中国最北端を行く(13)北京 中国のサービスは悪くない?

7.北京2

無料ホテルで1泊

急いで荷物を拾いに行ったが、なかなか出て来ない。こうなればまずはチェックインと、荷物をN教授にお願いし、1階上の国際線カウンターへ走った。ところが『荷物がないとチェックインさせない』と断られ、また戻る。何とか荷物を拾い、指定されたカウンターでチェックインしようとしたが、何とそこは間違ったカウンターで、時間を取られてしまう。

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ようやく最終決裁者のいるカウンターにたどり着いた時は既に午後4時40分、残念ながら『明日の朝』と言われてしまう。そして『ホテルはあっち』とボーイを指される。ボーイは我々をバス乗り場に案内すると、そこには大勢の待機者が待っていた。そしてバスでホテルへ。空港から20分ほどのそのホテルは結構きれい。2人部屋なら無料ということで、またN教授との相部屋が一日延びた。

 

ところで私のフライトはエアチャイナで明日の朝の便に既に変更されたが、N教授は日系航空会社。なぜかエアチャイナはホテルの面倒は見てくれたが、チケット変更は自分でやる必要がある。ちょうどこの航空会社の北京支店に大学の後輩がいたので、電話して変更を依頼、スムーズに済んだ。有難い。

 

ホテルでは夕飯が無料で提供された。ビュッフェ形式で決して高価なものではないが、腹一杯にはなる。日本ではこんなサービスは絶対ないだろう。ホテルもタダ、食事もタダ。これでよく会社が経営できるものだ。この費用も我々の航空代金に含まれているのだろう。

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ここで1人の中国人女性と出会った。残留婦人を祖母に持つというその女性、今は日本に帰化している。日本人と同じように日本語を話し、何とN教授の大学のすぐそばで餃子屋をやっていたこともあった、と盛り上がる。我々だけが日本人らしく、別途ビールを注文して異彩を放つ。夜はぐっすり眠れる。やはり疲れているのだ。本来なら飛行機の遅延というアクシデント、だがN教授という連れがいると、安心できる。これは重要なことだった。

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2月26日(水)

羽田で荷物が壊れていた

翌朝は5時半に起きて、6時前にバスに乗り、空港へ。チェックインもスムーズで問題は何もない。北京の空気はハルピン並に悪いのだが、そこは科学技術か、北京では空港閉鎖などは起こらない。確かにPM2.5で首都空港閉鎖になっていたら、中国は大混乱になるだろう。

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フライトも順調で、定刻の午後1時には羽田に到着した。荷物を家に送り、午後3時のアポに向かおうとしたが、何とスーツケースが壊れていた。穴が2つも空いていたのだ。空港職員を呼ぶと、本当に丁寧に対応してくれ、修理は可能だと聞いたが携行品の保険に入っているので、書類を作ってもらい、申請することに。

 

翌日保険会社に電話すると『まずは治らない証明、または修理代見積もりを取るように』と言われ、唖然とした。再度エアチャイナに電話して修理を頼むと、問題なく応じてくれた。中国はサービスが悪いていうが、実は一部ではいいところもある、ということが今回良く分かった。

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