インド アユルベーダの旅(10)ロナワラ 健康的な生活

スチームバス

8時半、昨日とは違うマッサージ師にオフィスの横の部屋に連れて行かれる。今日は所謂オイルマッサージ。これなら中国などでも行っている。だが、脚のふくらはぎを揉まれると足がつりそうになる。この自覚も相当前からあったのだが、バンコックで週1回脚マッサージに行くはずが放置していた。マッサージ師も足の変化に気が付き、緩めにマッサージしてくれる。これでよいのだろうか。

 

『足がつる』という英語を知らない。この単語、20年前、かみさんが次男を出産する時、病院で私に聞いてきた単語。『知らない』というと、『何のために大学行ったのよ』と言われ、慌てて中国語でしびれるという意味の『麻』と言ってみると看護師が理解してくれ、辛うじて面目を保ったことを思い出す。それ以降未だにその単語を知らない。これは怠慢だろうか。

 

そしてそのままスチームバスに入る。まさに首から上だけが外に出ており、頭にタオルをかける。マジックショーを思い出す。だが笑えない。急激にどんどん熱くなる。どこまで辛抱すれば良いのか悩んでいると『熱いのか』と聞いてきたので頷くと、すぐに止めてくれた。体から大量の汗が流れ出ているのが分かる。全身ビシャビシャだ。パンツを穿いたままだったが、そのまま出てきて、ズボンを穿く。うーん。

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朝食から昼食まで

バスから出て外を歩くと何とも爽やかだった。特に今日は雨が降り、空気が澄んでいる。暑くもない。ただパンツが濡れたままで、ちょっと気持ちが悪い。時刻は9時半、朝食はまだあるだろうか。何となく食べなくてもよい気分だが。キッチンに行ってみると、まだ大勢の人が食べていた。インドでは食事の時間に拘りが少ないように思う。日本のように規則正しい時間に食事を取るのではなく、『腹が減ったら食う』という感覚だろうか。本来この方が自然だと感じる。食事は普通の人と同じ。トウモロコシとグリンピースが入っており、美味しい。

 

そのままダラダラとジンジャーティを飲みながらHさんと話し込む。だが10時を過ぎるとキッチンの掃除が始まり、退散。ライブラリーへ行き、ネットをする。ここは人も少なく、静かでよい。本来ライブラリーは学生がヨーガの勉強をするところ。静かなはずだ。

 

11時にはシャワーを浴びてよいと言われているので、部屋に戻り、浴びる。昨日の洗濯物は全然乾いていないので、今日は洗濯しないことに。ただスチームで濡れたズボンはどうするか。

 

ランチは昨日からちょっと恐怖になっていた。ギーはやはり乳製品。私は子供の頃から乳製品は牛乳もチーズも苦手であり、この手の味と匂いに大変弱い。これを毎日強制的に取らされるのは苦痛である。だがこれを取らなければマンチャカルマは始まらない。戦いである。

 

メンバーは12時になっても揃わず、係のお姐さんはイライラしていた。こちらは構わず食事を始める。ギーを料理に掛けるのを減らし、ダルに入れてみたら、意外と食べられた。やはりできるだけ味を消さなければならない。生姜も有効だ。昨日は料理を取り過ぎたが、今日は腹八分目にしたのもよかった。それほど辛くない。

 

横に4か月の赤ちゃんを連れたインド女性が座って食べていたのもよかった。彼女は皆のアイドルになりつつある。インド人の子供は本当にお人形さんのようにかわいい。でもなぜここに赤ちゃん連れで来るのだろうか。謎だ。

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またまた頭へ

午後、自分のブックレット(トリートメンの内容などが書かれている冊子)が無いことに気が付き、ちょっと慌てたが、午前中返してもらっていなことが分かる。やはりボーっとしている。1時半にまた頭にオイルを垂らされた。昨日よりちょっと熱く感じたが、そのうちウトウトしてしまう。やはり眠いのだ。何とも不思議な眠さが襲ってくる。20分ほどで終了。やはり頭はベタベタだが、昨日と違って1時間後には洗ってよいと言われる。どうして人によって違うのだろうか。女性のHさんは2時間だったり、1時間半だったりしている。まあ、これで今日も終わった。

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3時前に頭を洗おうとしたところ、ちょうど部屋の掃除がやってきた。その間は外で待っており、終わったら鍵を閉める。普通のホテルのようにいない時に来て勝手に掃除してくれるわけではない。ドアには大きな錠前がある。鍵の管理は各自の仕事。インド的だ。そのまま3時のお茶に行き、おしゃべり。そしてようやく頭を洗う。貰った粉の石鹸を水で溶いて使うが、良くは落ちない。でも仕方がない。何回もごしごし洗う。ついでに体も洗い流すとスッキリはした。部屋を出て散歩する。風が気持ちよい。

 

5時からアーサナクラス。参加者は減っていく。基本的に朝と同じストレッチ系。私にとっては弱った筋肉の補強に役立つと思い、頑張ってみるが予想以上にきつい。それでも終わってみると体は軽く感じられ、さわやかではある。その後のプラナヤーマコースはパスして部屋で簡単に自習。

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Hさんを誘い夕飯へ。夕飯も美味しく食べられる。特に体に変化はない。アシュラムだと時間が厳しく決まっている食事も、ここでは各コースに合わせて時間にかなり幅がある。中国人コースはやはり?一番早く、既に皆食べている。中国人の習性をよく分かっているコーディネーターの計らいだろうか。

 

夕食後にあるレクチャー、昨日に続きパスした。どうせ眠気が襲うだけ、それなら部屋で静かにしていて寝てしまおうという、横着な考え。結果、9時にはベッドに入り、あっという間に寝てしまう。何と健康的な生活だろうか。

 

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