ヤンゴン散歩2014(7)着実に変化するヤンゴン

お寺アゲイン

そして私の願いが叶ったのか、一昨日行ったばかりのお寺にまた行くという。どうやら今日はお寺のイベントがあるようだ。勿論ご飯も食べられるというので出掛ける。お寺に行くのが嬉しい、こういう気持ちは日本にはない、それがどんなに不純な動機であったとしても。

DSCN9534m

 

お寺に着くと先ずはお布施。と言ってもお金ではなく、お坊さんが使うタオルや石鹸などの日用品を並んでいる10人程度のお坊さんに渡す。昨日スーパーで用意して来た物を取り出し、一人ずつに丁寧に拝みながら渡すのはとても重要に思われる。飲み物などはまとめて厨房へ持ち込む。

DSCN9530m

 

早速食事。今日もまた美味い。特に魚の味付けが良く、ご飯によく合う。普通のお寺ならお手伝いの人が作るのだろうが、ここでは専門のコックが作っているらしい。材料もいいので、美味く出来る筈だ。何となく邪道だ、という声が聞こえてきそうだが、それでもいいではないか。日本では『寺はこうあるべき、学校はこうあるべき』とすぐに決めつけるが、それでは新しいものは何も生まれない。そして日本の寺や学校が伝統を非常に重んじているとも思えない。

DSCN9531m

 

食後、ゆっくり寺の中を見学。仏像も沢山あり、意外と広い。外ではミャンマー音楽の演奏が始まっており、人々が集まり始めていた。この人たちは信心できているのか、または私のように食い物が美味いから来ているのか、そんなことはどうでもよい。先ずはお寺に集まって、ゆっくり何かを考える機会、それが貴重なのだ。時代を読んだ動き、大切だ。

DSCN9528m

 

ティラワ開発区

お寺を出て、次に向かう。お寺の比較的近くに日本が開発に力を入れているティラワ開発区がある。周囲はのんびりした農村の風景だったが、トラックやクレーン車など、開発を進めている車両の通行が多く、道が狭いため、なかなか前に進めなかった。聞いてみると、この辺の地価も急激に値上がりしており、投資資金が大量に流入している様子が伺えた。

DSCN9546m

 

ティラワ開発区は2012年に日本政府がミャンマー向け円借款を再開した案件。港は以前からあったが、その整備も含めてヤンゴン近郊の工業団地造成を目指している。現在は基礎工事、地ならしが終了したところ。これから本格的な作業が始まり、日本企業が誘致されるというのだが、それはいつのことだろうか。なぜ日本政府はそんなにミャンマーに肩入れするのだろうか??結局埃だらけで、何も見えなかったので、早々に戻る。今回は一応土地の地ならしが済んだことを確認した。

DSCN9542m

 

帰りにみんなでまた例のケーキ屋さんに寄る。ここのアイスクリームが美味いと言われ、初めて喫茶ルームに入る。日本などにはよくある場所だが、ヤンゴンにこんなカフェがあると不思議な感じがする。裏庭はきれいに整備されており、雰囲気が良い。

DSCN9549m

 

特大パフェ?を注文してもらい、上機嫌で食べる。周囲には少しお金のありそうなミャンマー人の家族連れなどが続々入店して、食べている。決して安い料金ではないので、ここで食べることは一種のステータスかもしれない。

DSCN9553m

 

それから皆と別れて、ジャパンフェスティバルの会場へ。ちょうどJETRO主催のイベントがあると後輩から聞いており、行ってみる。今日はTTMのお知り合いTさんのお声掛けでエンターテイメントの方を見に行く。だが行ってみるとビデオ上映ばかりで本当の演奏は5時以降らしい。会場入り口にはみなしごハッチやハクション大魔王などが飾られており、懐かしい。

DSCN9557m

DSCN9558m

 

マーケットからマッサージへ

時間があるのでタクシーに乗り、ボージョーマーケットへ。ここも10年以上前から時々来ていたが、売っている物はそれほど変わらないが、市場はきれいになっていた。以前にもまして宝石店が増えたような気がする。ディスプレーもきれいになっている。経済成長による変化か、西側諸国が流入したことによるのか。

DSCN9567m

 

ロンジーは相変わらず売られているが、ロンジーを穿く人は相当に減っている。特に若者はTTMが何を言ったとしても、もう履かないだろう。時代の流れは止められない。代わりに洋服を売る店が増えている。目立つのが韓国製。韓流ブーム、ドラマなどの影響で、注目されている。価格も高くない。そして何と韓国製ロンジーまで売っている。こうなるとミャンマーは韓国に圧倒されていると言わざるを得ない。中国はどうしたんだろうか?影が妙に薄い。

DSCN9572m

 

市場内の路上カフェで一休み。これもまたいい。相変わらずコーヒーを頼み、お茶は無料でポットから。どうしてもミャンマーではお茶の文化が育たない。コーヒーはどんどん入ってきているのに。お茶が儲かる、という位置づけでない限り無理なのだろう。

DSCN9574m

 

マーケットの横には何とマレーシア系の百貨店パークソンが出来ていた。ショッピングモールは沢山あるが、本格的な百貨店はヤンゴンで初めてらしい。SSもこの中の店を贔屓にしているとか。モールに比べて明らかに高級感はある。お金持ちはモールではなく、デパートへ行く時代か。

 

まだ時間があるというので、マッサージ屋へ向かう。10年前にもTTMとマッサージへ行ったが、その頃は珍しかったこの手の店、今ではどこにでもある。店に入ると日本人男性が二人来ていた。横柄な口の利き方であまりいい気分にはなれない。未だにアジアを格下とみて横柄な日本人がいるのにも本当に困る。

DSCN9585m

 

脚マッサージを1時間受ける。いい気分で半ば寝る。静かで、清潔、エステ感覚である。隣のTTMも疲れからか寝ていたが、突然携帯電話で起こされる。Tさんからで、何と日本人の演奏が始まったという。プログラムではまだ始まらない時間なのだが。急いで会場へ引き返す。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です