真冬の韓国散歩2015(1)ソウル 日韓友好のゲストハウス

《真冬の韓国散歩2015》  2015年1月12日-17日

 

4年ぶりに正月を日本で過ごした。家族4人で過ごす正月はこれが6年ぶり、とは言っても特にやることはなく、例年通り、3日間駅伝を見て過ごす。今年は元日の天皇杯サッカーがなく、皇后杯になっていたのが、目新しいぐらい。三が日は3日の午後に近くの神社にお参りに行っただけで、外にも出なかった。グータラ正月を過ごす。南国暮らしの長い私には、東京の冬は寒さが堪える。

 

そしてバンコックへ帰るフライトの途中、韓国でストップオーバーした。今回はアシアナ航空だったので、ちょっと寄り道。行きはバンコック⇒仁川⇒成田、だったが、帰りは羽田⇒金浦が使えるので、実はかなり便利、料金も変わらない。1年半ぶりに行く韓国はどうなっているのだろうか。特に今回は今まで行っていない、プサンと慶州も訪ねる。楽しみだが、かなり寒そう。

 

1月12日(月)

1.ソウル

空港から

羽田から金浦まではかなり近く感じられた。アシアナの機内サービスは相変わらず悪くない。離陸するとすぐに寝込んだ私のシートにはシールが張られ、起きると同時にCAがやって来て、朝食の有無を聞く。そして暖かいお茶が運ばれてくる。日本の航空会社でも朝から冷たい飲み物しか出さないおもてなしもある。朝は冷たい飲み物ではなく、暖かい物が良い、と思う。

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金浦空港、20年前香港駐在で韓国担当になり、4年弱で20回以上は通った空港だった。その頃仁川空港はなかった。あの頃は空港を下りるとキムチの匂いがしたが、今では全く別の空港のようにきれいだった。イミグレも空いていて、すぐに通過できる。それでも荷物を待たずにピックアップで来た。実に順調だ。まずは両替所へ寄る。今回東京の家の整理をしていて、1つの発見があった。何と12年前にソウルへ行った時に両替したウォンが残っていたのだ。ただ古い札なので、使えるかどうかが心配だったが、銀行で聞いてみると『使えます』とのことだったので、両替せずに立ち去る。

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20年前はバスだったが、今では市内へ行くのに、電車が走っている。電車のカードも前回貰っていたので、そこにチャージするため旧札を使ったが、機械はちゃんと反応し、見事に使えた。これは嬉しい。日本で聖徳太子の札に機械は対応するのだろうか?金浦空港にはロッテモールが併設されており、ここで買い物もできる。電車駅の近くでは映画か何か撮影が行われており、人だかりができていた。

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電車に乗り、一駅行き、そこで乗り換え。エアポートリンクはいいのだが、普通の地下鉄の駅ではエスカレーターがあまり無く、エレベーターを見つけるのに少し苦労する。この辺は東京と同じ、20年以上も経っていると、老朽化というか、新しいメンテが必要になってくるが、その資金がどこまで出るのか。

 

地下鉄6号線から3号線に乗り替え、ようやく目的の駅に着いた。改札を出ようとすると車いすの人が前を通る。付いていくと、ちゃんと車いすが通れるゲートがあった。私もそこを通過。外へ出ると当たり前だが寒い。日中だというのに、耳が痛い。東京より5度ぐらい低い気温だ。晴天なので、余計に寒く感じる。

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日韓友好のゲストハウスは

今日の宿、ボアハウスはひっそりと建っていた。入口のドアは開いていたが、2階のドアは閉まっており、チャイムで開けてもらう。出てきたのは韓国人女性、日本語ができる。この寒さの中、実にホンワカした雰囲気の人でとても和む。この宿は2階に部屋がいくつかあり、その上は狭い共有スペースと屋上。屋上はタバコを吸うのと、洗濯を干すスペース。周囲がよく見えたが寒さですぐに引っ込む。

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個室のオンドル部屋、床が温かい。何だか学生時代の下宿に来たような気分。ネットは何とか部屋で繋がる。トイレとシャワーが付いているは有難い。そして何より有難いのは携帯電話を貸してくれること。韓国は日本同様シムカードがないため、これまでは空港で携帯自体を借りなければならなかった。この費用は日本並みに高かったが、今回は単なる電話機能の携帯をここで借りたので、安く済んだ。

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ゲストハウスはホテルより条件は悪いが、親切なサービスが多い。例えば空港から宿へ行き方が非常に細かく、具体的に書かれている。そして安く行く方法を明示されているので助かる。大きなホテルはタクシーに乗れば分かる、と言った尊大な表示なので、庶民には困ることがある。

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ここ2年、日韓関係は悪化して、既に韓流ブームも過去のものとなり、日本から韓国に来る旅行者は激減している。ここボアハウスも日本人旅行者が客の中心であったため、お客はかなり少ない。本日は真冬で寒いこともあり、韓国人のおばさんが一人、泊まっているだけ。オーナーの女性は『開業して8年になるが、今は休みだと考えている』と諦め顔だった。尚この宿の開業理由は『東京に行った時泊まったゲストハウスがとても良く、色々と教えてもらった。ソウルでも日韓の友好の場があれば』との思いからだそうだ。その思い、届くのだろうか。

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