カンボジアご縁の旅2015(10)プノンペン 街を歩いて気づくこと

それから橋を渡り、ダイアモンドアイランドへ。建設中の国際学校が見える。その他、いくつものの開発が見られた。私の目的地はこの中にあるホテル。実はこの橋ではなく、もう1つ上流の橋の袂にあったので、かなりの時間を歩く羽目になった。ようやくたどり着いて見ると目の前には東横インが建設中だった。1月にプサンで泊まった時、プノンペンにもできると書かれたポスターを見た記憶がある。それが今、目の前に現れた。3月にオープンの予定とか。普通のビジネスホテルの他、日本人の長期滞在を見込んでおり、料金は日本と変わらないぐらいらしい。

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さて、河沿いにお洒落な建物が並ぶ中、私が訪ねたホテルはこちらも日本人経営。屋上に風呂があるというので行ってみたが、あったのはジャグジー。しかも水は入っていなかった。部屋を見せてほしいというと『満室だ』と断られたが、『もし次回泊まってくれるなら、割引するよ』とカンボジア人スタッフは言う。どうも話がちぐはぐだ。実はその横にも新しいホテルが出来ていた。こちらはやや高級なイメージがあり、敬遠して入らなかったのだが、後で聞いてみると、こちらも日本人経営とか。日本人によるプノンペンへの投資は、大きな企業から個人べースまで、かなり進んでいることが分かったが、既に上手くいくケースとそうでないケース、明暗が分かれ始めている。

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ホテルのある建物の後ろには、4年前に観光で来た、大型結婚式場?があった。カンボジアもベトナム同様、結婚式には相当にお金を掛け、盛大に親戚や友人を呼び合う。それにしてもこんな大きな建物、誰が使うのだろうか。前回聞いた時はフンセン首相の息子の結婚式に2万人?がやってきた、と聞いたような気がする。

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また街歩き

それから炎天下の中、メコン川沿いを北上した。カジノのあるナーガホテルは改装中。その向かいには観覧車があるが、かなりスピードが速いと聞いた。今日は動いているのだろうか。王宮にたどり着くと、シハモニ国王の写真が飾られていた。4年前はシアヌーク国王の写真だった記憶があるが、国王は3年前に北京で亡くなっていた。時の流れを感じる。

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かなり北上した川べりのところに、シアヌークビルでも訪ねた日本人経営のゲストハウスがあった。中はやはりきれいで、ドミトリーのみ。ここでもロビーには欧米人がゴロゴロしており、今日も満室で泊まれない、と言われた。『日本人は金があるから、もっと高い宿に泊まるんだろう』とフロントのニーちゃんに言われる。そうなのだろうか。それにしてもこの繁盛ぶり、ロケーションがそれほどよくない中、なかなかすごい。その後疲れたのでWiFiの繋がるカフェで休憩し、ライムジュースを二杯も飲んだ。

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それからゆっくりと歩いて、宿へ帰った。途中にローカル市場があり、中を通り抜ける。熱い空気がこみ上げてくる。狭い路地、野菜・果物・魚など、買い手と売り手が和やかに会話している。中国なら、丁々発止の交渉が行われるが、ここにはそんな雰囲気はない。正月が近いので、赤い提灯などの飾りが売られている。

 

韓国系焼肉

疲れ果てたのでシャワーを浴びてぐったり寝込む。今晩は現地でフリーペーパーを発行しているKさんと、カンボジア伝承医学の復興を目指すTさんと再会する予定。Kさんがトゥクでわざわざ迎えに来てくれる。Kさんと会うのは4年ぶり。すぐ近くの焼肉屋へ向かう。ここは肉屋さんだから、肉が美味いと評判のようで、7時に行くとすでに満員状態。何とか席を確保する。

 

それにしてもカンボジア人の店員のスローテンポはなかなか、凄い。席が空いても案内しないし、既に去ったお客のテーブルを片づけることもしない。我々が何か言っても反応が鈍い。Kさんのクメール語が理解できない子もおり、ここで仕事をするのも大変だな、と痛感した。マネージャーの女性が何とか捌いて行くが、カンボジアの若い子だけでは店は回らない。これは工場でも同じだろう。この国の将来を考えると、ちょっと心配になるが、それは大きなお世話なのだろう。

 

確かに肉はウマし!そして韓国系がやっているので、キムチ以下、副菜がずらりと並ぶ。完璧な韓国焼肉をプノンペンで食べられるとは感激。遅れてきたTさんも加わり、カルビ、ロースと頼み、バクバク食べて腹を満たす。さすがフリーペーパーの編集長、いい店知っている。今やカンボジアでも日本語フリーペーパーの創刊が増え、競争が起こり、独自性を出す必要に迫られている。

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2月10日(火)

ランチ

翌朝はすごくゆっくり起きた。そして出掛けることもなく、宿に籠り、旅行記を書いて過ごした。偶にはこんな時間がないと、疲れが取れない。暑さの中、毎日歩くのはそれだけでも疲労が溜まる。12時前にチェックアウトして、荷物を預けて、またボンケンコンを歩く。ちょうど良いカフェを見つけて、一日中オーダーできるブレックファーストを頼む。WiFiは初め繋がっていたが、途中で切れ、少し休んでいるとまた繋がった。自分の体と同じだな、と思う。

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2時間ぐらいネットを触り、また宿へ歩いて帰り、荷物を持って空港へ向かう。宿の横に居たトゥクを捕まえ、乗り込んだのだが、何と途中で別のトゥクへの乗り換えをさせられる。初めからあの宿の辺で客を捕まえる係だったのか、それとも急用ができたのか、全く分からなかったが、まあ特に問題もなく。空港に着く。現在拡張工事中だ。

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空港ではちょうどエアアジアのチェックインが始まろうとしていた。2時間前しかチェックインさせないのはエアアジアの都合なのか、空港のキャパの問題なのか、いずれにしてもすでにかなりの行列が出来ている。欧米人が多い。ほぼ満席のフライトに乗り、何とかドムアン空港にたどり着く。ちょっと疲れた旅だった。

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