10月26日(水)トラン散策2
食後はまた散歩に出る。特に目的地もなかったので、ちょっと郊外にあるシーナカリーン公園まで30分ぐらい歩いて行く。かなり広々とした公園に、市民がジョギングしたり、散歩したりしていて、とても気持ちが良い。そういえばここにも時計台があった。帰りに宿の近くの線路でバンコクからやってきた電車に遭遇した。鉄道員のおじさんが踏切で旗を振る。これから電車に乗るので何となく気分が盛り上がる。
宿に戻ると2階に立派なプールがあることを発見した。だがそこへ行ってみると、何と子供たちが潜水の練習をしているではないか。これはホテルとのタイアップ企画らしい。付き添いの大人たちが暇そうに眺めている。ホテル側も客を増やすため、色々と対策を練っている。12時にチェックアウトして駅へ歩いて行く。途中鳥かごを売る店が何軒かあった。そんなに需要があるのだろうか。
スラッタニーへ
電車の時間より1時間前に駅に着く。本来はランチを食べてから乗るつもりだったが、体調も考量(食べ過ぎ)して、食べないことにした。すると時間が余るが仕方なく、ホームで大人しく、タイ人乗客の動きを観察して過ごす。駅員に聞いたら乗るべき電車はディレー?だという。タイ国鉄、これまた仕方がない。
1時間ほどホームで待っていると、いろいろなタイ人が来る。乗車するより見送りの方が多いらしい。皆思い思いにお話ししながら待っている。まあ待つのもまた楽しいのかな。そう思っていると意外に早く列車が来てほぼ定刻出発となった。慌てて自分が乗るべき二等車両を探して乗り込む。貨物車両に荷物が沢山積まれていく。駅員がベルを鳴らして見送ってくれる。
座席はゆったりしており、エアコンはなく、扇風機が回っているだけが、窓から吹く風が気持ちよい。乗客も多くはなく、緩い時間が過ぎていき、完全に我を忘れて、いい気分になる。さっき汗で濡れたTシャツを車内で干したが、風で結構乾く。2等は座席が柔らかくてよい。3等の方そうな座席には若い軍人さんが沢山乗っていた。
今回の目的地、スラッタニーまで10以上の駅に、各駅で停まる。コロナ前はもう少しあったはずの列車本数は、今はバンコクまで1日2便しかなく、選択肢は極めて狭い。乗客にとって車掌が切符のチェックに来た以外は全くフリーだ。どこの駅も線路を跨いで乗客は自由に乗り降りしている。田舎の風景がずっと続いていたが、途中パラパラと雨が降ったり、バンコクに近づくにつれてだんだん暗くなっていく。
4時間弱でスラッタニー駅に到着し、列車の旅は終わった。さすがに乗る客は多いが、降りた者は多くはない。実は4年ほど前スラッタニーに来たことがあったが、その時なバスで到着したため、列車の駅の場所も良く分からない。駅舎はかなり小さい。駅の周辺を見てもバスなどが走って様子はなく、近所にあったタクシースタンドで聞いても、観光客向けに高い料金を言ってくるだけで乗せる気もない。