《奇想天外マレーシアの旅》(12)キャメロンハイランド 運ちゃんの途中下車

10月8日(火)

タナラタ スタバでネット

翌朝もビュッフェを食べ、ホテルのシャトルバスに乗り込む。タナラタのバスターミナルへ行くためだが、KL行バスにはかなりの時間がある。それでもタクシーに乗る料金を節約してみた。今日は快晴、どうして昨日こうではなかったのかと恨んでみても始まらない。しかし良い天気だ。シャトルバスの運ちゃんも『この旅行社の前からバスに乗れ』と指示して下ろしてくれた。

 

タナラタの街には11年前も1泊したが、印象としてはさほど変わっていなかった。あの時はロッジに泊まり、夜が11度で凍えるほど寒かった、という印象しかない。今日は天気が良いせいか、山も空も隅々までクリアーで素晴らしい場所だと思う。

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ただ荷物があるので自由に動き回ることはできない。スタバを見つけて、ここでネットをしながらバスを待った。スタバもゆったりとしており、スタッフも気持ちが良い。今は観光シーズンではないのか、外国人の姿もほとんど見えない。鮮やかな街を眺めながら。2時間ゆっくり原稿を書く。こういう時の効率は格段に良い。

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KLへ

バスは予定時刻に旅行社の前に来た。これで一安心と乗り込む。殆ど人はいない。すると5分ほど走ったところに正式のバスターミナルがあり、乗客が乗り込んできた。ホテルの運ちゃんは事情に精通しており、私を旅行社の前に連れて行ったことが分かる。

 

そこからは山下りが始まった。一気に下っていく。イポーから来た道とは違うので反対側を下りている感じだ。実はそれほど長い時間は経っていなかったのかもしれない。ウトウトしている内にバスは平地を走り出す。

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途中でバスが停まった。休憩場所とも思えない。運ちゃんだけが下りていく。便所にでも行ったのかと思っていると、ビニールの袋を下げて戻ってきた。中には飲み物が入っている。これが日本なら大変な問題になるのだろう。運転手が乗客をほっぽり出して私用で買い物をしているのだから。勿論ここで異議を唱える者などいない。私も何となく彼の行動が分かっていた。ドライブインは飲み物が高いのだ。観光客は良いが毎日利用する運転手としては節約したい気持になるだろう。もしやすると彼の気にいっている飲み物がないのかもしれない。彼の給料はいくらだろうなどと余計な詮索を始めそうだ。案の定すぐにドライブインがあり、休憩となる。

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それから平地を走り続けた。快晴の空は気持ちがよく、マレーシアでの嫌な出来事は全て忘れられそうだった。そしてほぼ4時間でKLのバスターミナルへ到着。今回はチャイナタウン近くに着いた。

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