インド アユルベーダの旅(13)ロナワラ 一日トイレとお友達

そしていよいよメインイベント。先ずはドクターの診察。血圧は4日前、130/90だったが、今朝は110/80にまで劇的に改善していた。この4日間の生活がいかに快適であったかの証明だろう。Motionという英語が便通であることを知る。

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それからいつものトリートメント小屋に入り、腹と背中を湯たんぽのようなもので温めた。足が冷たかったのだが、やってくれなかった。参加者は皆、ちょっとナーバスになっている。マッサージ師も笑いを取ろうと冗談を言う。

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そしてWaiting ベンチにマッサージ師が4つのコップを持ってきた。これを飲んで部屋に籠るらしい。1つ目は粉を溶かしており、かなり時間をかけて混ぜた。何とも言えない薬草の匂いがしたが、『匂いも味もないから一気に飲め』と言われ、その通りした。2つ目は全く違う種類の薬草らしく、クリーンで飲みやすかったが、味は不味かった。3つ目は一番大きなコップに入っており、かなり長い時間かき混ぜた上、冷めるのを待った。ちょっと違うがコーヒー牛乳の感じで飲みやすく、味も悪くなかった。4つ目は2つ目とほぼ同じ感じですっと飲めた。脅かされていたほど、飲みにくくはなかった。

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部屋へ戻る途中、お腹がかなり張って、チャポチャポしていた。一瞬口から吐きそうな気分になるが、すぐに落ち着いた。部屋に戻るとやることがなかった。今日は寝てもよいと言われたが、既に睡眠は十分すぎる。1時間もしないうちに、便意を催す。通常の便が出た。それから30分ぐらいして、下痢の症状が現れた。これを出して、気持が悪い症状もなくなり、だいぶん楽になった。

 

それから断続的に便意が来た。これは体のパイプ掃除だなと思う。3日間かけて、硬直したパイプを柔らかくし、4日目にどっと洗剤を流し込む。あとは体のメカニズムにより各場所でパイプ掃除が行われ、順次排出されてくる。パンチャカルマの特徴は単に宿便を流すだけではなく、こびり付いた油を取り除くらしい。それはどんな形で現れるのだろうか。

 

因みにインドのトイレには紙はない。基本的に便器の横に付いているホースの先を押して水を出し、流す。これだと今回のように一日何回もお尻を拭く際、とても便利だ。痔にもならないだろう。まあ、日本では皆ウォシュレットに慣れているから、これは使い勝手が良いかもしれない。ただ濡れたお尻をどうするのか、永遠の謎ではある。

 

昼頃部屋のドアがノックされた。開けてみるとランチだと言って、コップ一杯の重湯が配られた。食べてみるとトウモロコシを使った汁のようなものである。正直あまり食べたくはなかったが、全て食べた。するとまた便意を催す。すごい勢いで出た。白湯も飲んだが、また出た。午前中で十分に出切ったと思っていたが、甘かった。

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午後にはドクターの回診もあった。特にお腹が痛いなどの症状はなかったので問題はないと答えた。『とにかく安静にしていろ』というのがドクターの指示。それから2時間ほど、また断続的にトイレに行き続ける。当たり前だが、これは普通の下痢ではないのだ。普通ならとっくに収まっているところだが、全く収まる気配がない。そしていつが終わりなのか、全然わからない。少し出ていた腹も完全に引っ込んだようだ。

 

3時半頃、何となく最後だな、と分かる出方をした。そこで周囲の忠告を無視して、ライブラリーまでネットを繋ぎに行ってみた。便意は催さないのだが、急激に体力が落ちている。僅か200₋300mの距離をノタノタ行く。ようやくたどり着いてネットを見たが、疲れで集中できない。ちょうどライブラリーも閉館となり、逃げるように部屋に帰る。帰るとすぐにベッドに倒れ込み寝てしまった。相当の体力消耗だった。

 

1時間寝ると、完全に元気になっていた。が、そこにまた便意が襲い、トイレへ。まだ掃除は終わっていないらしい。今日のアーサナは禁止されている。部屋でボーっとするしかない。夕方6時半にトラタカッがあり、参加してみる。この蝋燭を見ながら目に涙を流す、という技法、これまで成功したことは一度もない。初めに腹筋を使うカパラバーティを10回もやると、疲れが一気に噴き出す。そしてやはり今日も涙は出なかった。代わりに便が出た。

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トイレから出て来るとちょうどHさんがドアをノックしていた。夕飯だ。あまり気のりはしないが、キッチンへ。そこにあったのはまさにお粥。梅干しが欲しい所。小皿に少し取り、食べるともう要らない。余程胃腸に負担がかかっているらしい。部屋に戻るとすぐにベッドにごろり。そのまま寝入ってしまったが、夜の10時頃、また便意が来た。本当にすごい効果だ。これが一応最後だった。朝6時までぐっすり。

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