タイ中部横断の旅2018(8)突然のシーサケット

8月12日(日)
バスは満員で

今日もいいお天気だ。この宿は壁が薄いのか、廊下から声が聞こえてくる。昨晩も外で若者が遅くまで騒いでいた。朝食の場所へ行くと、無料の物は、カオトームとトースト、そしてインスタントコーヒーだけだった。しかもトーストに付けるものはないもない。50バーツ払えば卵やハムが食べられるらしいが、特に必要ないのでさっさと済ませる。

 

昨日のバスターミナルの様子からして、今日の日曜日、特に午前中は何となく混みそうだとの予感はあったが、もうここにいてもやることもないので10時前にタクシーを呼んでもらう。フロントは80-バーツと言っていたが、やはり100バーツ取られた。3時間ロットゥに乗っても100-120バーツしか取られないのに、なぜ僅か3㎞、5分で行けるタクシーに同じ料金を払わなければならないのか。いつも思うことだが、考えてもよいことはないので止めよう。

 

バスターミナルで『ウボンラチャタニ―』と言ってみる。チケット売り場を教えてくれたので、そこへ行くと何と3時間後しかないという。1時間に一本あるバスは全て満員だそうだ。そこを何とか、というと、バンコックやチェンマイから来る大型バスに空きがないか聞いて見ろ、とそちらを指さす。行ってみたが、全く取り合ってもらえず、また元に戻る。

 

そこで考えを変え、『シーサケット』と言ってみる。すると1時間半後だという。これでも辛いが半分になったので、えーいとチケットを買った。105バーツ。それからちょっとウロウロして、言われていた乗車場所へ行ってみると、既にバスは来ていた。まだ45分も前だぞ。いや、ここが始発だからまだエアコンも入っていない。席だけ確保して外で待つ。30分前にエンジンがかかり、車内に移動。定刻5分すぎてようやく出発してくれた。

 

乗客はほぼ満員ながら、途中でチラホラ降りていく。かなり水かさがある河、きれいに揃った水田、などを眺めているうちに寝込む。1時間半経って、ヤソートーンという街に入る。ここで降りたい衝動にかられたが、ここのバスターミナルも郊外の街道沿いにあり、街を探すのが大変だ、と諦めてそのまま乗っていた。トイレに降りればよかったのだが、横のおじさんが寝込んでいたので、そのまま座っていた。

 

その後バスはウボンへの道から分かれ、いくつか小さな町を通り抜け、街道沿いで人を下ろし、進んでいく。ローイエットで乗車してから3時間ちょっと過ぎた頃、ようやくシーサケットの街が見えてくる。バスが線路を越えたので、思わず電車に乗りたい、という思いが出てくる。だがバスは駅では停まらず、南にかなり離れたバスターミナルへ。その間の道には商店などがかなり見える。

 

6.シーサケット
宿と世界遺産探し

バスを降りたが、周囲にホテルなどは見付からない。ここに宿を取れば、かなり便利だと思ったのだが、本当に簡易な宿しかないことが分かり、今回もまた検索して、新しめのホテルへ向かう。バイタク40バーツ、ローイエットなどと比べれば良心的な料金だ。駅の方へ向けて走り、また線路を越えた市場の近くにその宿はあった。

 

ブティックホテルという名前が如何にもと言う感じで、ロビーは少女趣味?若者が好みそうなところだ。部屋は広くて明るいが、ネットは弱い。朝食も付いていない。2階の部屋は600バーツ、3階は500バーツで、部屋のタイプは同じだそうだ。エレベーターがないので、100バーツ違うというのが、何ともタイらしい。迷わず安い3階を選択する。

フロントの女性は簡単な英語で色々と教えてはくれたが、急にカンボジア国境の世界遺産へ行きたくなり、なかなか話がかみ合わなくなる。仕方なく、ツーリストインフォメーションを探して街へ出た。ところがすぐに雨に降られ、市場に逃げ込む。昼飯を食っていなかったが、既に3時半を回り、誰も営業していない。雨はなぜか5分で上がる。まさに通り雨。

 

駅へ行くとちょうど列車が入って来た。やはり乗りたくなり、隣の駅まで行く時刻を聞いてみると、ちゃんと英語で答えてくれ、更には英語が書かれた時刻表までくれた。よし、明日は乗ろう。それにしてもこの駅も小さいし、駅前にはほぼ何もない。そこから歩き出すとどうしても腹が減り、麺屋を探すがない。

 

仕方なく一軒の食堂に飛び込むと、『外人が来た』とちょっと向こうがパニックになる。しかし英語のメニューがあるではないか。豚肉炒飯を注文。意外とイケる味だ!その先にツーリストインフォがあるはずだったが、見当たらない。それより、多くの女性が同じ制服?を着てその先の広場に集まっている。一体何のイベントがあるのだろうか。警備員のおじさんに聞いてみるも、言葉が通じず追い返される。イベントは母の日だったようで、午後6時のタイ語のテレビは全てこのイベントになってしまった。

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