り敢えず、外へ出た。数分歩くとちょっとおしゃれなスタバがあるではないか。だが中へ入ると、片づけが始まっている。何とか頼んでサンドイッチとカフェラテをテイクアウトできた。中国に来て最初の晩がスタバご飯なんて初めてかもしれない。まあそれでも食べられないよりはずいぶんとマシだ。部屋に帰ってそれを食べ、シャワーを浴びて寝る。何となく蚊に刺されたので、電気蚊取り線香を焚く。まあ寝心地は悪くない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です