北海でリゾート2014(5)南寧で疲れを癒す

高速鉄道で南寧へ

昼前にタクシーを呼んでもらい、マンションを離れた。何とも残念だったが、ここに根を張る訳にもいかず、Zさん達も数日後には北京の生活に戻ることになっていた。夏のバカンス、つかの間の緩い生活は終わりを告げた。Zさん、トニー、G君の家族には感謝してもしきれない。良い夏休みを提供してもらった。

 

タクシーは北海駅へ向かった。ここは街中にあり、遠くはない。駅は変な形をしており、駅舎の上はマンション、最近出来たらしい。切符は以前にZさんが予約してくれ、実は昨日ここに来て既に受け取っていたので、駅の様子は分かっていた。昔とは大違いだ。駅には大勢の人がおり、夏休みの終わりの混雑、と言った感じであった。高速鉄道が南寧を経由して、梧州まで繋がっていた。一昨年行った六堡茶の集積地、梧州。あの時高速鉄道の工事中であったが、既に繋がっていたか。それでも広州まではまだ時間が掛かるようだ。

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車内は満員、予約がなければとても乗れなかった。車窓から眺める風景は田舎。1時間40分後には南寧に着いてしまった。電車から降りると、凄く疲労していた。今朝の散歩がきつ過ぎたのだろうか。

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4.南寧

駅前ホテルへ

駅を出ると暑い。北海は日差しが強いとは言っても海からの風が吹く。しかしここ南寧は都会の大都市だ。暑くてたまらない。いつも泊まるホテルチェーンを探すつもりだったが、駅の周辺を見渡すと、こぎれいなホテルが見えたので、そこへ行ってみる。240元で泊まれるとのことだったので、迷わずチェックイン。そしてクーラーを掛けて昼寝をした。部屋も広くて快適だった。

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夕方になり、明後日の広州行チケットを買いに出た。先ずは駅へ行く。高速鉄道は広州までは行っていなかったので、普通の電車を探したが、意外と本数がなかった。しかも駅は人で溢れかえっており、疲れている体には堪えたので、早々に退散する。バスターミナルはどこにあるのか尋ねると、ここからは相当に遠いらしい。駅前にバスチケットを売る店があったが、店員があまりにも無愛想で止めた。どうするんだろう、広州行。

 

とにかく疲れてしまった。これは時々あることだが、どうにもやる気にならない。ネットは繋がるが、Googleに接続できない、とい理由もあるかもしれない。ここは休むしかない。ただ何もせず、ベッドに横たわるのみ。時間だけがゆっくり過ぎていく。辺りが暗くなってきた頃、少し腹が減ったので、夕飯でも食べようと外へ出る。地図は買ったものの、どこへ行ったらよいか分からない。適当に歩いてみると、古い街並みが残っていた。小さな店はいくつもあったが、敢えてファーストフード店のようなきれいな店に入る。20元ほどの定食を食い、また歩く。

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来年はアセアン統合の年、中国とアセアンを繋ぐ都市として位置づけられている南寧には『東盟』の文字が多く見られた。アセアン土産と称して果物などを売る店もある。ただ現実にはアセアン統合により南寧にどれほどの経済効果があるのだろうか。何とも分からない所である。

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8月27日(水)

バス旅行

翌朝も疲れは取れず、部屋でごろごろしていた。既に南寧は完全な休養地、これから行く広州に備えよう、という考えにまとまっていた。朝ごはんは付いていたので、食堂に行ってみると、『養生』ご飯と書かれ、お粥や芋などが並び。所謂一流ホテルの豪華な食事とは差別化を図っていた。泊り客の方も、朝から大量のごはんを食べる習慣から抜け出したいのだろう、と思われる。双方の利害は一致しているように見えた。

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午前中は部屋で旅行記を書いて過ごした。シャワーなど浴びると徐々に元気が出てきたようなので、昼前に外へ出る。普段は歩くのが仕事だが、今日はしんどいので、駅前からバスに乗る。長距離バスターミナルへ行ってみることにした。バスは旧市街のごちゃごちゃを抜け、新市街地へ。アセアン会議の開かれる会議場のあたりへ来ると、6年前に泊まったホテルなども見え、今回とはだいぶ違う地域だったことを再確認した。

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40分ほど乗り、バスターミナルへ着いた。ここも人が多い。広州行のバスは1時間に1本程あるが、料金は駅前のバスより高い。これはどういうことだろうか?ここも窓口前には長蛇の列。切符を買うのも大変そうだし、明日もう一度ここへ来るのも大変なので、断念した。

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来た時と同じバスに乗る。違うバスに乗りたかったが、駅前へ行くバスは1つしかなく、他の寄り道する気力もなかった。まあきままなバス旅行と思えばよい。駅前に着くと腹が減ったので、粥を食べる。7元。

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マックで

午後はこのホテルの延泊を決め、ごろごろ。想像以上に体力の回復が遅い。歳のせいだろうか。微睡みが嬉しい。あっという間に日が暮れてくる。日が暮れるとなぜか腹が減る。動いていなくても腹が減るのは、体力の回復を体が促しているせいだろうか。

 

駅前を歩いているとマックがあった。普段は入らないのだが、先日日本で肉の偽装事件があり、その影響が中国にも飛び火していると聞いていたので、入ってみる。確かにお客はいない。2階もあるというので、2種類のバーガーを頼んで2階へ行ってみる。何と一人の客もいなかった。マックの貸し切り、凄い。

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ところがオーダーした商品と違う物を出されたことに気が付く。下に降りて、カウンターに行き、それを質すと、『すみません、今取り替えます』というではないか。昔なら色々と理由をつけて取り替えないので、ここで戦いがあるのが普通なので、拍子抜けだ。だが、料金をあと5元くれという。まあ取り替えに応じたのでよいかと支払って、パッとメニューを見ると、その計算が違っていた。むしろ安くなるはずだ。

 

それを質すとまた『すみません、いまお返しします』というではないか。若い男性で如何にもひ弱という感じだが、同時にマックの置かれた状況を反映しているように見えた。既にアメリカでも若者はマックへ行かない、と言われている。今後中国ではどうだろうか?

 

2 thoughts on “北海でリゾート2014(5)南寧で疲れを癒す

  1. お疲れ様です
    マックのお話はとてもよくわかりました中国でも影響があったのですね

  2. 私の古い記憶では南寧は日中戦争で日本軍の南の拠点の一つで、太平洋戦争突入と同時にここから仏印(現ヴェトナム)に進攻(進駐と言っていました)シンガポールまで南下した出発点だったと思います。

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