福島の旅2025(2)郡山から福島へ

その近くに図書館があったが、なんと今月一カ月は情報システム交換などで休館と出ている。その先の歴史情報博物館は開いていてよかった。ここの展示を見て、郡山は奥州街道の宿場町として栄え、東北における地理的重要性などを学ぶ。勿論ここでも安積開拓は重要な歴史だった。

この近くには立派な建物、郡山公会堂が建っている。更に歩くと21世紀記念公園があり、その中に日東紡の記念碑があった。安積疎水を利用して作られた郡山絹糸紡績を引継いだ会社らしい。今はかなり穏やかな街に見えるが戦前はどうだっただろうか。そんなことを考えながら、時々見られる古い建屋に思いを馳せる。

宿に帰り、夕飯を考えた。地元食堂を探すと、三松という名前が駅前にあると出たので行ってみた。夕方五時過ぎだったが、既にお客で満員盛況。おじさんたちが飲み始める中、若い女性が一人で定食を食べているなど、地元色が強い食堂で、何しろメニューが多い。私は三松定食を注文。久しぶりにエビフライやハンバーグなどを食べて満足する。

9月3日(水)福島へ

翌朝起きると雨が降った跡があり、かなり涼しくなっていてよかった。朝ご飯は駅の立ち食いそばにしようと出掛ける。エキナカの店だが、改札内外どちらでも食べられるのが良い。私は朝から肉そばを注文して精を付ける。何だか働いている女性たちが優しくてまた良い。

腹ごなしに駅を通り越して反対側へ出てみたが、ホテルなどはちょっとあるだけで、特に何もなかった。また元へ戻り、駅付近のバス停からバスに乗ったが、同じような路線が多くて混乱の挙句、違う方面へ行くバスに乗ってしまう。仕方ないので、適当なところで降りて、後は歩くことにした。

約1.5m行くと、福島県尋常中学校(現安積歴史博物館)まで来た。だが昨日の案内所の人が言った通り、完全な改修工事中で中を見ることは出来ず、外の一部の写真を撮って退去する。そこからまた2㎞ほど歩くと郡山開成館という建物があるはずだったが、ここは完全改修中で、その姿を見ることすらできなかった。

近所の稲荷神社にちょっと寄って、広々した公園を散策してからまたバスで駅まで戻り、昼ごはんはネット検索した食堂を訪ねた。何だかかなり混んでおり、老夫婦2人でてんてこ舞いしていた。若者も多く来ており、ほぼカツカレーを頼んでいたが、そのご飯の量が半端なく、全員がかなりのご飯を残していた。中にはカツすら残している人もいて、これはインスタ狙いだと分かる。

ご主人に「半かつ丼」はないかと聞くとあるというので、注文したが、やはり出てきたかつ丼はカツが完全にどんぶりからはみ出しており、どこが半分だ、という量だった。米の値が高いこのご時世にこんな無駄なコメの使い方はあるか、と思いながら。ご飯を半分残してしまった。田舎は全体的に量が多いのだが、ここは少しやり過ぎで、定食のご飯もどんぶりにかなりの量が入ってくる。さすがに苦しい。

郡山駅からJRの在来線に乗り、福島駅まで行く。僅か40分ほどの旅ですぐに着いてしまった。この区間はスイカも使える。駅の西側のホテルを予約したが、観光案内所でもらった地図を見ると、東側に城跡があったようだった。だが、東側へ行くにはどうするのか、よく分からない。エキナカを通ることは出来るのか。地図アプリで出てきたのは駅の南側を迂回するルートで結局それが早かった。

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