軽井沢で過ごす2014(2)様々な軽井沢を満喫

軽井沢散歩

それから軽井沢の観光地を散策した。何しろ30年近くも行っていなかったので、随分と変わっているだろう。先ずは万平ホテルへ行く。このホテルの歴史は古い。ホテル内に展示室があり、そこを見ればその古さが分かる。江戸時代に開かれた亀屋、それが明治になり、外国人が来るようになり、佐藤万平の名前を取り、万平ホテルへ。

 

如何にも軽井沢のリゾートホテル。雰囲気は抜群に良く、ロビー自体が芸術的だ。ちょうど改装中のところもあったが、長くそこに居たい気分になる。すかさずT夫人が『お茶でも飲みましょう』と言い、屋外に心地よいカフェを眺める。天気が良いと全て良い。残念ながら時間の関係もあり、次へ進む。

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続いて軽井沢ショー記念礼拝堂へ行く。ここは本当に環境が素晴らしい。『避暑地軽井沢発祥の地』という杭が刺さっているが、頷ける場所。1880年代にこの地に住み始めたショーという名のカナダ人宣教師がいたらしい。横には小川が流れ、川のせせらぎがいい。苔の生え方も実にいい感じだ。この辺には自転車で回ってくる観光客もいた。台湾人の女性2人も楽しそうに散策していた。礼拝堂で思わず礼拝する。

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軽井沢銀座という通りも歩く。観光案内所には英語だけでなく中国語や韓国語の案内も置かれている。今の所、台湾や香港からの観光客が多いようだが、今後は中国からの観光客が増えると見ている。ここは人が沢山歩いている。週末はかなりの人ごみになるらしい。

 

車は木々の林を行く。雰囲気の良い軽井沢の一等地を走って行く。如何にも普通の別荘地とは違う。そんな中、かなり奥の方に旧三笠ホテルはあった。軽井沢の鹿鳴館と名を馳せた面影は十分にある。中には入らなかったが、外から建物を眺めるだけで貫禄を感じる。周囲の環境も非常に良い。

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T家で

ようやくT家に戻ってきた。この家は中軽井沢から少し山に入った辺り。何とも心地の良い木々に囲まれている、雰囲気の良い家だった。庭には色々と木が植えられており、良いアクセントになっていた。2階建ての家で1階のリビングからテラスへ出る。

 

既に夕方になっており、テラスでバーベキューが用意される。何とも贅沢な環境。テラス脇には薪が積み上げられ、冬は暖炉で暖を取るのだろう。いいな。T夫人がバーべキューを始め、肉や野菜を焼いてくれた。木々の間から夕日が落ちていく。実にいい夕暮れだった。

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Tさんはこの軽井沢で不動産業を始めるという。これから台湾や香港の人々が軽井沢を気に入り、住みたいと思うだろうと考えているようだ。既に欧米人で、ここに住んでいる人々がいるのだから、あり得る話である。勿論日本人でも、定年退職後、ここに居を構える人がいる。Tさん以外にも元勤め先の先輩方もいるようだ。確かに良い所だと思う。冬はどうなんだろうか?寒いかな?

 

結局夜遅くまで話し込んでしまい、夜半に2階で寝かせて貰う。全く静かな夜、音もない夜、ぐっすりと眠ることが出来た。部屋がゆったりしていたからだろうか。こんな環境で老後を送るのもよいな、と思う。

 

7月12日(土)

朝の散歩

『軽井沢は朝の散歩が最高なんです。その為にここに住んでいる人が沢山います』と昨晩Tさんに言われたので、今朝は6時に起きて散歩に出る。Tさんも付き合ってくれた。それにしても7月の東京はそれなりに暑いが、ここ軽井沢の朝は実に涼しい。昨日の昼間はそれなりの暑さだったのだが、朝は格別に違う。ここ中軽井沢には一般の家もあり、夏だけ来る別荘族の家もある。広い別荘風の家があり、イギリス人が開いたゲストハウスもある。実に多彩で面白い。更に若干の坂もあるので、健康的な散歩には程よい感じだ。

