茶の源流を訪ねるベトナム茶旅2015(1)パッケージツアーは不便

《茶の源流を訪ねるベトナム茶旅2015》  2015年10月25日-11月3日

 

これまでベトナムへは2度ほど茶旅に出掛けている。1度目は2008年、ホーチミンに行ったついでに南部の茶畑を訪ねた。バオロックの茶畑はどこか台湾に似ており、聞いてみると、何と台湾が投資して作った茶畑で、茶葉は台湾に輸出されていた。ここで初めて、台湾は茶葉をかなり輸入していることを知る。

 

2回目は3年前、ホーチミンとハノイで飲むお茶に大きな違いがあるので、北ベトナムの茶畑を訪ねるべく、タイグエン県に向かった。何故ハノイの人々はあんなに濃い緑茶を好むのか、なぜベトナムでは紅茶が作られるのか、など、色々と気が付くことがあり、勉強になった。

 

これまでのベトナム茶旅 → http://www.chatabi.net/category/chatabi/vietnam-chatabi

 

そして今回、『茶の源流を訪ねる』を50年以上テーマにアジアを闊歩されているM先生のご縁を頂き、先生と行くベトナムツアーに参加することになった。M先生の著書は何冊も読んでおり、茶の歴史を実体験されている方、という強い印象がった。既に85歳という高齢でありながら、いまだに現役。今回もベトナム山中に分け入るという。これは一度お供せねば。

 

また何とこの5年間で旅行会社が主催するパッケージツアーに参加するのは全く初めてであり、新鮮な驚きの連発。偶にはこのようなツアーに乗ってみるのもよい。日本の旅行業界が置かれている現状が垣間見られた。そして何よりM先生ほか、その道の専門家と一緒に茶旅が出来るのは何よりの喜びであり、そこで見たモノ、聞いたモノには相当の刺激があった。

 

1.ハノイまで

10月25日(日)

ツアーの不便さ

ツアー参加を決めたのは1か月弱前。それから色々とあった。某大手旅行会社の地方支社の対応は本当に驚くことばかり。メールでやり取りしたいと言っても電話を掛けてくるし、書類も全て郵送されてくる。ベトナムに行くのに、インドネシア入国カードの書き方が送られてくる。何といってもEチケットが郵送されてきた時には目が点になった。Eチケットの意味、分かっているのかな?このようなコストが全て旅行代金に含まれていると考えるとなんかちょっと??

 

しかしよく考えてみると、M先生は既に85歳、携帯電話は使っているが、インターネットとは無縁である。他に70代の参加者もおり、ネットを使わないお客さんには電話しかなく、郵送しかないのだと分かる。だがそれでも、パスポートのコピーを送っており、メールアドレスも知らせているのだから、年齢を見て個別に対応すべきではないか。そこに人の手を経る意味がある。

 

前日いつものようにWEBでフライトチェックインを試みたが、なんとできなかった。今回はこれまでの私の旅からすれば、かなりの大金を支払って参加している。それなのに、サービスが悪い、便利さもない、と感じざるを得ない。これも団体旅行扱いだからだろうと勘繰り、思わずムッとしてしまう。

 

成田空港で

当日5時に起きて、成田へ向かう。10時出発なのだが、何となく嫌な予感がして、早めに行く。旅行会社の案内でも2時間前必着となっていた。成田には7時半過ぎに到着。ベトナム航空のカウンターを探していくと、既に長蛇の列ができている。ハノイ行きのカウンターを探したがよく分からない。何とか係員に聞きだすと、横に並んでいる列だった。そこに並び直すと、笑顔の係員が『日本の方ですか?』と声を掛けてくる。私のところで方向を変えてほしいと。『外国人の方にはなかなか意図が伝わらなくて』という。隣の航空会社からクレームが来るらしい。ということは恒常的にこの状態が起きていることを指している。

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それから30分間、我々の列は一歩も動かなかった。どうやら30分前に出発するホーチミン行きの客を捌いているらしい。しかしそれは酷い話だ。早く来ても対応してもらえない。そして何の説明もない。『安いから仕方がないでしょう』と言わんばかりの応対。ところがこちらは高い金を払っているのだ、という思いがあり、怒りがこみ上げる??他の客もイライラし始める。

 

取り敢えずやることもないので、今回同行するSさんとUさんを探してみたが、どちらもこの列にはいない。既にチェックインしたのか、それとも寝坊?他の乗客を眺めると、日本人は年配者のグループが何組かいたが、後はベトナム人が多かった。いやよく見ると爆買い中国人が便座や炊飯器を持って並んでいるし、タイ人らしい観光客も見える。安いベトナム航空を使って日本旅行に来る中国南部やタイ人がいることがここからわかる中国人は中国だけから来るとは限らない。

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結局チェックイン出来たのは空港到着から1時間10分後。飛行機に乗る前から疲れ果てていた。それからイミグレと税関を越えると、もう搭乗時間が近づいている。こんなことは初めてだ。搭乗口でSさんが待っていてくれたが、Uさんは最後まで見付からなかった。我々二人はやむなく搭乗した。

 

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