変化するヤンゴンを歩く2014Ⅱ(7)袈裟贈呈式

8月17日(日)

朝4時に起きて袈裟贈呈式

本日は朝4時に起きる。4時半にはTTMが迎えに来ることになっていた。何でこんな早いの?と言っても仕方がない。真っ暗でホテルのフロントの女性も寝こけている中、予定通りタクシーに乗る。向かう先はヨーマちゃんの家。

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ヨーマちゃんは先日ホットポットを一緒に食べた。現在東京に留学中で日本語学校に通いながら、ラーメン屋でアルバイトしているしっかり者。来年日本語学校を卒業したら、旅行かデザイン関係の大学に進みたいと意欲を持っている。

 

ヨーマちゃんの家はヤンゴン郊外。お父さんは軍人で軍から支給された古い家に暮らしていた。真っ暗な中を行くと車は途中で進めなくなり、歩いて行く。番犬に吼えられる。ヨーマちゃんのお母さんはTTMの4番目の妹。他の妹2人も既にきており、おじいさんも間もなく到着した。先日お婆さんが亡くなり、おじいさんも気落ちしていると思ったが、予想以上に元気で安心した。おじいさんも軍人で、その昔おじいさんの家で色々と話を聞いたことを思い出す。

 

その他、TTMの亡くなった弟の奥さん(ネピドーで働く公務員)とその娘、ムアちゃん(現在TTMオフィスで働いている)も家が近くということで参加していた。ムアちゃんも日本語を勉強していた。更に食事の用意はインド系のオジサンがしていた。その20歳の娘も端に座っている。正直それほど広くない居間は人で溢れ、一部は庭に出ていた。

 

5時と聞いていたが、お坊さんたちが到着したのは5時半だった。雨安吾の時期、ミャンマーでは雨で袈裟が濡れるというので、お坊さんに袈裟を上げる習慣がある。その儀式が始まった。5人のお坊さんが並んで座り、読経を始めた。時々参列者も唱和する。日本のように一方的にお経を聞くのではなく、皆が声を出すのはいいな、と思う。残念ながら私はミャンマー語が分からないので手を合わせているだけだが。

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それが終わるとお坊さんに食事が振る舞われる。ヨーマちゃんのお兄ちゃんがお世話をしている。彼はかなりのイケメンで、シェフを目指していたが、今は辞めてしまったという。私は邪魔なので外へ出て付近を歩いて見る。ようやく夜が明けたので、外がよく見えた。付近には同じような家が並び、軍人たちが住んでいる。日曜日だが仕事へ行く人たちが通り、また物売りの女性が頭に籠を乗せ、声を張り上げながら過ぎていく。

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お坊さんたちは一台のタクシーに乗り、帰って行った。我々の食事の番が来た。ご飯はインド風、ピラフに鶏肉が隠れていた。これが非常に美味しい。ミャンマー料理ではないが、ミャンマー人も好きだという。インド系のオジサンはシェフで、こちらを作り終えると仕事だ、と言って帰っていた。

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昨日お寺で取材を受けた話をTTMが皆に話す。ちょうど7時にニュースが始まったので、皆で楽しみに見ていたが、30分の番組ではとうとう映像は流れなかった。きっと夜に違いない、ということで、諦める。そして我々も車に乗り去る。

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パゴダと占い師

TTMと私は電車に乗ってみることにした。すぐ近くに駅があるという。8時の電車に乗れ、というので行ってみるとちょうど電車が去っていく所だった。8時は間違いで7時40分の電車が少し遅れていたようだ。いずれにしても乗り遅れた。次の電車は9時6分。1時間以上をこの田舎でどう過ごすか。

 

そこには待っていましたばかり、ちゃんとパゴダがあった。しかも先ほどの式に参列していたTTMの従妹の男性がそこに座っていた。これも導きだろうか。このお寺のパゴダは蓮の台座の上にパゴダが乗っている。これはミャンマーで唯一という。池には大きな魚や亀が沢山おり、幸せな日曜日を過ごしていた。

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今日はここでも袈裟贈呈式が昼に行われるとかで、調理場では朝から準備が行われていた。豪快に火を焚き、大きな鍋でご飯を炊く。その勢いがあまりに強いのでご飯を炊いているとは思えなかった。あとで聞くと、ミャンマーではご飯を炊くとき、水の量は適当で途中で調整するのだとか。

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お寺の端の方に小さな小屋が見えた。占い師がいるという。ちょうど彼は朝の水浴びをしていた。時間があるので、興味本位で占ってもらった。所謂ホロスコープ、生年月日から占う。ミャンマー人なら生まれた日だけではなく、何時何分何秒に生まれたかが重要。先日スリランカでも同じことを言われたが、我々にはそこまでは分からない。生まれた曜日までで占う。小さな本を取り出し、熱心に何かを書き出していたが、そのまま結果を言いだす。ここでは結果は敢えて書かないが、一部当たっているところもあり、ちょっと驚く。

 

途中タロットカードを引くことはあったが、基本的には生年月日だけで仕事から体調まで言っていく。どうやったら占いが出来るのかが一番知りたいことだったが、その質問は飲み込み、ひたすら彼の見解を聞いていた。わずか2000k。それにしては内容が豊富だった。

 

1 thought on “変化するヤンゴンを歩く2014Ⅱ(7)袈裟贈呈式

  1. 袈裟贈呈式は盛大におこなわれて参加出来て良かったですね

    ヨーマちゃんが無事に大学に進まれると良いですね

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