ある日の台北日記2025その2(5)高雄六亀へ

午後は茶商公会に行き、いつものように色々と質問した。今回はプーアル茶の歴史がテーマだったので、それが分かりそうな茶商を紹介してもらい、また統計資料から、2004年に台湾へのプーアル茶輸入が解禁されたことを確認することも出来た。毎年総幹事にはお世話になりっぱなしで、何とも有難い。

帰りに歩いて台北駅の向こう側まで行く。なんだか15年前に行った牛肉麺屋に関する投稿を見たので、急に行きたくなってしまった。狭い路地を入っていくと確かに同じ場所にその店は存在し、午後5時なのに満員の盛況だった。何とか席を確保したが、暑さはかなりのもので、その中でも熱い牛肉麺を食べる。代金は2倍ぐらいになっていたが、変わらず美味しい味だった。汗だくで食べ尽くす。

6月28日(土)高雄六亀から台南

今朝は早起きして、台北駅へ向かった。週末台南にマンゴーを食べに行くというMさんの話に乗っかって、行ってみることにした。昨年紹介されて台南で会った温老師、あの時は劇的に屏東まで車で連れて行ってくれたが、今回連絡するとまた高鐵台南駅に迎えに来てくれるという。台南まで約2時間はほぼ眠っていた。乗り過ごさないでよかった。

温老師の車に乗り、向かった先は何と高雄県六亀だった。昨年の経験から台南から高雄県は想像以上に近いとは認識していたが、私は老師にどこへ行きたいかと聞かれた際、「老師とお話しできれば良い」と答えていた。すると老師の方から、「最近台湾山茶という名をよく聞くので一度飲んでみたい」ということで、老師自ら調べて訪問先を決めてくれた。私はただ乗っていればよく、その間に歴史について聞くチャンスを得たのだから、こんな幸いなことはない。

しかし車はすぐに停まった。義民爺亭と書かれた廟にお参りする。この付近では過去様々な戦い、争いが発生し、この地を守るために命を賭した義民が祀られているという。日本が台湾統治を始めた際も、ここは抗日拠点だったらしい。ただ温老師によれば、現在説明されている歴史はちょっと違うらしいが。そこから昨年連れて行ってもらった月世界を通り抜ける。気温はかなり上昇し、暑さが堪える。

途中で旗山という街に出た。ここはバナナの産地として有名。続いて橋を渡るとそこは美濃。ここは客家の里として名高い。車から見る眺めはかなりいい感じだったので、次回はゆっくり街歩きがしたい。更に川沿いを行く。途中の休憩所が改装中で、何も飲まず、食べずに進むことになる。

約2時間かかってようやく六亀に入り、更に田舎の方へ向かう。「藤枝」などという地名を見ると、オー、と思ってしまう。突然六亀山茶の文字が見えてきて、数軒の茶農家が店を構えていた。私は6年前に一度六亀へ来たことがあるが、その時と比べると六亀山茶の宣伝は行き届いているように思える。

温老師が探した店に入る。そこには30年前に鹿谷から移住して、茶作りをしている劉さんが待っていてくれた。まさかここで鹿谷の人と会えるとは。しかも彼は70年代に茶業改良場で研修した経験もあるというから驚きだ。移住したのは父親が木材関係の仕事で、この地に関わっていたかららしい。

劉さんから六亀山茶の説明を一通り聞いた。山茶で作った紅茶や緑茶が出てきたが、6年前のブヌン族の茶とはかなり違っており、美味しく感じられた。更には武夷種で烏龍茶を作ったり、何と山茶で黒茶を作っていたのには驚いた。劉さんの多彩さは改良場で鍛えられたのだろうか。

標高1000mを越える土壌で栽培された茶樹。南部とはいえ寒さもあり、同じ紅茶でも2月と4月に作ったものを飲み比べてみると、かなりの違いが確認できる。山茶、それも原生種となると、かなり自然交配が進み、味にも変化がありそうだ。この付近の気候に適した作り方を劉さんはしているのかもしれない。

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