KL散歩2011(4)ロングステイ事情

(6) ロングステイ&生活事情

駅前にはジャスコがあり、その奥のホテルロビーへ。そこにはこれまたご紹介頂いたKさん夫妻が待っていてくれた。Kさんがご主人と一緒に来るとは思っておらず、最初は分からなかった。先方も私が日本人らしくないため、英語で話し掛けて来た(笑い)。

ロビーで1時間ほどお話を聞く。この7月よりKLに越してきたそうだ。ご主人は以前、KL在住経験があり、KさんもNGOなどで東南アジアはお手の物。今回は駐在員とは異なり、自ら商売を始めるという。それでロングステイヤーが多く住む、市内中心部から少し離れたこの駅の近くを自宅に選んだ。ここからバスで10-15分らしい。

ロングステイヤーは以前マレーシアの駐在経験のある人が多く、年金生活者であり、月額10-15万円の生活費を使い、優雅に暮らしている。やはり電車には乗らず、自分で車を運転している人が多い。旦那は週2回ゴルフ、奥さんは習い事をするなど、日本よりよほど快適な生活との声が多い。

英語も通じ、医療水準も高く、問題は少ない?かと思ったが、やはり交通渋滞、大気汚染、などアジア共通の問題点はあるようだ。最近は物価も少しずつ上がり、KLより安い、ペナンやコタキナバルにステイする人も出て来ている。

その後、ジャスコの中を歩く。平日の午前中でもそこそこ客がいて、しかも大量に物を買っていく。カートで駐車場へ行き、そのまま車に乗せる。置いてあるものも、皆5個、10個と纏められて売っている。日本とは感覚が違う。因みに日本食材も一通り揃っていた。

ショッピングモールには日本料理屋もあり、日本が浸透してきている様子が分かる。休日はお客で溢れるモールも今日は閑散としている。本屋に入り、先日羽田で買えなかったインドのガイドブックを探す。英語のガイドブックはとてもとても厚くて持ち歩けそうになかったので、買わず。

HOJO、と書かれたお店があった。何と日本人が出店したお茶屋さんであった。中国茶を中心にして、お土産物と言った感じで、きれいな包装で販売している。店員に北京語で話し掛けると、色々と教えてくれたが、私がKさん達と日本語を使っていると「日本人か」と驚かれる。やはりKLにも北京語を使う日本人は少ないのだろう。このHOJOさん、長野にあるお店で、ご主人はマレーシア在住経験があり、海外が良いということで出店したらしい。お茶を求めてアジア中を歩いている様子が伺える。

Kさん夫妻と別れ、KL駅へ戻る。今後は慣れているので問題ないと思ったが、予定時刻になっても電車が全く来ない。この辺の正確性には問題があるようだ。ちょっと焦る。

(7) 空港へ

KL駅に着くと、今後はエアポート列車に乗る。LCCT行きもあるという。どこが違うのだろう。説明を聞くと空港駅のひとつ前で降り、そこからバスだという。本来なら、下からLCCT行バスに乗ればその方が安いし、楽だが、折角なので、トライする。KLIA(KL国際空港)と書かれた列車に乗る。最近はどこでも同じような車両である。40分ほど乗ると、乗り換え、そこから専用バスで15分ほど。合計時間ではあまりバスと変わらないが、やはり荷物を運んだりして不便。しかも4RMほど高い。

空港に着くと、先ずはランチ。マレーシア名物海南チキンライスを食べていなかったので探す。ようやく1軒、それらしい所があり入る。しかしとても混んでおり、荷物を持って来たことを後悔する。11RMでスープ付。決して安くはないが、まあまあか。

そしてチェックイン。前回羽田でもまごついたが、今回は本当にまごつく。ようやくWebチェックインした人は専用のカウンターに行くことが分かり、荷物を持って進む。ここはさすがに本拠地だけあり、大勢の人が列を作っている。今回は事前に15㎏までの荷物預けを予約。予約だと1,500円で済むからお得。

まだ時間があったので、レストランでネット。コーラ一つを手に奥のテーブルへ。既に先客がいたが、電源も使わせてくれた。どうやら日系企業に勤める華人のようで、携帯で何か国語も使い分けて話している。

周囲に中国人観光客が目立つ。団体で行動し、何か買う物はないかと探している。既にTVなどの電化製品を買い込んでいる人もおり、大きな荷物を抱えている。そうか、日本に今行っても、円高で買えないから、マレーシアで日系企業製品を買っているのか。なるほど。

LCCTはバスターミナル並み

荷物検査が混んでいるとの話だったので、少し前に進む。ここでも中国人が喧嘩していた。手荷物が重量オーバーらしいが、何とか無料で持ち込もうと懸命に言い訳している。しかしここは通常空港ではなく、格安専用ターミナル。見逃すはずはなく、すごすごと引き返させられていた。この辺は融通が利かず、面白い。

出国審査を済ませると、そこは体育館、いや、どこぞのバスターミナルの雰囲気。とても国際線出発ロビーとは思われない。兎に角頻繁に出発があり、人の出入りが激しい。これほど大勢の人が待っているターミナル、LCCの力を感じる。

水を買い忘れて探す。どこも空港価格で高い。ようやく安い所を見付けて、買う。しかしその時、小さなバックを忘れてしまう。最近物忘れが激しくなったとの自覚はあるが、こんな所で忘れるとは。中には手帳や旅行計画、などが入っており慌てて戻る。何とかそのままレジの前に置かれており助かる。

定刻になっても呼び出しはなく、ディレーが告げられる。20分ほど。その間、ネットをやろうと探すと、柱の所に電源がある。ネットは無線でフリーだという。さすがLCC。多くの外国人が皆寄り添ってネットしていた。

ようやく出発のアナウンスが。ところが驚いたことに、ゲートがよく分からない。番号はあるのだが、そこには2つの列が。誰から聞いてきて左の列に並ぶ。右左同時出発だ。本当に驚いたことには、ジャカルタ行とコルカタ行の乗客が一緒に通路を歩いて行き、ある所で別れたこと。セキュリティ、大丈夫か。中には間違える乗客もいるだろうに。これがLCCだ。

何とかコルカタ行の飛行機が見えた。その時急に雨が降り出す。私も他の乗客も一斉に飛行機に向かって走り出す。LCCの搭乗は誠にシンドイ。




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