ベトナムGH11連泊の旅(12)ハノイ 宿の若者と困った老人

夕飯と旧市街

結局夕方までダラダラしていて、HさんとKさんと、旧市街地に食事に出かけた。タクシーで行けば直ぐだったが、道はかなり細かい路地になっていてよく分からない。今回の旅は完全に人の後ろを付いていくので、道を全く覚えない。これは旅としては良くないな。旧市街の細かな路地を行くと、席を外まで広げて商売している店があった。我々もそこへ入る。

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この店は、焼肉屋。既にテーブルに鍋が置かれており、そこにアルミホイルを敷いて、その上から肉や野菜をふんだんに入れて焼く。まるで煮ているようでもあり、すき焼き風にも見える。食べてみるとなかなかイケル。この店が流行っている訳も何となく分かる。安くて美味い、は万国共通、誰にでも好まれる。

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それにしても地元の人ばかり、外国人が多いこの地区としては異例なほど。我々がとても異常な存在のように見えてしまう。外国人が店に入る前に既にベトナム人に席が占拠されていた、という感じだ。

 

ただこの店を出て、路地をブラブラしても、何となく元気がない。2年半前に来た時もこんな感じだっただろうか。ホーチミンのように店がきれいになっているという様子も少なく、あまり変わり映えがしない。それでもホアンキエム湖まで出ると、眩しい光が差してくる。湖がよく見えるビルの4階にあるバーへ行き、涼しい風に当たりながら、レモンジュースを飲んで、しばし休む。

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宿に戻ってみると、リビングにいるのは男ばかり。年齢も大学生から80歳を越えたおじいさんまで居て多彩。ただこのおじいさん、なぜこの歳で一人旅?自分の荷物を3階に上げることも難しい状況でゲストハウスにやってくるのはどうなんだろうか。若者が文句も言わずに荷物を運んであげているのが、せめてもの救いだが。まあ宗教的に言えば『徳を積む機会』ということだろうが、このおじいさんはどのような考えで旅しているのか。

 

そういえばさっきも管理人のキエンさんに『ベトナム人は英語が通じない!ATMにカードを入れたら、カードが吸い込まれてしまった。この国はどうなっているんだ!』と文句を言っていた。ベトナム人のキエンさんは辛抱強く、相手をしてくれていたが、彼が悪い訳ではない。結局キエンさんが付いて、明日また銀行へ行き、カードを取り戻すらしい。どうも年齢が上の日本人には『無意識に?アジアを見下す傾向』があるように思う。一方若者も偏った情報だけを浴びているから、顔や言葉には出さないがやはり上から目線、は存在する。これは何とかしないといけないと思うが、個々人が海外に出て、十分な体験を積まない限り、新しい目線は生まれないように思う。

 

その夜、誰かの歯ぎしりといびきでちょっと眠りが浅くなった。ベッドに入って5分以内には必ず寝られるのが自慢だが、疲れが出ているのだろうか。日本人の行く末について考えてしまうと眠りが浅くなりそうだ。

 

11月26日(水)

朝飯

翌朝の目覚めは少し悪かった。下に降りていくと、若者が3人おり、Hさんの先導で一緒に朝飯に出る。宿の目の前の道が市場に繋がっており、野菜や果物、豆腐などを売る露店が沢山出ている。この風景、昔の中国の田舎町でよく見た。いや、今もあるだろう光景だ。ここハノイはやはり中国の影響を大きく受けている。

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Hさんは行きつけのカフェに入る。Hさんは今年1か月ほど、この宿の立ち上げに参画し、ハノイに滞在したので、この周辺は熟知していた。アイスコーヒーを頼み、Kさんと外へ出て、バインミーを買って戻り、店で食べた。他の国では持ち込み禁止は当たり前だろうが、ここでは文句を言う人はない。この辺の大らかさも昔の中国、いや東南アジア全般との類似点か。

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そこでまたダラダラした。若者たちは、ゆっくりと世界1周、というか、数か国を回り、気に行った所に留まる旅をしていた。タイから入り、ラオス、カンボジアを訪ねて、ハノイに流れてきた。ラオスがよかった、という声を何度か聞いた。ベトナムやタイよりもっとゆるい社会に見えるラオス。確かに田舎には緊張感がなくて、よいのかもしれない。

 

宿に戻り、ネットを触りながら、ゆっくりと過ごす。それから洗濯をした。3泊以上泊まると洗濯機を無料で使えた。私はホーチミンで着ていたシャツやパンツを洗おうとしたが、洗濯機の使い方が分からず四苦八苦。どうも機械に弱い。何とか洗って干そうとしたが、先客が多く仏間の物干し場所にはスペースがなかった。どうやらハノイではこの時期?洗濯物が乾かないらしい。私の服も2日干して何とか使えた。

 

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