変化するヤンゴンを歩く2014Ⅱ(5)テレビのインタビューを受ける

TTMの家

ホテルを出て、TTM家へ向かう。ここから近いと思ったのだがタクシーで行くといい、寺までチャーターしたタクシーをそのまま使った。少し行くと橋がある。ちょうど工事中のようで非常に混んでいた。TTMは『ここから1時間掛かります』というではないか。何故だ?

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しかも橋まで行かないうちに何と車のタイヤがパンクした。これはチャンスと車を下り、歩いて行く。橋の袂まで埃が凄い。路肩もデコボコ。これは歩く場所ではなかった。更に橋を渡り始めると、下が見える木の板。これは高所恐怖症の私にはかなりの恐怖。車に乗ればよかったと思ったが、後の祭り。兎に角渡るしかない。車は両方向からどんどんやってくる。そして動かない。これなら1時間かかる訳だ。

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向こうに新しい橋の建設現場が見える。既に1年以上工事しているがいつできるか分からないという。まあ年内に出来れば御の字だろう。何とか橋を渡ってもまだ歩かなければならない。雨も降りだした。野菜や果物を売っている屋台がいくつか出ており、そこでTTMは買い物をした。そして半年前に会ったミャンマー人女性がそこに居たのには驚いた。同じ住宅地に住んでいるのだという。彼女は日本人Tさんの秘書。これもまた面白い。

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古い開発地区に入る。20年以上前に中国企業が住宅開発したと聞く。かなり広い。一戸建てが並ぶ道を入口から5分以上歩いてようやくTTM家に到着。下の階は広いリビングと台所、上の階には3部屋あるという。実際は仏間もあるのでそれなりに広い。さすが昔の住宅だ。

 

SSは大きなおなかを抱えて、韓流ドラマを見ている。衛星テレビが入っているので、NHKワールドプレミアも見ることができる。ミャンマーでは今やお金がないとそれなりの生活が出来ない。

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雨季なので小雨が続く中、すぐに辺りが暗くなる。SS旦那がシティマートに買い物に行くというので付いていく。こんなところにまでシティマートがあるというのが驚き。行ってみるとお客もそこそこいる。確かにこの辺りで適当な買い物場所はなく、ここへ来るしかない。インスタント麺のコーナーを見ると、韓国の『辛ラーメン』がズラッと並んでいた。中国の康師傅はないかと聞くと『中国製を食べる人は殆どいない。食の安全が問題となっている』という。今やアジアのどこでも中国食品の安全性が問われている。日本製は日清と明星が端の方にあったが、韓国に圧倒されている現状は残念だ。

 

夕飯はSS旦那が作ってくれた。昔から自分で自炊していたといい、簡単に料理した。SSは涼しい顔でテレビに見入る。どうなっているんだ?この家には普段はTTM、SSそしてTTM姪のムアが住んでいるが、ムアは実家に帰っているので4人で夕飯を囲む。夜9時半頃になり、SS旦那が車でホテルへ送ってくれた。早く出て行っても渋滞になるので空いている時間帯まで待っていたわけだ。これもまた面倒だ。確かに橋の上の車は多くはなかった。そうなるとあっと言う間にホテルに着く。

 

8月16日(土)

お湯が出ない

昨晩は疲れた中でネットにトライしたが駄目だった。夜は繋がりにくいのかと思い、翌朝もチャレンジしたがやはり駄目だった。仕方なく、シャワーを浴びようと湯を出してみたが出なかった。フロントへ行くと部屋を替われ、というので、荷物を持って移動した。だがそれでも湯は出なかった。フロントのオジサンは『そんなはずはない。ちょっと待てば出るんだ』と言い張った。出発の時間も迫っており、朝ごはんを掻き込む。

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再度フロントを通るとオーナーらしい男性がいたので、この状況を訴え、『あまりにひどいので金を返せ』と言ってみた。彼は『状況を確認するから待て』というので、時間がないと部屋へ戻る。チェックアウトの準備をしてまたフロントへ行くとTTMも来ており、オーナーが英語でソーリーと言い、何と10ドルを返してきた。今までホテルで色々とトラブルがあったが、金を返せと言って返してきたホテルは初めてだ。

 

再びお寺 TVインタビュー

SS旦那の車に荷物を積み込み、何となく吹っ切れないままホテルを後にした。今日もまたお寺へ行く。寺に着くと本当に入り切れないほど、車が停まっており、かなり離れた道路脇に停めるしかなかった。今日は一体何なのだろうか。何も分からず2日も来る方がどうかしているのだが。

 

既に沢山の参詣者が来ていた。そしてお坊さんが沢山入って来た。何と750人もの僧侶を招いての大法要だという。この寺の住職には一体どんな力があるというのか。しかも今日は現役の大臣まで参詣に来ていた。法要が終わって僧侶が一団となって歩いてくる。SSとTTMは持っていた紙幣をどんどん渡している。偉いお坊さんにはお付きがおり、どんどん受け取って行く。

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TV局のクルーが取材に来ていた。突然私を取材したいという。良く分からないまま、SSが私に紙幣を渡し、その紙幣を通って行くお坊さんに配ることになった。その様子をテレビカメラが捉えていた。それってやらせ?結構長い時間やっていると、今度は本堂へ行き、TV局が住職の許可を取っている。住職はニッコリして、OKを出したようで、急に私の横に来て一緒に写真に納まる。この辺は宣伝上手である。

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テレビ局1社、新聞社1社がインタビューを始める。TTMが通訳する。『僧侶にお布施をしてどうでしたか?』などあたりさわりのない質問が多かったように思うが、よく覚えていないし、何と答えたかも覚えていない。兎に角『なぜこのお寺に来たのですか?』という質問がなくてよかった。もし『食事が美味しいから』などと答えたらどうなっただろうか?テレビは『ミャンマーのお寺に通う奇特な日本人』をニュースにしようとしているのだから、困ったことだろう。

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この日も美味しいごはんにあり付いたが、インタビューのこともあり、何となく悪いことでもしているかのような感覚にとらわれ、良く味が分からなかった。まあ僧侶だけでも凄い人数であり、一大セレモニーに列席したことだけは確かだったが。

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