華南お茶散歩2015(1)宿代が高騰したマカオ

《華南お茶散歩2015》  2015年1月22日-27日

 

寒い寒い東京、そして韓国から戻り、暖かいバンコックで数日過ごした。この時期タイの人にとってはかなり涼しいらしく、特に夜は肌寒さも感じられるが、私には問題ない、最高の季節だった。しかしまたすぐに旅に出た。広州茶葉市場ツアー、昨年8月に続き、2回目の参戦だった。1月の広州、寒い時はかなり寒い。覚悟していく。

 

旧正月前の香港や広東省はことの他、出入りが激しい。航空券もかなり高くなっており、何と今回はエアアジアでマカオに入ることになった。マカオ空港に行くのは2006年以来、マカオ自体も3年はご無沙汰だから、これはいい旅だと思ったのだが。今回もまた珍道中が始まる。

 

1月22日(金)

1.マカオ

四苦八苦のホテル探し

マカオ空港には順調に着いた。空港は以前の印象からするとかなりきれいになっていた。便数も巨大空港とは違い少ないため、イミグレも空いている。イミグレカードを探したが見付からず、窓口へ行くと、何とそのまま外へ出てしまった。判子も押されない。機械から紙が出てきて、ノービザの期間が確認できる。香港もいつの間にかこの仕組みになっているらしい。

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ここから公共交通機関でリスボアあたりへ行きたいと思う。そうだ、カジノの無料バスがあるはずだ、と気が付いたが、インフォメーションでは、バスに乗れという。そうしろ、と言われればそうするのが私の旅なので、バスを探すとすぐにやってきた。4.2香港ドル、そんなコインは持っていない。1つだけあった5ドルを入れてもお釣りは出ない。バスは懐かしいタイパ島をちょっと走るとすぐに橋を渡り、あっという間にリスボアの横に着いてしまった。

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そこから歩いて、南湾街付近へ。今回はマカオのゲストハウスに泊まってみようというので、ネットで検索した住所を持って来たが、住所だけを見てもなかなか分からない。記事も3年前のものだし、無くなっているのかもしれない。ようやく1軒発見して安堵した。雰囲気もよさそうな所だったので、意気揚々と入ってみる。ところがフロントのおばさんがあまりに無愛想。しかも広東語しか話さない。こちらも英語で押し通したところ、3階へ行け、という。3階に安いGHがあるのかと思い、重い荷物を持って行ってみると、何とそこには部屋があるだけ。しかも何とも中途半端な感じの部屋。

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下に戻り、あの部屋はいくらだという『450香港ドル』と。え、ネット情報ではこの宿の部屋は高くても200ドルとか書いてある。それを見せると『一体いつの時代の話をしているんだ?』と更にすごい剣幕で広東語を話す。こんな所には泊まりたくないと思い、別の宿の住所を見せて行き方を聞くと『知るわけがないだろう、自分で探せ』と言われ、さすがに頭に来た。マカオって、こんなにひどかっただろうか?

 

2軒目はなかなか見付からない。よくよく見てみると、あるビルの2階にあり、そのビルの名前が違っていた。ようやくたどり着いた、と喜んでベルを押すとおじさんが眠そうに出てきて鉄格子越しに『今日は満室だよ』と。えー、このおじさんは親切で言葉づかいも丁寧だったが、『最近ずっと満員だよ、ホテル代も高いからな』という。さすがにマカオも香港に釣られて宿代が高騰していることを悟る。どうするんだ?

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調べた宿は5軒ほどあったが、場所が分からない。どうやら住所も間違っているようだ。仕方なく、前を歩いていくと、セナド広場に出た。その先に新中央酒店という看板が見える。懐かしい、10年近く前に1度泊まったことがある。しかしその汚さはまた格別であり、もう泊まりたいとは思わない宿だが、10年も経てば変わっているだろうと向かう。ところが、何と改装中で閉まっていた。この辺は一等地、改装後は高いホテルになっているのだろう。

 

更に福隆新街に迷い込む。ここには安宿と思われるところがいくつもあるが、かなり怪しい雰囲気が漂い、どうも泊まる気がしない。30年ぐらい前の台北をちょっと思い出す。珠海に抜ける裏港まで出てきた。ここにもホテルがあったが高かった。向かいは安いぞ、と聞いたが、そこは家具を運び出していた。どんどん変化していくマカオ。

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新馬路をトボトボ戻り、また南湾街付近を歩く。さっき断られた宿の先に南賓賓館という文字が見える。ここはネットに載っていたが、なんと『新』が付いていた。旧もあるのかと思い、入ってみる。急な階段を3階まで上がると、かなりきれいな雰囲気。若いカップルがちょうど出てくるなど、先ほどの福隆新街とはかなり違う。そこのおばさんはどう見てもポルトガルの血が入っている。英語も上手く、愛想がよい。ここにしようと見るとシングル380ドル。だが、その部屋はもう無くツイン580ドルだよ、と言われてしまう。しかしすでに宿を探し周り疲れ果てていた。そして荷物を持って階段を降りる気力を失っていた。部屋もきれいなだったので。ここに投宿。

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ただネットの電波が弱く、部屋では使いづらい。フロント脇にちょこんと座り、ネットを見る。何だか寂しい。結構なお金を払って泊まったのに。ランチも下の茶餐庁へ行くが、40ドルで大した味ではなかった。マカオは観光地、色々と期待できないことが多いと分かる。隣の席で2人の日本人が『マカオって、意外と詰まんないな』と言っているのが良く分かった。カジノに行かない者にとって、マカオの魅力は街歩きしかないのだが、そちらはどうだろうか。

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