茶の源流を訪ねるベトナム茶旅2015(2)すんなりいかないベトナム

機内で

機内に入るとすぐに携帯に電話が来た。何と旅行会社社員が『空港にいますか?』と確認の電話を入れてきた。何で今頃?Uさんが見当たらないというと、『8時前に電話で確認済みです』という。何で私は9時40分、などと言っている場合か。Uさんに何があったのだろうか?心配だ。

 

ベトナム航空に乗るのは久しぶりだ。機体はかなりきれいでビックリ。個人用画面も席の前にあるので、長時間飛行中、暇がつぶせると喜んでいたが、何とヘッドホーンが壊れていた。CAに伝えるとすぐに替わりをくれたのだが、何とそれもまた耳に掛けようとすると、折れてしまった。私が悪いのだろうか。結局映画を見ることはおろか、音楽を聞くことも出来なかった。

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食事は日本で積み込んだということで、和食がかなりまともでよかった。ベトナム航空の国内線は、水とお絞りしか出ないことを考えると、このサービス本当に良い(笑い)。ソフトドリンクとおつまみも登場し、普通の航空会社のサービスレベルだ。CAも(社会主義的な)昔の硬いイメージからはかなり脱却しており、普通に笑顔があり、サービスしようとしている。

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乗客はほぼ満員。私の横にはクラブツーリズムのツアーに参加したという年配夫婦がおり、反対側は、年配女性3人組。日本人はある程度固められているのだろうか。CAは日本語ができないが、何とか意思疎通はしている。かなり長い間、前の方で赤ちゃんが泣いている。後で聞くと、それはSさんの隣に座った、日本人の赤ちゃんだったそうだ。7時間近くの長い間、辛かっただろうな、赤ちゃんとSさん。

 

2.ハノイ

空港で

フライトは順調で、定刻にハノイに到着した。イミグレも簡単で、帰りのチケットすら見せなかった。荷物のターンテーブルの所に行くと、Sさんがおり、そして悠々とUさんが登場した。どうやって飛行機に乗ったんだろうか?まあとにかくよかった。ただ私の荷物は全然出てこない。いやな予感。そんな時にターンテーブルに日本からお土産に買ったと思われる柿の入った箱がいくつか流れて来る。ベトナム人が日本土産に柿を買う時代か、昔台湾人が日本のリンゴを沢山買っていたな、など思うと何となく感慨深い。それにしてもなぜ柿?

 

何とか荷物が出てきて、税関検査も難なく通過して外へ出た。そこには名古屋から少し前に到着していたM先生、植物学者のY先生、西尾のお茶屋さんTさん、そして大学院生のO君の4人が待っていてくれた。我々3人を合わせた7人がこれから10日間、一緒に行動するメンバーだ。ガイドのベトナム人もおり、さてバスに乗って出発するかと思っていると、何とSさんが機内に土産の煙草を忘れてきたという。ガイドと共に探しに行ったSさん、なかなか戻らなかったが、最終的にはちゃんと手に煙草を持って出てきた。さすが交渉上手。

 

空港自体も何となくきれいになっているように感じられた。駐車場に停めた小型バスに乗り込む。空港から市内へは高速道路が伸びていたが、途中で工事中のところがあり、停まってしまった。なかなかすんなりいかないな、ベトナムは、と感じざるを得ない。道の真ん中に祠が見えた。罰当たりか。

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ハノイのホテル

ホテルは旧市街地に入る前にあったので、渋滞などもなく到着した。かなり古いホテルだった。私はSさんと同室となり、荷物の整理をした。すでに日は西に傾き、本日は明日に備えてハノイで1泊する以外用事はなかった。取り敢えずお湯を沸かし、部屋に備え付けられているティーバッグのお茶を飲む。

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そしてまたバスに乗り、出掛ける。夕飯の場所は、きれいなベトナム料理店。生春巻きやチキンフォーが登場。如何にも日本人好みの料理で、私がこれまで道端で食べていた物に比べれば、かなり上品だった。ただお酒を基本的に飲まない私には、ドリンクとして飲むものがない。温かいお茶を頼むと2万ドンでティーバッグのお茶が出てきた。これならホテルで飲めばよいのだが、自分でレストランを選べない悲しさ。1年前にハノイに来たM先生は『前回も同じレストランだった』という。パッケージツアーとはこんなものなのだろうか。

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そしてバスでホテルへ送られて、1日目は呆気なく終了した。が、これでは詰まらないとSさん、Uさんと夜の散歩に出た。単にホテルの周りを歩いただけだが、暗がりで、美味しそうなものを食べている人々がいた。面白そうなものを売っている店もあった。こっちの方にリアリティがあるな、と思ってしまう。

 

コンビニに入ると、ベトナム茶やリプトンティーなど、お茶のコーナーが充実していて驚いた。以前はコーヒーが目に付いたような気がするのだが、どうだっただろうか。お茶のバリエーションが増えているということは、庶民の所得が向上していると解釈できると思うのだが、実態はどうだろう。

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