雲南から江蘇、湖北の茶旅2017(2)昆明の茶葉市場再訪

4月1日(土)
茶葉市場へ

 

昨晩は寝るのが相当遅かったにもかかわらず、6時台に起床し、出掛ける。今回の目的地、雲南紅茶、滇紅の里、鳳慶には昆明からバスで行く。そのバスは西バスターミナルから出るというので、出発時間を確定させるために、切符を買いに行く。西ターミナルと言えば、2013年に下関の茶廠に行く際、マレーシアの大金持ちの陳さんに連れられてバスに乗った記憶はある。ただその時はホテルからタクシーに乗ったので、どこにあるのか全く覚えていない。

 

取り敢えず近所の旅行社でバスチケットが買えないか聞いてみたが、やはりターミナルに行く必要があるという。そして路線バスの乗り場を教えてくれたので、それに乗る。何となく雨が降ってくる。そして今日の昆明は4月だというのに寒い。にも拘らずバスにはエアコンがついており、凍えそうになる。スマホで見たら、気温8度と出ているではないか。そんなバスに1時間近くも揺られていく。座ってはいるが結構辛い。

 

ターミナルで鳳慶行きバスを確認すると1日に数本あるのみだった。やはり確認してよかった。明日10時のチケットを買う。そして明日訪問予定の張さんに電話を入れた。実は今回の雲南行は直前に問題が発生し、大変だった。元々訪問予定の会社が何と急きょ清明節休みのため、工場を休止すると言い、訪問できなくなってしまっていた。一時は雲南以外の他の場所に変更しようかと考えたが、福州の魏さんの方で、もう一つの会社を探してくれ、直前にも拘らず、快く受け入れてもらえることになったのだ。これは何とも有り難いが、茶産地の状況は心配だった。

 

帰りも強い雨の中、何とかバスに乗り込み、元来た道を行く。バスも来た時よりかなり混んでいる。このバスは昆明の街の中心を通っているようだ。ホテルに帰ると、まだ朝ご飯が食べられるようだったので、急いで行く。少し冷めているが、結構色々な種類があり、美味しく頂く。古いホテルはホテル代も安いが、こんなところもよい。

 

部屋で少し休み、昼前にまた外へ出た。さっき食べたばかりだが、これからお茶を飲むので、昼ごはんは軽く麺とした。これが意外とうまい。その横の携帯修理屋でシムカードに入金。スマホを持っているのに、ネット入金できない変な客にも怪訝な顔をせず、手数料1元でやってくれるのは1年前と同じ。それから地下鉄に乗って茶葉市場へ向かう。

 

金星駅で降り、歩いて数分。雄達という新しい茶葉市場がある。その向かいの古い茶葉市場に入る。昨年も同じように鉈先生とここに入り、何となくふらつき、最終的に王さんの店に辿り着いた。ちょうど彼が仕入れてきた野生紅茶が非常に美味しかったので、今年はその産地に同行したいなと思って連絡はしていたのだが、結局天候不順でまだ茶が出来ておらず、次回になってしまった。

 

店に行ってみると、王さんはちょうど昼ご飯を食べていたので、一度店を出て、雄達市場を覗きに行く。きれいな店は沢山並んでいたが、ほぼお客はなく、閑散としていた。一軒の店から声が掛かったので、一応偵察する。今ある新茶は低地の茶葉で作られたものだけで、正直美味しいとも思われない。昨年の物も飲んでみたが、野生茶と言っても随分と味が違うものだ。すごすご退散する。

 

王さんの店では色々と話をして長居する。雲南農業大学の学生も遊びに来て、雲南紅茶の話題などで盛り上がる。但し歴史に興味があるのは私だけ。普通は如何にして美味しいお茶を作るかなどに焦点が当たっているのだ。農業大学だから当たり前か。とにかく今年は涼しくて、茶葉は育っていないという。新茶が入荷するまで、あと数日は市場も閑散としているだろうと残念な話が続く。

 

王さんの息子は1年前奥さんに抱っこされていたが、かなり動き回る上、自分で椀を使ってお茶まで淹れて、飲んでしまうようになっていた。子供の成長は本当に早い。そしていかにもお茶屋の息子らしい。王さんに『涼しいから夕飯は一緒に鍋を食べに行こう』と誘われたが、店にいてお茶を飲んでいるのに、何となく寒気を感じたので、申し訳ないが先に帰ることにした。

 

地下鉄に乗って戻ると、何となく気分がよくなってきた。するとなぜか腹が減るから面白い。昨年食べておいしかった、西紅柿炒蛋炒飯を食べに行く。昨年は雲南とラオスでずっと味の濃い物ばかり食べてきた後だったので、格別に美味しく感じたが、今回はまあ普通かな。それより海苔スープがやけに美味く感じる。やはり寒さのせいだろうか。

 

ホテルに戻って、フロントで『昨晩はスイートルームに泊めてもらったけど、今日は普通の部屋に移るんでしょう?』と聞くと、昨日とは別の子が『いや、面倒だからもう1日そこに泊まったら』というではないか。まあ、広い部屋を与えられては文句も言えないが、やはりこのホテル、何かがおかしい。管理というものが杜撰なようだ。

 

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