埔里から茶旅する2016(22)住んでみたくなる埔里

鍋を囲む

夕方、温泉に行っていたMさんもWさんも帰ってきた。1階にはご年配の一人旅男性もいた。Wさんから『今晩は一緒に鍋に行きませんか?』という声掛けがあり、皆で出かけることにした。暗くなった頃、Wさんの運転で火鍋屋を目指す。しかしなぜ埔里で火鍋なのだろうか。まあ細かいことは言い、皆で食べればよいのだから。5分ほど走って、店の近くに車を停めて、いざ店へ。予想以上にきれいでビックリ。お客も結構入っている。一人鍋も出来る。一人鍋は確か台湾が発祥だったような。店内は冷房がガンガン効いていて寒い。火鍋を食べていると温まってくるのだろうか。

 

まずはスープの選択。辛いのと辛くないの、半々にしてもらう。中国では陰陽鍋という奴か。そしてタレは各自が選び、具はWさんに任せる。牛肉、豚肉、野菜、豆腐と選んでいく。特に中国と変わったところはなく、スープがあっさりかな、と思うぐらいだった。まあここで食べると、北京や上海で食べるよりはかなり安い!恐らく台北より安くて肉の質が良い、ということではないだろうか。日本人をここに連れてくると喜ばれるというのでWさんは何度も来ているらしい。

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GHのいいところは、知らない人同士が、縁あって知り合うことだ。今回もご年配の方と話していると、何と私も知っているお茶関係者と昔同じ職場だったというから驚きだ。早速FBでメッセージを入れたところ、何とご本人はポルトガルにいて、『よろしくお伝えください』という。同じ日本に住んでいるのに、ポルトガルと台湾でメッセージ交換とは、さすがのネット社会。その方は食後、夜市に行くといって、別れた。歩いていくというから、遠いですよと言ったが、全く問題なく歩いて戻ってきた。昼間も暑い中、自転車で散策していたらしい。年齢は私より一回りは上だ。私はそれほど疲れてはいなかったが、一人ドミ部屋でぐっすり。

 

528日(土)
朝食とお寺

朝起きて、リビングへ行くとWさんが『朝飯を食べに行きましょう』という。行き付けのイタリアン?があるらしい。朝からイタリアン、と思ったが、その意外性に打たれ、同行する。Mさんたちも車に乗りこむ。何だが疑似家族だな、これは。お店の前に車を停めて入っていくと、何と満席。土曜日の朝、学校も休みで、家族連れもいる。そうか、こういう朝の過ごし方、昔は屋台で朝食が、今はオシャレなカフェになっている。

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このカフェはイタリアンではなく、アメリカン?完全な私の聞き間違い。トースト、サラダ、ソーセージにコーヒーが付く、豪華モーニングを食す。朝のさわやかな風に吹かれながら、ゆっくりと時間を過ごすのは悪くはない。それがある意味、田舎暮らしの特権でもあると思う。ここでロングステイしていた日本人がいたようだが、私も今度は1か月ぐらい、ここでのんびりしてみようか。いや、既に毎日のんびり過ごしているから、必要ないか。

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Wさんが『折角だからお寺に参詣しましょう』という。また車に乗り、少し田舎道を行く。牛がゆったりと草を食んでいる。山並みが向こうの方に見える。なんだかすごくいい風景がそこにあった。自転車で一人ここまで来て、ボーっとしているのもいいかと思うほどだ。そんな中にあるお寺、かなり規模が大きい。そして参詣者がかなりいる。Wさんは毎週のようにお参りに来るという。近隣の台湾のおじさん、おばさんと同じだ。仏教徒だとか、信仰心があるとかいう前に、まずはきちんとお祈りすべきなのだ。このお寺、上の方に登ると、また景色がよい。

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宿に戻り、荷物をまとめ、チェックアウトした。今回の旅でこの宿を何度、チェックアウトしたことだろうか。今日は実は魚池の茶業改良場で無料開放日のイベントがあると聞いていた。台北からIさんがやってくることも分っていた。だが、そちらへ行かず、なぜか台北を目指すことに心は決まっていた。意味はない。宿で一緒だったJさんもバスで台北へ行くというので、二人でバスターミナルへ向かう。これは先週のYさんと全く同じシチュエーション。そして更に全く同じように、12時のバスは満席でウエーティングと言われたが、もう動じない。どうせ席はあるのだから。

 

道中Jさんとおしゃべりした(前回のことがあるので声は小さめにした)。台湾で日本語教師の経験があり、バングラディシュやメキシコにいたことがある。Jさんは世界中で働いていた、何とも稀な日本女性。今回も台南の日本人宿で短期間働くためにやってきたらしい。『でもできれば台湾ではなく、メキシコで働きたいんですよね』、そんなこと言う日本人に初めて会った。これをグローバルというのだろうか。バスはまたきっちり3時間で台北駅に着いた。今回私は天津街の宿を取ってあったので、まっすぐ歩いてそこへ向かう。Jさんはどこへ行くのだろうか。

 

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