京都・名古屋茶旅2016(1)和束は奈良が近かった

《京都・名古屋茶旅2016》 2016824-29

 

オリンピックが終わった。16日間は長かった。外へ出たいという気持ちが強かった。実は今年は茶旅報告会を少し多く行う予定でいた。特に東京以外で呼んで頂き、日本国内の茶旅を進めようという狙いがあった。アイドル並みに??全国ツアーに打って出ようとしている。既に札幌で4月に行い、6月には静岡でも行った。

 

京都は年に一度は行きたい場所だった。金閣寺近くのISO茶房さんには昨年もお世話になったが、またあそこへ行きたいと思っていた。そしてついに茶旅報告会を開催する運びとなった。関西での開催は初めてであり、どうなるのか見当もつかなかった。

 

824日(水)
1.    和束まで
バスタ新宿から

スリランカ繋がりのYさんから、『京都へ行くなら、おぶぶ茶苑へ行ったらどう』と声を掛けられた。この茶苑、色々なところで名前を聞いていた。連絡してみると、25日の訪問はOKとのこと。ただ午前10時に来てほしい、と言われ、電車やバスの時間を調べると、どうも朝東京を出たので間に合わない。かと言って前日京都に行くのもどうかというタイミングだったので、夜行バスに乗ることにした。3月のシベリア鉄道の旅以来、夜行、というものに恐怖感はなく、勿論日本のような快適な空間であれば、一晩ぐらい何ともないと思うようになっていた。

 

現在新宿発の夜行バスの大多数は新しくできたバスターミナル、バスタ新宿から出ているらしい。折角なので、どんなところか見学方々、バスタ発で行ってみることにした。何とか安いバスを探したが、以前乗ったような京都まで2000円、と言った価格のバスは既に無くなっていた。例のスキーバス事故以来、夜行バスに対する規制が厳しくなったに違いない。今回は和歌山行のバスに乗り、京都駅で降りることになった。

 

バスタ新宿は夜10時でも相当に混んでいた。座る席もなく、立っている人も多い。評判の悪いトイレは男子用は空いており、難なく用を済ませた。バスの発着場に行ってみると、これでもか、というぐらい頻繁にバスが出入りしており、一体どれに乗ればよいのか迷ってしまうほどだった。バス需要の大きさを改めて感じる。夏休みの終盤ということもあり、家族連れや学生の利用が多く見られた。やはり新幹線は高過ぎるのだ。このようなオプションがあることは旅人にとって大いに救いである。

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さて、私の乗るバスも出発時間ぎりぎりの23時前にようやくターミナルへ入ってきた。何人もの人が並んでいたが、満席ではなかった。私の席は3列シートの真ん中。個室のようにカーテンで仕切ることができたが、窓側の人々もカーテンをしているため、外は全く見えなかった。カーテンというより、何となく蚊帳の中にいるような気分だった。携帯の充電は出来そうだったが、差し込んでも電気は来なかった。周囲の若者は携帯電池も持ち込んでいるようで、皆構わず、スマホをいじっている。

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バスは高速を順調に走り、足柄SAで休息した。出発して僅か1時間ちょっとなので、これは運転手の休憩だと思われる。まあ一応外の空気を吸おう、ということで、トイレへ行く。ここで30分ほど停まった後はもうどこへ停まらず、一直線に走っていたようだ。私はぐっすりと眠りに就き、起きた時はもうバスが京都に入っていた。そこからが少し長く感じられたが、午前6時前、夜明けの京都駅に無事に到着した。

 

825日(木)

大雨でストップ?

朝の京都駅は清々しかった。朝日が昇るのも見え、何となくいい気分で朝を迎えた。トイレを探して入る。トイレは殆ど和式しかない(新幹線内などは洋式かも)。外国人は苦労するだろうな。それからJR奈良線を探す。何となく掲示板を見てびっくり。奈良線の後、乗り換える予定の関西本線は、大雨のため遅延しているというのだ。大雨、どこで降っているのだろうか。駅員に尋ねると『お客さんが行くところまでは動いているようです』とは言われたものの、何となく不安になる。

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そもそも、今回の目的地、京都というより、どう見ても奈良が近い。なぜ私は京都を目指して来てしまったのだろうか。悔やんでも仕方がない。まあ私の旅だ、そんなものだろう。6時台の奈良線で見慣れた景色を見ながら進む。宇治まではすでに何度も乗っている路線だった。だがそこから先は未知の世界。駅名にも山城などというのが出てきて、何となく地理を理解した。山城国とは、平城山の後ろ、という意味だったとか。やはり奈良が近い。

 

木津という駅で乗り換える。心配した関西本線、一部徐行しているようだが、加茂駅までは定刻通りだった。雨は全く降っていない。加茂駅までは一駅、8時過ぎには到着したが、バスは30分以上来ない。しかもその次のバスは2時間後。このため、10時に行くにはこのバスに乗るしかなかった。手持無沙汰で周囲を散策したが、駅付近には何もなかった。歩いて数キロ行けば、古い寺や聖武天皇が短期間遷都した恭仁宮跡(山城国分寺跡)などもあるようだ。今度時間があれば、是非行ってみたい。

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