カンボジアご縁の旅2015(9)プノンペン イオンモールのワタミにて

3.プノンペン2

Kさんとワタミ

ゲストハウスのフロントのニーちゃんたちは、相変わらずフレンドリーだった。部屋も前回の4階から、2階に移してくれたというので、大喜び。預けた荷物も持ってくれ、2階の個室へ。古びていて窓もないが、快適そうな部屋だった。エアコンを点けて、お湯の出を確認し、さあ、シャワーでも浴びようかとしていると、ドアがノックされた。ニーちゃんが血相を変えて入ってきて、『ごめん、部屋を間違えた』と部屋替えを迫る。今度は3階だというので、しぶしぶ同意すると、ニーちゃん、かなりホッとしていた。

 

今晩は大阪からプノンペンに拠点を移したKさんと会う約束になっていた。彼を待つ間、その部屋でまたテレビを見て休む。カンボジアでNHK大河ドラマが見られる、しかもこんな安いゲストハウスで。ちょっと感激。それにしても井上真央、どうなんだろうか?大河の主演女優としては華がない、ようにも思えるのだが。東出何某の久坂玄瑞もイメージ違うなあ??

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携帯が鳴り、表へ出るとKさんがすごく立派なトゥクで迎えに来てくれていた。がっちりした大型バイクに跨り、運ちゃんがポーズを取ってくれたので、思わず写真撮影。でもこの運ちゃん、田舎の人のようで、イオンモールの場所も分からない。周囲の運ちゃんに聞いて、何とか方向を理解して進む。

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日曜日の夜のイオンモール、さすがにお客が沢山いた。正直日本人としてかなりホッとした気分だった。ホーチミン、そして先日のプノンペンとも平日に来店したため、お客さんが少なく、大丈夫なのかなと危惧したのだが、週末はだいぶ様子が違っていた。家族連れがとても多い。1日遊ぶ場所、遊園地として扱われている。まあ、とにかく人がいることはいいことだ。先日訪問したWakanaショップを覗いたが、渡辺店長は不在だった。

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日本の居酒屋、ワタミに入る。ここはKさんのお気に入りのようで、日本人の店長以下、仲良しだった。ワタミ前会長の渡邉美樹さんが来店した際にも、一緒に食事をしたとか。簡単なセットメニューを頼むと、日本にはない料理が沢山出てくる。カンボジアオリジナルもあり、香港の店から持って来たメニューもあるという。カンボジアの人に如何に受け入れられるか、苦労しているのだろう。味付けも甘めで、カンボジア人好みにしているように思う。寿司も巻物で、日本にはないような具を入れている。

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午後8時前に入店したが、席は殆ど埋まっており、日本人客はあまり見られなかった。殆どがカンボジア人の家族連れ。それが結構いい物を食べており、消費力のある層がいる、増えてきていることを覗わせる。酒を飲んでいる人はあまり見られず、暑い中鍋をつつきながら食事を楽しんでいる光景が印象に残る。カンボジアも金持ちと貧乏人しかない、と言われる国。そこに中間層が出てきたのだろうか。

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Kさんは最近本格的にカンボジアに居を移した設計士さん。日本企業の進出も盛んになっており、仕事は沢山あるようだ。しかし彼は『カンボジアは海外進出の通過点だ』と言い切る。将来はアフリカあたりに行ってみたい、というのには驚くと同時にかなり飛躍があると感じたが。そういえば先日会ったバーの店長、たかやんも昨年は『将来アフリカに行きたい』と言っていた。Kさんの場合、『カンボジアには家族を呼ぼうとは思わないが、アフリカの気にいった国なら、一緒に暮らそうかと考えている』というから本気度は高い。世界はまだまだ広い。こんな発想になるのも、きっとカンボジアという国にいるからだろう。

 

イオンモールの夜は煌々と輝いている。そこに沢山の人が集い、楽しむのであれば、とても良いことだろう。これが続くことを願うのみだ。帰りもトゥクで送ってもらう。プノンペンの街は以前よりはかなり明るくなったとはいえ、まだまだ暗い。イオンの灯りはカンボジアに取って実に眩しい。

 

2月9日(月)

流行るホテル 流行らない和食

翌朝はゆっくり起きて、10時頃に散歩に出た。既にかなり暑かったが構わず、プノンペンの代官山??ボンケンコン付近を歩き回る。ここはお洒落エリアだが、店の浮き沈みも激しい。1年前にはあった日本食レストランが見付からない。早々に店じまいしたらしい。エリアはどんどん広がっている感じだが、お客がそれほどいるのだろうか?プノンペンも地価ばかりが上がり、商売繁盛とはいっていないところが多い。

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本日はダイアモンドアイランドという新興開発地区に行ってみることにした。ボンケンコンからイオンモールの方に歩いていき、橋を渡ると着く筈だったが、道を間違えてしまい、かなりのローカルエリアに踏み込んだ。これは面白いとどんどん進むと最初は市場などがあり、人通りがあったが、後は迷路。そして路地の人の目が厳しくなる。よそ者、を自覚し、すごすごと退散した。

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何とか見つけて橋の手前まで来ると日本食レストランが見えた。時間はまだ早かったが、確か美味しいとと誰かが言っていたので、食べてみることにした。店員の愛想はよいが、お客は私しかいなかった。8ドルのカツ丼を注文し、それを食べたが、最後まで客は私一人。これで経営が成り立つのだろうか。ここが美味いと言われても、これだけ誰も来ないとなあ、プノンペンの日本食屋は完全に淘汰の時代に入っていると思う。

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