ベトナムGH11連泊の旅(11)ハノイ ブンチャーと快適な宿

搭乗が始まると、緊張した面持ちのベトナム人が大勢乗り込んでいく。初めて飛行機に乗るお婆さんやお爺さん、何だか初々しい。ベトナムにも少し中間層と言われる人々が出てきており、格安のLCCの登場と相俟って、世の中が変わっていく。機内は普通のLCC、特に問題はなかった。CAは英語が流暢で、多少の笑顔があり、好感が持てる。制服がアメリカ風?のショートパンツというのも、目を惹く。ベトナム航空のアオザイに対抗しているのだろうか?

DSCN1401m

DSCN1410m

 

フライトは1時間半ほど。ベトナムも南北が長いと実感する。東京-福岡ぐらいの距離だろうか。LCCなので特に何のサービスもなく、手持ち無沙汰ではある。でもベトナム航空の国内線に乗っても、水のペットボトル1本を渡されただけの思い出があり、大差はない。乗客は外国に行くような雰囲気だ。ホーチミンからハノイへ行く、それは海外へ行くのに匹敵するほど、習慣、文化などが異なるのだろう。

DSCN1409m

 

2.ハノイ

空港から

空港に着くと、市内へ行くバスを探した。空港から市内への距離は結構遠い。目の前に航空のシャトルバスと思われるバンが停まっていたので、乗り込む。親切にも荷物を積んでくれる。ただ乗客は一人もいない、おかしいと思い料金を聞いてみると一人20万ドン。あれ、確か空港からタクシーに乗っても40万ドンぐらいで行けるだろう。我々は二人だからこの料金ならタクシーの方が良い。

DSCN1412m

 

そして更に前に行くと、もう少しぼろいミニバスがいた。すぐに乗れ、と合図している。料金は一人4万ドン。これはベトジェットのシャトルバスだった。これなら合理的だと乗り込むと車内はほぼ満席。席も狭いのはLCCだから?すぐに発車となる。そして空港を出て少しくと停まる。そこで降りる人がいる。恐らくはここから別の都市へ行くのだろう。中国でも時々見かける、高速道路下の待ち合わせ。

DSCN1415m

DSCN1418m

 

それから田園風景を抜け、そして10年前にも見たキャノンなど日本企業の工場を通り、市内へ向かった。40分ぐらい乗って何となく見覚えのある道へ。キンマー路、日本大使館があったな、と思っていると、Hさんは降りるという。降りてみてビックリ、ここは文廟ではないか。10年前のハノイ家族旅行で来た場所、懐かしい。

 

そしてそこを歩いていると、ホーチミンから一端家族でバンコックに戻り、今朝ハノイに来たKさんとばったり出会った。宿の管理人キエンさんとお客さんも一緒だった。文廟から目指すEZ Stayは直ぐだった。ハノイはホーチミンの比べて涼しいが、この付近は樹木も多く、雰囲気は良い。

 

ブンチャーと快適な宿

EZ Stayハノイ(http://ezstayhanoi.com/)は道沿いだったが、入口がちっと見つけにくい。私一人だったら、まごまごしただろう。宿はホーチミンと同じスタイルだが、ちょっと狭い。3階と4階で男女は分かれており、部屋には2段ベッドはぎっしり。上段しか空いていなかったので、久しぶりに登って行く。尚女子のお客は少ないらしい。

 

5階には貸主の仏間があり、洗濯スペースに。更にはその上に危ない階段を上ると屋上がある。今は何も使っていない。是非ホーチミン同様、ここにも風呂場を、とオジサンは切に願う。Hさん、どうでしょうか??

 

まずは腹ごしらえ、ということで、外へ出た。ハノイで食べたい物、といえば、何と言ってもブンチャー。焼肉を汁に入れ、そこへ麺を付けて食べるつけ麺だが、これが実に美味い。ハノイに来たら、フォーなど食べる必要はない、と思える一品である。何と宿の目の前にブンチャー屋があり、入る。子供たちが肉を焼き、お母さんが会計を担当している。あれ、この風景、先日の広州で見たのと同じだ。ハノイは正直、広東の匂いがする。ベトナム語と広東語もかなり似通っていると聞く。

DSCN1424m

 

肉が焼ける煙が上がる。香ばしいにおいが周囲に散乱する。ちょっと甘い汁に焼き肉と生野菜をぶち込み、米麺を付けてすする。ああ、誰がこんなものを考え出したのだろうか。実は後日ベトナム人の知り合いと話していたら、『この店はハノイでも有名なブンチャー専門店だよ』と教えてくれたが、本当なのだろうかと思うほど、素朴な店だった。勿論味は良かったが。

DSCN1423m

DSCN1426m

 

宿に戻って休息。1階のリビング、2階(中2階感覚)のスペースとも寛げた。そこでPCを開いて、旅日記を書く。横ではHさん、Kさんがスカイプで東京との打ち合わせに参加している。こういう時代なんだな、どこにいても打ち合わせできるし、仕事もできる。ベトナムもネット環境の問題はないので、有難い。

DSCN1432m

 

朝が早かったので3階のベッドに潜り込む。ここも清潔なシーツがあり、クーラーも効いている。この宿に11連泊しているという男性は昼間から自分のベッドでスマホをいじっている。涼しくて、清潔なら、居心地はよいかもしれない。あとで聞くと、体調があまり良くなかったので、休んでいたらしい。元気な時はどこでも寝られるが、いざ体調不良の場合、こういう宿は有難い。ここは1泊、10ドルだ。

DSCN1429m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です