初の中央アジア カザフスタンを行く2014(2)アルマトイ チャイはティバッグ

2.アルマトイ

空港で

機内では入国カードすら配られなかった。ガイドブックに寄れば、入国カードに2つスタンプを押してもらわないと大変なことになる、とか、税関申告書に現金のほか、PCやカメラなど書いておかないと出国時にトラブルになる、などと書かれていたのでちょっと緊張。

 

取り敢えず乗客の後ろに着いて、列に並び、順番を待つ。審査はかなり素早く、すぐに私の順番が来た。私がカードを持っていないのを見ると係官は紙を差し出し、そこに名前など至極簡単な内容を書かせた。一方私がビザを持っていたのでちょっと怪訝な顔をしたが、そこにすぐにスタンプを押し、カードには2個のスタンプ。あっという間に解放された。そして手荷物しかなかったので、税関に向かい、申告書はと聞くと『早く荷物をX線に通せ』といい、通ると、早く出ていけ、という対応で外へ押し出された。大丈夫なのだろうか?すると目の前にPさんが立っていた。呆気ない再会。

 

それから1時間後にソウルからやってくるN教授を待つ。Pさんのご主人とアルマトイ在住のシャルハル氏も一緒だった。シャルハル氏は北京育ちのカザフ人で22年前にこちらにやって来て、既にカザフ国籍になっているという。彼は普通話を流暢に話すので、色々と話を聞くことが出来た。こういう時、普通話は便利で威力を発揮する。

 

空港はソ連時代に作られたものでそれほど大きくはなかったが、きれいではあった。携帯関連の商品を売る店と両替屋だけがやたらに目に付いた。この時間到着する便が何便かあり、迎えの人がかなり来ていた。

IMG_0051m

 

N教授のフライトは定刻に到着し、韓国人が沢山出来てきたが、なぜか教授だけ出て来ない。このフライトではなかったのかな、と思うほど、最後の方にゆっくりと姿を現す。荷物が出て来なかったようだ。シャルハル氏の車に乗るため、外へ出ると、そこは人でごった返していた。そして表示が殆どキリル文字で何も分からない。三菱のマークを見つけて駆け寄ると自動車が展示してあった。何だかホッとした。

IMG_0058m

IMG_0059m

 

遅い夕飯

車で宿泊先へ向かう。道はスムーズで街灯も明るく、15㎞と言われた道があっという間に過ぎた。かなり木々が生い茂った団地のような所へ入る。ここの1階にシャルハル氏の家があった。最近引っ越してきたばかりだという。奥さんのララさんが夜も11時だというのに遅い夕飯を作って待っていてくれた。野菜炒めなどをご飯で食べる。何となく中国風だなと思っていると、奥さんも新疆のイリで育ったカザフ人。Pさんとはウルムチで知り合い、仲良しだという。

IMG_0061m

 

その日は夜も遅いので早々に引き揚げ、ホテルへ。何とララさんが経営しているのだとか。立派なレストランの2階部分に部屋が9室。清潔で申し分ない。だがWIFIが設定されておらず、これにはこの後悩まされ続ける。疲れたのか、シャワーも浴びずに寝てしまう。

 

7月30日(水)

チャイで目覚め

翌朝の目覚めは良かった。部屋の窓から高い山並みが見えた。ここは中央にリビングスペースがあり、その周囲を部屋が囲んでいる。リビングに出ると受付のおばさんと目が合う。横にはPさんのご主人、イエルン氏がチャイを飲んでいたので、思わずそれを頼む。チャイはスリランカ紅茶のティパック。これをストレートで飲むとさらに眼が冴える。

IMG_0065m

 

朝食はシャルハル氏の家まで10分ほど歩いて行き、取る。この散歩がなかなか良いのだが、幹線道路は朝から渋滞していた。見るとこの地でもトヨタなど日本車が多い。ここは街の中心部ではなく、郊外だと分かる。

IMG_0066m

 

朝食はパンやナンにバターを塗り、サラダとゆで卵。それにミルクティ、これはロシア式だという。ミルクは牛のミルクで毎日新鮮な物が供給されている。チャイはホテルと同じティパック。ホーローの薬缶にティパックを入れ、これを小ぶりのお椀に注いで何杯も飲む。濃くなるのを嫌がり、湯を注ぐのが普通のようだが、私には薄い。

IMG_0074m

 

それから近所の両替所へ向かう。先ずは両替しないとお金がない。ドルやユーロ、そして人民元やヨーロッパの通貨の表示はあるが、日本円は受け付けないという。この辺に日本とカザフの関係の度合いが見て取れる。カザフの通貨はテンゲ。因みに他の人が両替した折、係員が先に手で数えた後、機械に入れたところ、2枚少なくなっていたという。理由ははっきりしないが、手で数える際2枚抜き取った可能性もあり、注意が必要だ。

IMG_0075m

 

その近くのバス停付近に携帯のシムカードを買いに行く。シムカード500テンゲ、通話料1000テンゲ(日本円550円)を支払いうとすぐに使えた。カザフでも携帯は完全に普及しており、サムソンが目立っている。

IMG_0077m

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です