アンコールへの旅2014(2)いざ、アンコールワットへ

今回は団体さん

指定されたホテルに着いた。すると向こうから女性が歩いてきた。突然サレンが彼女に声を掛ける。今回のコーディネーター役のKさんだった。彼女の横には小さな女の子、Sちゃんも一緒だ。サレンは直ぐにSちゃんを抱き上げて嬉しそうだ。そう、Kさんのご主人はサレンのお兄さん、Sちゃんは姪に当たる。元々私がサレンと知り合ったのも、Kさんの紹介だったが、Kさんと直接会うのは今回が初めてだった。

 

ホテルはこじんまりして庭もあり、雰囲気は良かった。ロビーも広く、清潔感がある。偶にはこんなホテルに泊まるのもよいな、と思う。実はこのホテルの部屋、当初は以前穂高合宿で一緒だったMさんが予約してくれ、私がそこへ転がり込む予定だった。だが直前に彼が不参加となり、予約名はMさんのまま、私が使うことになった。この辺の事情も彼がメールでちゃんと説明してくれており、問題なくチェックインできた。実は後からK和尚も参加を表明しており、彼との相部屋を希望したのだが、Mさんの部屋にキャンセル料がかかることが判明し、我々は個別に泊まることになったという事情がある。

 

部屋は質素だが十分。ネットがちょっと繋がり難く、ロビーまで行って拾ってみるのが、不便。食事は機内で済ませたので、ダラダラと過ごす。以前ならすぐに街に飛び出して、徘徊を始めたりするのだが、疲れているのだろうか。あまり元気が出ない。シェムリアップもメインの通り以外は、夜が暗い。そんなことも心理的に影響していたのかもしれない。

 

夜10時頃、本隊が到着した。A師を先頭に、バンコックでヨーガ合宿を終えた面々が、やって来た。総勢約20人。Kさん以外にカンボジア人ガイドも付いており、これはもう立派な団体旅行だ。なんかちょっとイメージと違う旅になりそうだった。チェックインにもかなりの時間が掛かる。そして夜も遅いので解散となったが、K和尚と二人、ロビーで話し込み、気が付くと12時を過ぎていた。やはり同じ部屋の方がよかった?いや、同じ部屋なら朝まで眠れなかったかもしれない。

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12月18日(木)

朝食で

翌朝は朝食時間が6時半から、ということで、6時半過ぎに行くと、A師夫妻と一緒になる。普通の旅行だと8時出発なら7時半ごろ朝食を食べる人が多いように思うが、そこはこの団体の違う所。ヨーガの先生が多数参加しており、皆さん朝が早い。既にアーサナや瞑想を終えてきているのだろう。私も合宿に参加すればそうするのだが、一人で部屋にいるといい加減になる。

 

食事はビュッフェスタイルだが、麺があり、美味しいパンがあり、卵ありで、朝から大量に食べる。コーヒーにフルーツまで取ると、動けないぐらい腹にたまる。朝はあまり食べない私、どうかしている?それとも力を蓄える必要があるのだろうか。どうも体が要求しているようだ。食は元気の源!

 

このホテルにはプールもあり、朝から泳いでいる人がいた。どう見てもインド系。最近インド人の海外旅行が増えているので、興味を持ち、声をかけてみた。すると彼はシンガポールから来たという。A師も『インド人は朝からプールで泳いだりはしないだろう』と。なるほど、インド系と言っても、今や世界中にいるのだから、インド国内からインド人が海外旅行に行く、とは限らない訳だ。

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さすが日本人の団体さん、8時の集合時間にはピタリと揃い、バスに乗って出発だ。大型バスが満員だから、30人近くがこのツアーに参加したことになる。如何に興味のある人が多いのか、が分かる。しかし女性ばかりで、男はA師と和尚、そしてガイドと私だけ。えー、どうなんだろう、この状況。

 

アンコールワットへ

バスはあっという間にアンコールワットの料金所に着いた。ここで3日間の券を購入。1人ずつ写真を撮られ、40ドルを支払う。このチケットを無くすと、中の施設に入れない。他の観光客はちゃんとケースに入れて首から下げている。濡れてもいけないらしい。中国人観光客が大挙して押し寄せ、ここでも混乱を生じさせていた。確かに彼らの声は大きい。耳障りだ。しかしなぜ大きな声を話すのか、を研究してほしい。

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何とかチケットを買い、バスでまた移動。4年前はサレンのトゥクトゥクで移動したので、小回りが利いたが、今回は何をするにも大変だ。アンコールワットの前まで来るとそれまで大人しかったSちゃんが飛び跳ねていた。彼女は日本とカンボジアのハーフ。血が騒いでいるのだろうか。

 

石が敷き詰められた橋を渡って行く。城に入るような気分だ。一人だとさっさと歩くが、団体だとゆっくり歩くことになり、石を眺める余裕が生まれる。石を運ぶ際に付けられた穴に初めて目が行く。小さな門を潜る。なぜこの門はこんなに小さいのか?王様だけが通ったのか、敵の侵入でも防いでいたのか?当然ながら中も変わっていないが、小さなことが次々と気になり始めた。

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遠くにかすむアンコール。一人なら正面からズカズカ入って行くのだが、団体さんは池の脇を通るルールのようだ。ちゃんとそこに店が何軒もあるので、その連携の関係だろうか。第一回廊でガイドから壁画の説明を受ける。戦いの場面が描き出されている。王というのも辛い者ではないか、と勝手に思う。壁画の中にはヨーガのポーズをしている人がいる。興味深い。アンコールワットはヒンズー教寺院だったが、ヨーガとはどんな関係になるのだろう。

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第二回廊で休む。首のない仏像にちょっと見入る。観光客が多いので、ここで静かに何かを眺めるのは難しい。そして第三回廊、高さ60mの祠堂、急こう配の階段を観光客が次々に上って行く。高所恐怖症の私にはとてもできない技だが、上に上がった人々は景色がよかったという。しかし簡単な手すりしかない階段、これまで一人も落ちなかったはずはない。事故に対する備えはどうなんだろうか。かなりの高齢者でも登っているので、ハラハラする。

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帰りは横道を行く。一人の時はまた正面から戻り、正面の駐車場にトゥクトゥクが待っていたが、大型バスはそれもできない。脇の駐車場へ行く。それで前回見ていなかったアンコールの脇を見ることができた。こういう時は、何となく得した気分になれる。人も少ない。

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