ベトナムGH11連泊の旅(8)ホーチミン 地下鉄工事はODA

地下鉄工事とランチ

そしてホーチミンの旧市街地、中心地に出てきた。昨晩もカジノに行く時、通ったのだが、昼と夜では雰囲気が違う。女性が喜びそうな土産物屋が並ぶ。センスが良い。日本人が経営している店もあった。ただ大規模な工事が街の中心で行われており、ちょっと違和感がある。よくよく見ると、何と地下鉄工事で、日の丸が描かれている。日本のODAによる支援だった。

DSCN1340m

 

この辺にはおしゃれな店もあり、またホテルもある。だがこの地下鉄工事の影響で、実に通り難くなっている。ブティックなどの目の前が工事中というのでは、お客も入り辛い。我々もランチのために目指すレストランがあるのだが、Oさんがいつものようにそこへ向かうと、どこまでもこの工事が道を阻み、行くことが出来ない。仕方なく、元に戻って、先ずは工事現場を越えて、向こう側へ。そこには由緒正しいホテルがあるのだが、そこも大被害を受けており、ロビーが通路と化していた。

DSCN1341m

DSCN1349m

 

かなり大回りして、お目当てのレストランへ着く。ここはガイドブックにも載っており、日本人も多く来るところらしいが、今日はお客がほとんど見当たらない。これも工事のせいだろう。Oさんのようなホーチミン在住者でも道に迷う訳だから、単なる観光客が来るのは簡単ではなくなっている。4階のベランダからいい風が吹き抜けているのだが、外を見ると工事の概要がよく見えた。今は昼休みだが、工事が始まれば、ここも煩いのではないだろうか。

DSCN1353m

 

今日のお昼も豪華だ。サイゴンビールで乾杯し、春巻き、炒飯など、美味い料理が並んだ。なんかベトナム料理は酒の肴に良いようだ。暑いせいもあるがビールがことのほか進む。扇風機の風が心地よい。これからこの工事はどれくらい続くのだろうか。話によれば、大手百貨店は工事の関係で突然の閉鎖命令が出たらしい。まあ国営だから仕方がない、ということだったが、これは今の中国より遥かに酷い状況だ。

DSCN1355m

DSCN1361m

 

ベトナムは中国を嫌っている、と言っているが、実は中国共産党の悪いやり方はしっかり盗んでいる。ODAを引き込んで、一部の幹部が甘い汁を吸っていると言われている。そしてそれを告発しようとすれば、消される、と聞いたことがある。世界で社会主義を標榜する国家は5つしかない。それらの国では、庶民からの収奪が合法的に?行われている。

 

ランチの後、一行は更にドンコイ通りに繰り出し、買い物を続けたが、私とN社長、老人組は、タクシーで宿に戻った。さすがにこの暑さの中、これ以上買い物に付き合うのは無理との判断だ。ビールも飲んだし、昼寝だな。

 

夜はカタツムリ

それから風呂に入ったり、ネットをやったりしている内に、夕方になってしまった。ご一行は全く帰って来ない。凄いパワーだ。今晩夜行便で帰るというのだから、おじさんからすると驚きだ。ようやく戦利品を携えて帰ってきたら、もう夕飯だ。先日我々が行ったバインセオの店に行くという。

 

私も付いて行った。もうビールは要らないので、コーラを飲む。何だかコーラが美味い。また大量のバインセオが運ばれてきて、旺盛な食いっぷりが見られた。今回の目玉はカタツムリ。と言ってもその殻を使って中に詰め物が入っているのだが、これがなかなかイケタ。皆さんも最後まで満足したことだろう。

DSCN1367m

 

昨日クルーズに行く途中に偶然再会したFIさんとそのお知り合いも、やはりこの店に来ていたので、合流した。何だかご縁はどんどん繋がっていくようで、凄い。そして一行は空港へ向かった。既に別にバンコックに戻ったK親子もいない。ちょっと寂しくなる。ただこの宿には他の宿泊客も居るので、いつも知り合いがいるような錯覚に捕らわれる。

 

11月24日(月)

朝のカフェと宿泊者たち

翌朝はさすがに少しゆっくり起きた。何となく疲れが溜まっている。それでもまた今日もN社長と二人、バインミーを買いに行く。毎日よく飽きないな、と言われそうだが、中身は毎日変えている。今日はチキンだ。そしてコーヒーを道端のおばちゃんから買うと、1杯、1.5万ドンも取られた。明らかにおばちゃんは相手を見て商売していた。言葉が通じないことを逆手に取って、N社長の手から見事に札を抜いた。

DSCN1370m

 

やはりベトナムのおばちゃんは逞しい。外国人に怯むこともなく、相手によって上手くあしらう方法を知っている。この強さがベトナム人を支えてきたのだと思う。あのアメリカや中国を敵にして戦う勇気、そしてとことん耐え抜くパワーはなかなかないものだ。

DSCN1371m

 

宿に戻ると看護師さんと雑誌の編集者の女性がまったりしていた。看護師さんは急遽休みが取れたのでやって来た。友達と休みを合わせて海外旅行に行くことは、仕事柄難しいらしい。そんなときにこのような宿があると、とても便利。即席で知り合いを作り、一人でご飯を食べなくても済む。キッチンも使えるので自分で簡単に作ることもできる。そして何より現地の情報が入るので、旅が十分に楽しめる。もし一人でひっそりしていたければ、そっと輪から外れればいい。

 

ここにはホーチミンでレストランを開業しようする若手経営者も泊まっていた。進出過程での出費はできるだけ避けたい、でも快適に過ごしたい、そして情報を得たい、そんなニーズにも応えているようだ。ダンスを教えながら世界一周を計画している若者は『費用は節約しなければならないが、時にはホッとしたい』とこの宿に連泊している。彼は各地にネットワークを持っており、ご縁があると、地元の子供たちにダンスを教えに行っている。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です