初の中央アジア カザフスタンを行く2014(4)アルマトイ カザフの国家政策とは

中央バザール

中央バザールへやってきた。大きな体育館のような所に、食品関連の店がドーッと並んでいる。ナッツやドライフルーツを売る店のにいちゃんが英語で声を掛けてきた。中には日本語を一言二言話す者もいた。ここだけは国際市場のような雰囲気だった。

 

N教授は匂いを嗅ぎつけ、クムスと呼ばれる馬乳酒のコーナーへ突進していた。ここで馬乳酒を売って20年という皺の深いおばさんが、椀を突き出してきた。飲むとかなり酸っぱい。ここではチーズの他、チーズを固めたようなカートと呼ばれる固形の食べ物も売っている。時々かじりながらチャイを飲むのだろうか?

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肉のコーナーは凄まじい。羊も牛もきちんと部位ごとに切られて飾られている。働いている人は殆どが女性、カザフの女性は良く働くらしい。驚いたのは、豚肉コーナーがあったこと。イスラムの世界ではあり得ないと思っていたが、こちらはロシア人が捌いて売っている。

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魚コーナーでは川魚を燻製して売っている。サーモンに見える魚の切り身、実に美味そうだった。N教授は促されて、酒のさかなとして買い込む。これは本当に美味だった。お茶のコーナーは殆どなく、ただ薬草として、多くの草花が売られていた。帰りがけ、物乞いをする女性がいた。首を振るとすぐに行ってしまったが、彼女はジプシーだった。

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WIFIの無いホテル

夕方、と言っても現地時間で9時ぐらいまで明るいアルマトイだが、ホテルへ戻る。このホテルには広いリビングがあり、冷蔵庫もある。シャルハル氏の指示でビールが買い込まれ、冷やされる。サーモンも入れられる。N教授にとっては理想的な状況だ。だが私にとってはWIFIがないことがある意味で致命的。

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ホテルの横には広い駐車スペースがあり、裏では拡張工事が行われている。あと6部屋増やすそうだ。アルマトイではホテルが不足しているらしい。1階のレストラン前ではカバブーが焼かれていて美味しそうだ。肉のぶつ切りを焼いており、何とも豪快だ。あれが食べたいと思ったのだが、イエルン氏とシャルハル氏は『近くのWIFIがあるレストランへ行こう』というので、そちらへ向かう。

 

そのレストラン、パラダイスは、きれいなところで、この辺では一番のレストランのようだった。だが・・、WIFIはなかった。これには頭を抱えた。毎日一度はメールチェックをしなければと思っているのに、近くにWIFIの繋がる場所がない。明日からWIFIを訪ねる放浪の旅が始まる。

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食事はラグメン、そして私の希望でマンティになった。マンティは要するにマントウだ。かなり時間はかかったが、出てきたマンティは羊肉の肉汁たっぷりで美味しかった。この店にはピザなどもあり、夕食を楽しむ地元の人々で混んでいた。ここは食事の拠点になりそうだ。

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シャルハル氏は元新華社のカメラマンで、カザフ情勢もニュースなどでかなり理解しており、N教授のインタビューが始まる。なぜか彼は中国語で話し、私が通訳した。カザフ人ながら北京育ちの彼の母語は実は普通話のようだ。彼は私が普通話が出来ると分かると喜んでこれを使い、如何にも中国人が話すように、力を込めて、どんどんスピードを上げて熱弁をふるう。こちらは疲れ果てる。イエルン氏はビールを飲んでいる。彼は10年前に日本に2年留学したが、その後日本語を使うこともなく、今リハビリ中だ。

 

『カザフの国家政策は脱資源、そのために中国の商品を排除し、ロシア、ベラルーシと関税同盟を締結。カザフの工業化を図るため、シムケントの綿花を利用して、トルコ企業と繊維産業育成を進めようとしている。同時に農業分野では独立後放棄された旧ソ連の農業用地を県レベルでほぼ無償で払い下げ、担い手を募集している。工業、農業共に様々な優遇政策がある』

 

食事が終わってホテルに戻ると、下のレストランが大騒ぎしていた。大音響の音楽、そしてお客の若者達が踊り狂っていた。私は疲れており、すぐに寝てしまったのだが、翌日聞けば夜中2時頃まで続いたようで全く眠れなかった人もいたようだ。折角の静寂の地、アルマトイで何で?

 

1 thought on “初の中央アジア カザフスタンを行く2014(4)アルマトイ カザフの国家政策とは

  1. カザフスタンはこれからの国で発展する事がとても楽しみな国に感じられます肉の文化のようにかんじられますお茶は薬草として売られれルのも納得!

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