《台湾温泉巡り2003》(8)北投

2.2003年9月13日(土) 北投

(1) 偶然
家族で台北を旅行した。家内は14年前に一度私の駐在中に台北に来たことがあったが、それ以来機会が無く、常々『私は14年台湾に行っていない。』と騒いでいたので、今回訪問することになった。何しろSARSの影響で台北2泊3日のパッケージツアーが安い。

長男は家内のお腹の中で、14年前ここを訪れている。覚えているか、などとからかうと『覚えているわけねーだろう。』等と利いた風な口をきく中学生である。

今回の旅行の目玉の一つが家族で温泉に行くこと。北投にするか、烏来にするかと迷っていたが、行く直前にある人から北投に良い温泉がどんどん出来ている。名前を忘れたが『川湯』の近くだと言う。そこに行って見ようと思い、ホテルにチェックインすると台北在住の知人M夫人よりFaxが入っていた。開けると何とその温泉の名前と場所が書かれている。彼らにはそのことは伝えていなかったのに、どうして分かったのだろう?こんな偶然は大切にすべき。兎に角行くことになった。

(2)湯廬
その温泉『湯廬』は北投の行義路の通称温泉街にある。我々は台北市内のホテルからタクシーに乗ること30分、NT$270をかけて行って見る。大都会のこんな近くに温泉があるの?と言う感じで、その温泉街は小高い丘にある。周りは温泉ばかり、近年の台湾温泉ブームを象徴するように競い合って並んでいる。

行義路より横に入り下って行くと、幾つかの温泉場が見え、その中から湯廬を探すと、何とお迎えの人がいて、ゴルフカートのようなもので送られていく。(昨年行った川湯も同形式)川沿いに行くと直ぐに入り口があり、和風の建物が見え、右は個室宴会場、左は大部屋宴会場、そして中央がレストラン。全てが最近建てられたものと思われ、清潔感あり。そのレストランの横を抜けると裏にSPA(個室でジャグジー付き)、個室、露天大浴場の3種類の温泉がある。我々は男女別の大浴場を選択。一人NT$200。中は露天で程広く、午後の日差しが薄っすら差し込み良い感じ。

昼時が過ぎた午後3時半、誰もいない。男3人で貸切。これは優雅。大き目の浴槽、冷水浴槽とジャグジーの3種類が完備され、子供たちも大満足。多少硫黄の臭いはするが、白湯で入りやすくなっている。洗い場も情報通り小ぎれいで申し分なし。一応40分の時間制限があるようだが、何しろ誰もいないので、1時間は入っていただろうか?特に問題なし。子供たちも久々に極楽気分を味わったようである。

尚台湾で温泉に行く時は、タオルなどは持参する。持って行かないとその場で買う羽目になり余計な出費となる。石鹸、シャンプーなどは備えられているところが多い。又湯廬では脱衣所にロッカーが用意されており、貴重品を入れておくことも可能。

出た後は、レストランでポカリスエットなどを飲み、体を少し冷やす。家族4人で合計NT$1,000、これにタクシー代を入れても何ともコストパフォーマンスの良いレジャーである。台湾在住の人が羨ましい。

ここ北投の日帰り温泉(宿泊施設が無い)のシステムはほぼ同じようで、1人NT$400を払えば、入浴代はただのよう。と言うことはつまり、台湾の人々は温泉に浸かると同時に食事をし、カラオケを歌って楽しむ所と位置づけていることになる。日本にこのシステムは導入されているのだろうか?不振の温泉宿に教えてあげたいところだが、日本では全てのコストが高すぎるのかな??

帰りはタクシーを捕まえて、MRT新北投駅へ。10分で到着。交通手段としては、この他、MRT石牌駅、北投駅から公共バスも出ている。

尚ほぼ同じ場所に昨年行った『川湯』がある。こちらもシステムは全く同じ。但し昨年までは入浴料がNT$100だったが、現在は価格が2倍になり湯廬と同じになっているとのこと。ガイドブックに載ると直に商業的になるようで、現在では日本人にはあまり評判がよくないとも聴いた。

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