東マレーシア散歩2016(1)シンガポールからJBへ

《東マレーシア散歩2016》 201692-13

 

茶旅に疲れた!今年は特に激しい旅が続いており、お茶を求める自由な旅とはいえ、行ったからには何か成果を求めてしまう自分に少し疲れてきた。7月末に行ったカンボジアの帰り、バンコックまでの気ままなバス旅はいい意味で気分転換になった。リオオリンピック後、最初の海外はマレーシア、特に行ったことがない、東海岸に行こうと思った。そこはマレー人の世界と聞いている。また違ったマレーシアが見られることだろう。楽しみだった。

 

92日(金)
1.    シンガポールまで

東マレーシアにはどこから入るか、それが問題だった。KLから行くか、コタバルから行くか、JBからか。フライトチケットを確認したところ、どれもそれなりに高い。そんな中、なぜかエアチャイナのシンガポール線(片道)が意外と安い。シンガポール自体は物価が高いのであまり行きたくなかったが、早朝シンガポールに着き、空港から直接JBに行けば良いと割り切り、予約した。

 

ただこのフライト、夜8時前に羽田を出て、北京到着は2240分。シンガポール行きの出発は00:05。乗り換え時間は僅か1時間25分しかなかった。ちょっと遅れれば、北京1泊となる。まあそれも面白いかと思っていたが、何とフライトは極めて順調で、いつもであれば1時間はかかる北京での乗り換えも予想外に空いていた。結局殆ど待ちがなく、次のフライトに乗り込むことになった。

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乗り込むとすぐに寝込む。昔エアチャイナの深夜便は寝ている乗客をたたき起こして食事をさせていただが、さすがに改善されたらしい。起き上がると機内が明るくなり、すぐに着陸した。まだ6時前だった。飛行機を降りる時、日本人のカップルが大きなスーツケースを持っているのに気が付いた。なぜあんな荷物を預けなかったのか。そこで思い付いた。乗り換え時間が少ないということは、荷物の乗せ換えにもリスクがあるということだ。もしやすると、私の預け荷物は届いていないかもしれない。だがこの不安も杞憂に終わる。荷物はすぐにターンテーブルを回ってきた。なんて順調なんだろう。

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93日(土)
JBまで

まず腹が減った。ふらふら歩いていると、目の前にスターバックスがある。シンガポールはスタバも高いのだろうなと思ったが、疲れたので、6.9ドルの朝食セットを頼む。コーヒーとサンドイッチだ。ここでPCを立ち上げ、ネットに繋ぐ。さすがシンガポール、ネットは快調だ。シムカードは買わないので、空港を出たらネットが無くなる。食べ終わると、これからの移動方法を探る。JB行直行バスがあると分かったが、1時間後だった。ただここからウットランドまでMRTに乗って行っても1時間以上かかると言われ、バスを待つことにした。

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バス停は分り難い。バスもちゃんと来るのか分らない。8時半に何とかバスが来て乗る。しかしこれは直通バスというより市内バスの延長。我々は国際バスということで10ドル取られる。バスはぐるぐるとシンガポールを回っているように思われ、いつになったら国境に着くのか、皆目わからない。ようやくバスから降りたのは1時間以上経っていた。荷物を引いて、国境のビルに歩いて向かう。

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国境を越える人は予想以上に多かった。今日が土曜日であることをすっかり忘れていた。シンガポール人は物価の安いJBに週末出掛けて、買い物したり、食事をしたりするとは聞いていた。それでもシンガポール側はまだよかった。そこからJBへ向かう中間点は激混みだった。そしてどのバスに乗ればよいか分らない。来たバスに聞いてみても、違うと首を振るばかり。私と同様、空港から来た中国人一家も途方に暮れていた。1時間近く経っても我々が乗ってきたバスは姿を見せなかった。騙されたのか。

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仕方なく、一般の人が乗るバスにまた2ドル払って乗った。これもまた激混み。それでも橋を渡るだけだから、すぐに着いてしまう。これで2ドル?何だか釈然としない。そしてマレーシア入国審査へ。体育館のような天井の高い、だだっ広い空間は人で埋め尽くされていた。一体どれだけの人がいるのだろうか。何とか列に並び、後は前へ進むのを待つしかなかった。シンガポール人は知り合いを見付けては、そちらの列に並び替えて前に進む。家族がバラバラの列に並び、一番早いところへ集合する姿もあった。私にはジャンプする手段はない。寝不足もあり疲れが倍加する。冷房は効いているはずだが、汗が出る。

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結局1時間半近くかかってイミグレに辿り着く。職員はヒジャブを被るマレー人が多かった。この人たちも仕事とはいえ大変だ。ようやくJBに辿り着いたが、既に昼になっていた。飛行機代は安かったが、意外と高くついた。JBには以前も来たことがあるが、街中に泊まったことはない。まずは案内所で、街の位置を確認し、地図をもらい、安宿を聞く。すぐ近くに宿があるようなので、探しに出た。案内所の女性が唯一優しいと感じられた。

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