ミャンマー紀行2004(1)懐かしのヤンゴン再び

《ミャンマー紀行 2》

 

思い立ち難い国、ミャンマー。2003年8月念願のミャンマー旅行を果たした私は浮かれたようにその旅行記を書き、貪るようにミャンマー関係の本を読んだ。それは絶えて久しい熱狂であった。

 

それから1年。今年は何処に行こうかと考えている所へ、あのS氏より『また行きましょう』と声が掛かる。そしてダメを押すようにスス(以降SS)より『ミャンマーで待っています』という可愛らしいメールが届く。しかも日本語で。

 

そして行こうかなとS氏に漏らした瞬間、あの昔の日本のお母さん、トートーマさん(以降TTM)が猛烈な勢いで旅のアレンジを始め、あっと言う間に予定が埋まる。行かねばならない、そうそれは義務なのである。

 

ビザは昨年より更に簡単に取れる。飛行機のチケットも昨年よりかなり安く手に入る。全てが順調に進んでいく。さあ、今回はどんな旅が待っているのだろうか?『私の前世はミャンマー人、又は先祖はミャンマー人』との前回得た仮説?は果たして実証されるのだろうか??

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  1. ヤンゴン再び  8月7日(土)

    今回もタイエアーでバンコック経由。しかし何故かタイエアーでは未だにヤンゴンとは呼ばずにラングーンと言う(昨年は気が付かなかったが)。チケットにはヤンゴンと書いてあるのに?タイのミャンマーに対する蔑視か??はたまた英語では未だにラングーン???

バンコックーヤンゴンは昨年より乗客が多いようで、飛行機の機体も大きくなり、ほぼ満席。昨年は西洋人が前の方の席に配されていたが、今回はそうしたことも無い。中国大陸系の人が多いようだ。

 

出発が遅れたため、ヤンゴン到着も少し遅れる。空港で待っているあの懐かしい人々を思うと気が逸る。定刻より20分遅れでヤンゴン国際空港到着。昨年と同じで外は真っ暗。あの余りパッとしない建物が目に入る。歩いて直ぐの距離に飛行機は停止するがやはりあの旧日本製の京都市営バスが横付けされる。気が急いており、出口の所に陣取ってドアが開くのを待つ。

 

バスがイミグレの建物に着くと皆がサッサッと中に入る。どうやら急いでいるのはミャンマー人だけでその流れに乗った私はまたまた一番に外国人イミグレに到着。今年は昨年と異なりSARSの検査(耳に行き成り体温計を押し当てられる)もなく、イミグレも綺麗になっており、対応も昨年の3倍早い。(昨年は私のパスポートを3人が見ていたが、今回は1人が見ただけ)

イミグレを抜けると既にFECへの強制両替も完全に廃止されており、又税関も書類を見せるとあっさり通してくれる。ガラス越しに向こうに大勢の人が待っているのが見える。目で探すが待ち人は見つからない。昨年同様こんなに早く出てくるとは思ってもいなかったのだろう。

 

出口から外へ出ると直ぐにタクシーの客引きの声が掛かる。それを無視して進むとそこに何とSSがポツンと待っていた。少し大人になった雰囲気で。S氏とTTMは、と聞こうとした時、向こうから2人が現れる。何となくニタニタして。後で聞くとSSが少し太ったとかで、私が彼女を認識できるか試していたようだ。私としては何となく心外。忘れる訳が無い。

 

車も運転手さんも昨年と同じ。何となく昨年のビデオを見ているよう。車が動き出すとTTMが『ヤンゴンは昨年と何処が変わったか教えて欲しい』と言う。色々と目を凝らしてみていると中国語の看板が増えたようだ。また道路標識が出来ていた。但し幹線道路で時速30kmの標識が役に立つとは思えない。

 

そのまま又昨年と同じ火鍋屋『セブンアップ』へ。相変わらずSSの好物。店はいくらか明るくなっており、お客が多い。そういえば今日のヤンゴンは23度ぐらいで結構涼しい。TTMとSSは寒いと言っており、どうやら寒さで火鍋屋が繁盛しているようだ。運転手さんはジャンバーを着込んでいる。見ると携帯電話を使っている客が2-3人いる。昨年より普及してきたようだ。中国系は羽振りが良いのか?

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前回はここでサッカーのイングランドプレミアリーグ開幕戦を見て驚いたが、本日は何とアジアカップ決勝、あの因縁の日本―中国戦を生放送していた。見るとテレビの近くの席には中国系が数組。TTMとSSは日本が点を入れると喜んでくれたが、S氏と私は複雑な表情で見守る。従業員は余り関心を示していない。

 

ところで1つ大いに驚いたことはSSの日本語である。日本語検定3級に合格したとは聞いていたが、これほど話が出来るようになるものであろうか?僅か1年前は簡単な事以外は全て英語で話していた娘が今度は全てを日本語で話す。まるでマジックを見ているようだ。才能もあるのだろうが、努力も大きい。今の日本の若者もこんなに簡単にできるであろうか?

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ホテルはあのミンガラガーデン。特に変わったところは見られない。S氏の部屋が昨日の大雨で雨漏りしたとか。部屋からシェンダゴンパゴダのライトアップを眺めて大満足の初日夜であった。

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