ベトナムGH11連泊の旅(7)ホーチミン 買い物ツアーに参加して

11月23日(日)

路地を抜けて朝食を

翌朝も6時台に起きた。N社長と一緒に温い風呂に浸かる。さすがに皆さんは疲れたのか、起きては来ない。2段ベッドでぐっすりとお休みだ。とは言っても社員旅行は今日一日しかないのだから、早々ゆっくりしてもいられない。8時前には皆起き出してくる。今日は他のお客さんもいるので、急に慌ただしくなる。

 

この宿には朝食はない。希望者は皆揃って買い出しに行くことになる。GHの前の道を行き、狭い狭い路地に入る。普通の観光客なら、ここで怯む。路地には生活感があり、住民が怪訝そうな顔で我々を見る。にこやかな笑顔でそれをやり過ごす。すると突然、市場が出現する。路地の市場、にしては、規模が大きい。お寺がそこにある。この寺に関連した行商の人々が売り始めた場所なのだろう。野菜やフルーツ、豆腐から日用品まで、様々な物が並んでおり、買い物客も多い。

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FIさんはそこでさっそくフルーツを買う。言葉が通じなくても買い物はできる。若者たちは写真を撮りまくる。そして路地を突き抜けると、そこにはバインミー屋さんがある。バインミーの専門店。日曜の朝だが、人が並んで買っている。チキンにするかポークにするか、具で悩んでいる人もいる。注文を受けてから作るので、全員が買い終わるには結構な時間が掛かる。

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それから今度はベトナムコーヒーを買いに行く。ベトナムの朝食の定番、バインミーとコーヒー、最強だ。何故か朝から日本語が聞こえた。日本語ツアーの呼び込みをする日本人の若者達、ワーキングホリデーみたいなものだろうか。親切に美味しい珈琲屋やレートの良い両替屋を教えてくれている。彼らのモチベーションは何だろうか。商売とは違う何かを感じさせる。両替屋を覗くとそこにアメリカ人がいた。ホーチミンに来て2年、その前は上海でコンサル業をしていたという。アメリカンも中国からアジアシフトか。ここでアメリカ人と中国語を話すとは思わなかった。

 

宿に戻り、バインミーを頬張る。そういえば昨日もバスの中で同じものを食べたのだが、何となく味が違う。こんな朝食はありだな。1階の共有スペースが広い、というのは何とも有難いし、そしてこの宿の必要条件になっている。FIさんはさっき買ったフルーツを早速切って皆に振る舞う。何ともお姉さん的な所作が良い。

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買い物ツアー

編集者のOさんがやって来た。Oさんも東京オフィスのメンバーだが、現在はホーチミンベースで色々と活動している。今日はOさんが案内するホーチミン買い物ツアーに出掛けた。当然女子の期待度は高い。オジサンも付いていくべきか悩んだが、女子の観光傾向調査と称して参加した。

 

まずは宿から歩いて10分のベンダイン市場へ向かう。この市場はちょうど100年前に創設されたが、その後の戦乱で焼失、1950年に改修されたとある。中は小さな個人商店がものすごい数、軒を並べている。アジアによくあるマーケットだ。結構蒸し暑い。皆思い思いに買い物で出た。私はTシャツでも買おうと数軒見るが、なかなか価格が折り合わない。中国の価格で交渉すると売ってくれない。当然輸送費などが入り、中国より高くなるということだろう。

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店員は日本語で話しかけてくる。そしてやや強引だ。洗濯するのも面倒なので2枚ばかり買ってみたが、やはり価格には納得がいかない。それでも売り手も、私にかなり値切られたという思いがあるらしく、納得いかない表情だった。日本人は値切るといってもタカが知れているのだろう。買い物にはすぐに飽きてしまう。ジューススタンドにN社長がぽつりと座っていたので、そこへ避難してジュースを飲む。冷たいマンゴジュース、暑い時に飲むと美味い。

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時間通りに集合する、さすが日本人。市場から歩き始めると、すぐにおしゃれない雑貨屋が目に入る。Oさんの予定にはなかったようだが、女子たちはお構いなく、店に突入し、物色を始める。この辺は実にたくましい。それにしてもこの辺り、既におしゃれな店が沢山並んでいる。雑貨と言っても器もあれば、服や布もある。これは見ていて飽きないだろう。

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更にもっとデザインを重視したお店にも入る。こうなると、逆に無印良品あたりに来た感じで、ちょっとベトナム感が乏しいと思ってしまう。値段も当然高い。それでも皆さん器用に安くていい物を探してくる。私にはできない技だ。更に歩いて行くとパン屋がある。きれいな店構えだが、どこかで見た覚えがある。そうか、これはプノンペンにもあった韓国系ベーカリーだ。さすがに韓国色を全く出さずに、如何にもフランスのパン屋、と言った雰囲気で商売している。この辺が韓国の強みだろうか。

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気が付くとFIさんとFさんが道端にしゃがみ込んでいた。何を見ているのかと思いきや、お爺さんが笛を売っていた。二人とも手に取って吹き始めている。細い縦笛だが、何となく哀愁を感じる。一本5000ドン、と言っていたから日本円で25円?この笛、一日何本売れるのだろうか?お爺さんは生活できるのだろうか、などと余計なことを考えてしまう。周囲に人が集まり始めた。珍しいのだろう。

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