世界お茶祭り2016(2)レトロな静岡

歩いていると埼玉日高の備前屋さんと出会う。昨年一度お訪ねしただけだが、その後FBでのやり取り、台湾茶農家を紹介頂くなど、しばしば連絡を取り合っている。今年は日本茶アワードで受賞したという。常に勉強の人だ。後をついていくと、何とK先生がいた。しかもコスプレ?でマテ茶を淹れていた。私などは茶葉以外のお茶を飲むことなど極めて稀なのだが、積極的な備前屋さんはそこに座る。

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ブラジルやアルゼンチンなどで生産される南米の飲み物マテ茶。飲むサラダとも呼ばれ、体に良いと現地では相当飲まれているらしい。K先生からマテ茶の飲み方を教えてもらい、飲んでみる。何とも不思議なお茶だった。なんかボンビージャというフィルターのついたストローでちびちび飲む。現地では回し飲みが普通とか。それにしても中国茶や紅茶のK先生と思っていたら、マテ茶まで。実に多彩だ。

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雨の夜

時間が過ぎるのはあっという間だった。午後4時が本日の終了時間。外は雨。私は静岡駅まで電車で行き、予約した宿へ向かう。前回は駅の北側に泊まったが、繁華街で煩いので、今回は反対側にしてみようと思い南側にした。だが最近の方向音痴がさく裂して、ずぶ濡れになりながら宿を探す羽目に。ついにグーグルマップに頼る時が来たようだ。

 

その宿は、如何にも昔のビジネスホテルだったが、コンパクトで悪くはなかった。そして本来1泊の予定だったのが、明日も泊まることになったので、この宿に連泊しようと聞いてみるとなんと『明日は満室です』と言われて凹む。取り敢えず部屋で明日の宿を予約しなければならないと焦る。

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ところがネットで出てきた中に何とこの宿があるではないか。料金も変わらない。予約したうえで下に行き、『部屋、有るじゃないですか』というと、すかさず『それは喫煙部屋では』と言われ、更に凹む。ただフロントもちょっと調整してみます、と言ってくれ、結局禁煙の同じ部屋に2泊できることになる。有り難いことだが、何となく釈然としないところもある。

 

そのまま雨の中、外へ出た。今晩は疲れたので、早く休んで明日に備えたい。そこで駅へ行き、寿司を食べて、すぐに戻った。静岡では駅の寿司と言っても侮れない。かなり美味しいものがリーズナブルな料金で食べられるので、行くと必ず食べている。いつもならコンビニも寄り、更にお菓子など買うのだが、その気分ではなかった。宿ではウエルカムドリンクとして券を1枚くれていた。これを自販機に差し込むとコーヒーが出てくるので、それを部屋に持ち込んで飲んだ。面白い自動化だ。そして早目に安らかに眠る。

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1029日(土)

静岡の朝は

翌朝は当然早めに起きたので、朝食が必要になる。天気は回復しており、気持ちがよい。コンビニでサンドイッチでも買おうかと外へ出たが、すぐに古めかしいおにぎり屋さんが目に入る。そこは何と中で食べられるようになっていたので、入ってしまった。地元の人?が2人ぐらい、食べていたのが、おにぎりセット。おにぎり2個と味噌汁、漬物で300円也。おにぎりの具は自由に選べる。勿論作り置きのおにぎりをテイクアウトしていく人もいる。

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これはいい、と早々に注文する。店内のテーブルなどどう見ても昭和の雰囲気。そのテーブルの上には、なぜか朝からおでんが作られている。これも美味そう、と思っていると後から入ってきた女性がそのおでんを2-3本抜き取り食べ始める。静岡おでんは有名だから食べてみたかったが、そんなに食べられないと控えた。その横ではおじさんが朝から競馬新聞を読み、耳にイヤホンを付けている。本当にすごい!

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自分のセミナーは午後1時だが、紅茶セミナーを聞きたいので早めに行くことにしていた。ちょうど静岡駅で改札を入ろうとすると、向こうから顔馴染みのSさんが改札を出てきた。やはりお茶祭りに参加し、所属する協会の皆さんで茶芸を披露するようだ。何だかとてもテンションが高い。『夜は宴会がありますから、参加してね』などと言い、更には『朝ご飯食べてないから付き合って』と言われ、駅構内のコーヒーショップへ。

 

若者向けかなと思う作りのお店だった。Sさんはクロワッサンとコーヒーのセットを頼んだが、私は飲み物だけにした。メニューを見てびっくり。紅茶のコーナーの一番上に『ディンブラ』と書かれていた。普通の店なら『紅茶』とか、『ダージリン』ぐらいしか書いていないと思うのだが、いきなりスリランカの、それもウバやヌワラエリアではなく、ディンブラと書くのだから、相当に凝っている。実際出てきたお茶は、ポットに入っており、茶葉もしっかり。2杯分もある。これで290円とは驚く。日本の紅茶界は変わろうとしているのだろうか。

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紅茶セミナー

Sさんと電車でグランシップに向かい、10階に上がる。それにしてもこの施設、立派だな。地元の人にそれを言うと『税金の無駄遣い』など問う言葉が飛んで来る。箱物行政だろうか。因みにお茶祭りの規模は3年前と比べ、少し縮小しているようだ。予算が縮小しているのだろうか。広場の出店の数も減っているという。

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