インドで自然療法2018(14)極楽のアユルベーダ生活

2月26日(月)
アユルベーダ2日目

翌朝はなぜかドクターが7時からヨーガをやるというので、起きてみた。しかしやる気配はなかった。以前学んだところでは、アユルベーダでヨーガが取り入れられているとの話はなかったが、今回ドクターによれば、100年以上前からアユルベーダの中にヨーガはある、とのことだった。実はその朝は7時過ぎに患者が来て、診察にかなり長い時間がかかっていたので、実施されなかったのはそのためかもしれない。

 

朝ご飯として、ホットミルクとコーンフレークが出てきた。コーンフレーク、何とも懐かしく有り難い。自然療法では間違っても出ないご飯だった。美味しく頂く。そもそも自然療法では朝ご飯はジュースだったから、その違いは大きい。そしてお湯をもらってハーブティも飲む。

 

ドクターの息子、ウオーレンがやって来た。昨年は抹茶を飲んでいると言っていたが、何と今はコーヒー党だという。『やはりコーヒーは味が良いから』というではないか。彼は学校を出て、今はドクターのクリニックを手伝っているらしい。脈の専門家になりたい、と言っていたが、相変わらず若者らしく、カッとんでいる。

 

今日から本格的な施術かと思っていたが、まずは製薬工場の見学に行こうということになり、車で向かう。そこは昨年も行っているところだが、なんだかすごく遠く感じられた。プネー郊外もどんどん宅地化が進み、1年も見ないと、景色はかなり変わる。ただ製薬工場は特に変わってはいなかった。

 

薬の製造工程を見ていると、見慣れた機械が置かれており、何となくお茶の工程に似ているなと思う。それはある意味で当たり前か。ここでは約6か月を掛けて、約700種類のアユルベーダ伝統医薬が作られ、各アユルベーダクリニックに小売されるらしい。

 

そのニーズはますます高まっているが、原料の調達は、大手製薬会社の資本投下で青田買いされてしまい、難しい状況になっているとも聞くが、今日も原料を洗い、砕く作業が手で行われていた。牛糞は固形燃料になるが、それを灰にして塗ると効き目があるとも聞く。何となくプーアル茶を連想したが、それは形だけだったか。

 

帰りにドクターが小さな市場に寄ったので、我々も付いていく。野菜を買っていたが、我々の目はフルーツの方に向いていた。ドクターが『何が食べたいの』と聞いてくれたので、メロンを指さした。その他ブドウやスイカなど数種類のフルーツが買いこまれ、食べさせてもらえそうで嬉しい。

 

クリニックに帰ると、ランチが待っていた。サラダが出てくるところが泣けてくる。この家で食事を作る女性が更に食事を盛ってくれた。何だかいいホテルにでも泊まっているような気分だ。それからお昼寝をしたが、どうも寝起きにめまいを感じる。どうしたのだろうか。午後はポータリーマッサージを受ける。これはハーバルボールを温めて、体全体を隈なくマッサージしていくもので、何と今日は二人掛だったのでちょっと驚く。終わるとスチームバスに入り、汗を流してデトックス。どうも毎日の習慣になっており、インドを離れれば、これがなくなると思うと、ちょっと残念だ。

 

夕方気が付いてみると、テーブルの上にスイカとブドウが置かれていた。思わず食べ始めると美味くて止まらない。あっという間に食べてしまい、腹がくちる。これではとても夕飯は食べられないと、少し間をおく。ドクター曰く、『太陽のあるうちは消化力が高いので沢山食べてもよいが、日が沈んだ夜は量を減らすこと』ということで、混ぜご飯のようなものが出る。これがまた新しいバリエーションで嬉しい。

 

それからWさんとずっと話をして、ドクターの帰りを待ったが、ついに帰ってこなかった。どうしたんだろうか。シャワーを浴びて、ベッドに入る。今晩は蚊もおらず、よく眠れそうだった。

 

2月27日(火)
アユルベーダ3日目

今朝は5時台に起きてしまった。やはり自然療法場とは違い、お茶も飲み、食べ物も多く食べるとそれだけ体に負担が増え、寝る体力を奪ってしまうのだろうか。それともストレスだろうか。いずれにしても困ったものだ。7時にはリビングでWさんと話し始める。実は彼は今日、ビレッチャナをするかどうかが分からずにいたのだ。

 

ドクターがやってきたが、やはりこれまでほとんどギーを使っていないので、Wさんのビレッチャナは3月1日に延期になった。ついでに今日から私のご飯にもギーが使われるらしい。今朝の朝食はボーハというご飯。古代米を使ったピラフのようなもので意外と美味しい。食後にブドウを頂く。

 

午前中はついにバスティーが行われる。自然療法ではエネマと言っていたが、その違いを尋ねると、『バスティーはハーブをかなり使っている』という。ようは効果が高いということだろう。実際自然療法場では大勢を一度にやることもあり、簡単に挿入して、簡単に済ませていたが、ここではじっくり管を入れ、ゆっくりしみこませていく。私は途中で耐えられなくなり、トイレに駆け込むことになる。

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