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かなり歩いたところに、きれいなホテルがあった。庭が広く、中まではよく見えないが、高級感がある。その近くにはレストランやベーカリーがあった。軽井沢の朝、軽井沢は朝食、なるほどと思う。そしてレストランの朝食メニューを見て驚く。モーニングが1200円もするのだ。これはランチ並。東京の喫茶店でも今では500円前後だろう。恐らくは相当に良い材料を使っているのだろうが、土曜日の朝は8時かららしく、まだ店は開いていなかった。軽井沢の物価は決して安くない、と感じる。

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1時間半度散歩して、家に戻るとT夫人が朝食を用意してくれていた。またテラスで食べる。実に気持ちが良い。普段はこのようのお家で食べ、誰かと会うなど用事があるとレストランで食べるのかもしれない。軽井沢の朝の外交、面白そうだ。

 

それからはボーっとしていた。結構歩いたので疲れてしまったのか、また朝が早かったからなのか、いや居心地が良かったからか。その内にお茶でも飲もうということになり、茶具を用意してもらい、私が持参した鉄観音茶を淹れてみた。テラスのさわやかな風に吹かれながら飲む張さんの鉄観音、また別の味わいがあった。ここでお茶会なんかやると良いかなと思う。

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スーパーへ買い物に行くというので付いて行く。かなり大型のスーパーがあり、皆車で買い物に来ている。軽井沢だから高級品しか売っていないのだろうと思って覗いてみると、野菜などは地元でとれた物が格安だった。勿論肉やニーズ、ワインなどセレブが使うものは高かったが、庶民向けの食材も豊富で、それほど不自由はなさそうだった。

 

格安のランチ

ランチはゲストハウスの向かいにあるカフェへ行く。何とワンコインで美味しい物が食べられるというのだ。物価の高い軽井沢でそれはないだろうと思って行ってみると、本当にヒレカツ定食が500円。食後のコーヒーはセルフサービスだった。しかもカツの味はしっかりしている。お肉屋さんが実家だとか。驚きである。メニューには他いタンシチューなどもあり、本格的。当然お店はお客さんで一杯。ここは観光客が来るのではなく、地元の人達が集う場所。Tさん達の顔見知りもおり、会話も世間話が多い。

 

食後ゲストハウスに寄る。イギリス人のオーナーは忙しそうにしていた。今晩花火大会を企画しているらしい。夏は皆、色々なイベントをやり、友人を呼び合い、楽しむ。ゲストハウスのことを色々と聞きたかったが、遠慮した。どんな人が泊まりに来るのだろうか。欧米人が中心かな。

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午後はまたボーっとしていた。昼ごはんのボリュームもかなりあり、食べ過ぎた。Tさんは昼寝している。こんな暮らしがリゾートだと思う。毎日朝から晩までどこかへ出かけ、飲んで食べて観光する、ばかりが旅ではない。

 

そうはいいながら、今日私は東京へ戻る。4時前に軽井沢駅前のバスターミナルへ送ってもらった。既に相当満足しており、思い残すことはない。バスは満員、日帰り客も多いのだろう。ただ覚悟していた軽井沢市内の渋滞はそれほどではなかった。まだ本格的な夏ではないらしい。高速を快調に走り、東京に戻る。池袋まで戻るつもりだったが、落合でバスが停まり、そこで下車。西武新宿線で新宿へ出ることが出来た。次回は行きもここから乗りたいが、チケットを買うにはやはり池袋か。先ずはいい旅であった。

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1 thought on “軽井沢で過ごす2014(2)様々な軽井沢を満喫

  1. お疲れ様でした
    在職中には会社の寮がありまして良く軽井沢に伺いました
    爽やかな気候でとても住みたいところと思っています
    今回の旅は軽井沢本来のどこに行かれたようですね良かったですね

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