突然ベトナム中部散歩2011(2)ホイアン 一人でリゾートホテルへ 

2.ホーチミン空港 (1)ホーチミン空港で

朝の国際線到着ターミナルは人影もまばら。入国には何とイミグレーションカードも不要。しかし1週間滞在すると言うと『帰りのチケットを見せろ』と言われて、驚く。これまでどこでも一度も要求されたことが無かったので。最近インドへ行く機会が増え、E-チケットでも必ずコンファメーションは印刷して持っている。そうしないとインドでは空港へ入ることが出来ないからだ。今回これで助かった。

国際線から国内線ターミナルへは歩いて5分ほど。南国にまぶしい陽射しが心地よい。国内線はあっけらかんとした所で、皆が楽しそうに朝ごはんを食べている。そう、楽しそうに食べることは実に重要だ。長袖を半袖に着替え、チェックインも簡単に済ませ、軽い気分で進む。

安全検査ではどうやらベトナム人と間違えられ、パスポートを出すまでベトナム語で話し掛けられる。先日はインドでネパール人と思われ、今度はベトナム人。いよいよ日本人色が消えて来たか。でも言葉が通じなくても、何だかお互い笑ってしまう。いいことだ。

国内線待合室にはネット環境が無かった。というか、PCが所々に設置されているものの、日本のメールチェックは重すぎるのか開かない。諦めて電源を探し、充電しながらPCで旅行記を書き始める。

1時間ほどして、私の乗るダナン行きがディレーすると言うアナウンスが。それならその辺でフォーでも食べようかと立ち上がり、一応カウンターで遅れを確認すると何と15分遅れるだけだと言う。ベトナム人は時間に正確だと聞いたことがあるが、15分の遅れを伝えるのは日本とベトナムぐらいでは。そして実際には出発は5分遅れただけだった。私のフォーはお預けとなった。

(2)ダナンへ

ベトナム航空の国内線は先程のTGと違い、満席。子供なども乗っており、泣き声が響く。ベトナム航空に乗るのは実に久しぶり。機内はきれいで特に問題も感じられない。ここにもベトナムの進歩がある。しかし・・?

離陸後すぐにおしぼりが出る。1時間のフライトだが、やはり未だにランチが出るのだろう。そう思って皆がテーブルを出すと、CAがペットボトルの水を配り始める。そしてそれからずーっと待っていたが、遂に・・食事は出なかった。それどころか、スナックの一つも出なかった。

着陸態勢に入り、テーブルを元の位置に戻しながら、隣に座っていたフランス人のおばさんが『アン ビリーバブル!!』と叫ぶ。私にも気持ちはよく分かる。少なくともおしぼりが出て、水しかもらえないと考える外国人は少ない。ちょうど昼時であっただけに、その落胆は大きい。私は既に朝3時と8時に機内で2回の朝食を食べていたが、それでもかなりの空腹を覚えたのは何故だろうか。食に対する空腹ではなく、サービスに対する空腹であろう。

3.ダナン1 (1)マーブルマウンテン

ダナン空港はこじんまりした空港であった。今回ホテルの迎えを用意しており、直ぐに乗り込む。現代の新車だ。運転手の若者は得意げに『新車だ』と言いながら、私の荷物より車に傷が付かないか心配していた。

走り出すと低い建物が続き、開放感がある。と思っていると両脇で結婚式が行われている。この付近、大型結婚式場まであり、まるで結婚ストリートだ。今日は日曜日でもあり、多くの披露宴が行われている。ベトナムもカンボジア同様結婚式には金を掛けるらしい。

15分ぐらい行くと突然運転手が『マーブルマウンテン』と叫ぶ。何だかちょっといい形の山が見える。『ちょっと寄って行かないか』と誘う。この車はホテル直行のはずだが、折角だし時間もあるので寄る。山の反対側には、エレベーターがあり、上には仏像が見える。ここはお寺なのだろうか?

麓にはそこかしこに山から切り出された石?で彫った像を売る店が並ぶ。こんなに店があって売れるのだろうか?運転手はある店の前で車を停め、後は自分で見に行けと言う。しかし今から上に登ってゆっくり見学する気分でもなく、早々に引き上げる。何しろ観光客は私しかいないので、物売りのおばさんがうるさい。車に戻ると店の人が見て行けと言う。運転手がここに駐車した理由が分かる。ちょっと白けてすぐ車に乗る。

4.ホイアン (1)ホテル

ホイアンの街中に入る。ショウジキ小さな街との印象。小さなホテルが並ぶ狭い道を通り、川を越えると本日お泊りのホテルが見えた。でもなんか想像と違う。

ビンフンリゾートは、当たり前だがリゾートホテルであった。私のイメージは中華風の建物であったので、ちょっと驚く。単なる勘違いだったのだが。ホテルの雰囲気はまさにリゾート。これはいい、ちょっとした休日気分。部屋も凝ったつくり。バンガロータイプもある。プールも大きくて2つもある。河沿いにあるため、ちょっとしたビーチ気分にも浸れる。お客は欧米人が圧倒的に多いようだ。

ビンフンを選んだのには理由がある。沢木耕太郎が「国道1号線を北上せよ」と言う本の中で宿泊しているからだ。旅行社からホテルのリストを貰った時、真っ先に閃いてお願いしたのだ。ところが、何とそのホテルは満員だった。ただビンフンリゾートいうホテルが別にあったので、そこでも同じだろうと思い、予約を入れたのだが。

沢木が旅した時にはこのリゾートホテルはあっただろうか。今ではビンフングループはホイアン市内に4つのホテルを構えている。ベトナムの時の流れを感じさせる。





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