タイ巡礼、そして茶旅2017(4)ミャワディ ワンデートリップ

まずはメーソットで泊まる宿へ。きれいなホテルに連れて行ってもらったが、周囲には何もない街外れ。朝8時でもすぐに部屋に入れるのはなんとも嬉しい。この田舎で1泊1000バーツだから、新しいそれなりのホテルだろう。スス旦那はタイ語が少しわかる程度、友人のタイ人パートナーがすべてを取り仕切ってくれる。

 

それから朝ご飯を食べに行く。この辺の名物という麺だったが、そうめんのように見える。そこに野菜や汁を自分の好みで掛けて食べる形式。わんこそばを思い出す。かなりの量が腹の中に納まる。タレがうまいのだ。食後はアイスチャイを飲む。ここはコーヒーが有名のようだが、これがまた美味い。何だかタイに来た気分になる。

 

車はアジアンハイウエー1号線を走り、すぐに国境に到着した。タイ側を出国して、次にミャンマー側のイミグレ部屋に入る。まるで『いらっしゃい』と言われているような顔で、『1日、500バーツだよ。午後6時前には必ず帰って来るんだ』と言われ、パスポートを預けて入国を許される。

 

何とも呆気ないイミグレだ。後で見てみるとちゃんと入国スタンプは押されている。いわゆるワンデイトリップというヤツだが、私には初めての体験だった。後で気付いたのだが、陸路でタイに入国するとビザ免除は15日しかもらえない可能性があり、そうなると私の旅の予定が狂うところだったが、再入国では30日くれたのは助かった。パスポートが無くならないか、とても心配になる。それと1日500バーツというのはいかにもボッタくりだなと思う。まあ、これも可愛いアイちゃんに会うためだから仕方がない。

 

国境付近はさすが人も多く、車も連なっている。ミャワディ側に入ると急に道が悪くなる。そして狭くもなる。ススたちの住む会社の事務所はすぐそこにあった。前はお寺だ。それだけで落ち着く。国境貿易業を営む旦那はここミャワディを拠点に、頑張ってきた。ススとアイちゃんもいつの間にかヤンゴンから引っ越してきていた。アイちゃんとは4月にススの姉、ピョピョの結婚式のおり東京で会っている。2歳を過ぎたアイちゃんは可愛らしくなっており、もう一度会おうとやってきたわけだ。

 

小雨が止んだので、みんなでお寺に出掛けた。アイちゃんは私のことを覚えているのだろうか。ピタッとススにくっ付いたきりだ。このお寺には大きな龍の像があり、そちらに興味がいっている。まあ元気だからそれでよい。それから昼ご飯を食べに行くと言われたが、車は非常に道の悪いところを走っていく。どう見てもレストランなどありそうにない。

 

ところが突然立派な建物が目に前に見える。何とそこはカジノだった。免税店も併設されている。そこにチョウヤの梅酒が売れられていたのがおかしい。何となく外からでもカジノの様子が見えたが、勿論平日の昼間、お客は殆どいない。恐らくは週末にタイ側からカジノ客が来るのだろう。ミャンマー-タイ国境にはこんなカジノがあることは既にタチレイで体験済みだ。

 

その横にレストランがあり、そこにはランチを食べるお客がいた。料理はやはりタイ料理。結構上品でうまい。ススは美味いものがある場所をよく知っている。アイちゃんもご機嫌で食べている。外には川が見えるが、その狭い川幅の向こうはタイだった。ここなら夜、ちょっと川を渡ればすぐにタイに行けそうだ。密航者はいるだろうか。

 

その後、また悪路を走り、別の川沿いへ出る。そこからは橋の建設が見えた。あれが第二の国境橋だという。アジアンハイウエーは現時点ではあまり動いているようには見えないが、その内橋が出来、動きが出てくるかもしれない。タイとミャンマーの国境は、時々来てみる必要がある。

 

メーソットの帰りにはススとアイちゃんも一緒に来るという。彼らは特別のライセンスがあり、簡単に国境を越えられる。私は先ほどのイミグレ部屋に戻り、無事にパスポートを取り戻した。これで一安心。折角なので、橋の上を歩いて国境越えをした。特に目立つものはなかった。

 

タイ側に戻ると、すぐに道路沿いのホームセンターへ行った。これはスス旦那の要望だったが、何を買うのかと付いていくと、何と自家発電機を熱心に見ている。またこのセンターには多数の自家発電機が展示されていて驚く。基本的にこの店にはミャンマー人が多く来ることが想定されており、ミャンマー人の欲しい商品として、発電機があるのだ。これが今のミャンマーの電力事情を表している。旦那もお客さんからの要請にしたが、商品を写真に撮り、メールで送って検討を促している。ミャンマー人従業員もおり、ミャンマー語で会話している。

 

それ以外にもこのセンターには沢山の商品があり、ミャンマー側のススとアイちゃんも喜んで食べ物や日用品を買い込んでいる。ミャンマーが発展したとは言ってもまたタイの経済格差は大きい。その後ロビンソンデパートにも行ったが、パンやお菓子、水はそこで調達していた。洋服などもここで買うらしい。夕飯もMK火鍋となり、完全なタイ仕様だった。雨の中をアイちゃんたちはミャンマーへ帰っていった。

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